子どもは1つしか覚えられない
みなさんは子どもにどのように伝えていますか??
育児も運動指導も教育も
何個もたくさん説明したりや注意事を伝えていたら
子どもは理解してくれません
私は20代前半の運動指導では
子どもに0〜10全てを一回で伝えていた
それが私の指導の最初の壁でした
例えば、マット運動の「前転」
子どもに教えるときに伝えた内容
「まず、スタートポーズは手をマットにつけ、お尻を高くして、おへそを見ます」
「頭の後ろをマットにつけるようにおへそを見ながら前に転がります」
「そして、手は前に出しながら着地のポーズをします」
・・・・
一見、丁寧に聞こえますが
長いし、わからないですね!
テンポよく喋っても結局何をやっていいかアバウトな指導
これは子どもも一緒です
「頭をどこにつけるんだっけ・・?」
「スタートのポーズ・・・こうだっけ?覚えないと難しいな」
疑問だらけの説明を聞く時間ほど無駄です
これは若葉マーク🔰の指導員あるあるで指導員自身の満足感だけなのです
子どものことを思って伝えてない指導で
心の中では「わかりやすく」「全てを教えている」と勘違いをしているケース
でも当時私が担当していた子どもたちはあまり技術が上がらず時間だけが過ぎっていった
一方で
先輩指導員のクラスでは
私と同じ時期に始めた子どもたちなのにすでに前転を終え、次の技を練習していた
私は言っていることは、間違ってないのに
「何が違うのか・・・」
なんで僕のクラスの子どもたたちはできないんだろう
なんでわかってくれないのだろう
とても悩んだ時期を今でも覚えています
単純に「悔しい」という感情
その先輩に飲みに連れてってもらい相談しました
どうしたら子どもたちはわかってくれますか?!!・・・・と
先輩はこう言いました
「百瀬さんの今の指導はロボットできる」
「若いから保護者ウケはいいけど、子どもたちはそんな指導じゃ集まって来ない」
「技の説明をしているだけで、指導になってない。だから子どもたちはわからない」
「もっと子どもの目線で教えなさい」
正直、この時は先輩の指導はどちらかというと
遊んでいるように見え、私の方が指導員らしくビシッと子どもたちに指導している
つもりだった
翌日
先輩の指導を改めて観て気がついた!!!
対象は4歳から6歳のクラス「前転内容」
先輩 「今日はグーパンチをやるよー!」
子ども 「いえーーーい!!」
先輩 (見本で前転をして最後に両手でグーパンチをして起き上がった)
子どもA 「俺もやるー!」
子どもB 「できるー!!」
先輩 「じゃあみんなででんぐり返しの後に”グーパンチ”にチャレンジだ〜」
子ども 「はーーーーい!!」
私 ”なるほど!!!!!!!!″
子どもは大人じゃない!
ポイントは一つでいいんだ!!!!
それからの指導はぐーんと説明時間が短くなり運動量も上がり
私のクラスの子どもたちの動きが変わった
伝えてないのに、前転がみるみるうちに上達した
初めて指導した感じがした
1回の練習で全てを教えていた私はどれだけ難しく教えていたことか
本当の幼児体育の指導は
伝えることは一つに絞る
子どもたちは1つしか覚えれない
おわり
