以下の続き
【思索】世の中はお金がすべてについて その1
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お金と価値の違いは何か。
お金がすべてという言い方をする人をよくみかける。
そういう人に共通していることが一つある。
それは、たいした価値観(鑑識眼、審美眼)を持っていないと言うことだ。
つまり、見る目がないのだ。
そういう人ががんばってお金持ちになることはある。
しかし、お金持ちになっても、価値のあるものを理解するだけの価値観がない。
ピカソの絵を買えるだけのお金があり、実際に買ってしまったりするのかもしれないが、その絵のどこがよいのかさっぱり分からないのだ。
それでは猫に小判だ。
あなたが価値があるとされる絵を買ったところで、その絵にはそのよさが分かる審美眼が付属品として付いてくるわけではない。
審美眼のない人がよさの分からない絵を買うのは、3D眼鏡をしないで3D映画を見るようなものだ。
それでは本人が面白くないだろう。
かと言って、審美眼をお金で買おうとするのは、英会話能力をお金で買おうとするようなものだ。
お金で、有能な通訳を雇ったり、英会話教室に参加することは出来るが、英会話能力自体はお金では買えない。
英会話能力は自分で養わなければならない。
それと同様に、審美眼は自分で養わなければならない。
価値観はそれ自体が価値であり、それはお金で買うことが出来ない。
価値観のない人が価値のあるものを買うのは、眼の見えない人が絵画を買うようなものだ。
結局のところ、ある人がお金持ちになるのは、その人がお金の使い道を知らないからだ。
お金の使い方を知らないから、使い切れずに溜まってしまう。
そういう人は、一度、「お金の使い道」を買い求めてはどうか。
売っていればの話だが。
以下に続く。
【思索】世の中はお金がすべてについて その3
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