以下の続き。


【思索】世の中はお金がすべてについて その2
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首題について思うこと、2,3。



1.「価値の高い人」と「高い価値を持つ人」との違い。


ピカソは「価値の高い人」だが、ピカソの絵を持っている人は「高い価値を持つ人」でしかない。


ところが、世の中には見る目のない人が多く、多くの人がこの両者を見誤ってしまう。


ピカソの絵をたくさん持っている人が、ピカソのように価値の高い人だと思われてしまう。


ある人が価値の高い人であるかどうかは、その人が金の卵を産む鶏であるかどうかで見分けられる。



2.道徳論と価値論の優先順位。


高い価値を持たない人は道徳論を優先する。


彼らはこう考える。


善とは他人に価値を与えることである。


悪とは他人の価値を損ねることである。


彼らにとって、善悪は客観的なものである。


だが、それは机上の理論に過ぎないかもしれない。


その善は誰が実践するのか。



高い価値を持つ人は価値論を優先する。


彼らはこう考える。


私に価値を与えてくれるものが善である。


私の価値を損なうものが悪である。


彼らにとって、善悪は他人に対する主観的なものである。


彼らが他人を裁くことはあっても、自分を裁くことはない。


高い価値を持つ人は自己中心的な人間になりやすい。



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