咲-Saki-209局 感想・考察
前回記事:咲-Saki-208局 感想・考察 今朝の吉野山各所のモミジの紅葉です。 写真1と2…西行庵 写真3…金峯山寺蔵王堂周辺 写真4…七曲坂周辺#紅葉 #モミジ #紅葉狩り #秋 #吉野山 #奈良 pic.twitter.com/H5Fs3oC1Sj— 吉野山最新情報 (@News_Yoshino) November 13, 2019吉野山の美しい紅葉も本格的に色付き初めた昨今、いかがお過ごしですか。立先生自ら出された多大なヒントのお陰という所もありますが、ここ最近になって難攻不落で迷宮入りとまで言われていた様々な舞台が立て続けに発見され、咲-Saki-ファンの間でも特に舞台探訪を生業とする者たちに激震が走っています。先日は遂に3巻表紙が見付かりましたが、同じく10年間誰も見つけられずにいた5巻表紙、通称「ステルス坂」が左右反転というヒントを得て遂に発見されました。その立役者がはるまきさん。ステルス坂こと咲-Saki-5巻表紙の舞台を発見しました発見に至った経緯も上記の記事にて解説されています。そして、更にはるまきさんは シノハユ46話扉絵、ここでは?? "Google Maps上は階段じゃなくてストリートビューがない場所" にもあてはまるしそれっぽいけどそのせいで検証もできない。アルルに行って確かめるしかなさそう https://t.co/dVePZ2SPD2 https://t.co/NZVSF5RwbH pic.twitter.com/S0O8pgf1vb— はるまき (@bonjinobake) November 6, 2019と、dreamscapeでの記述により海外であることが明らかにされ、更に「ストリートビューでも見られない場所」というオマケ付きの超難関物件まで特定されました。ブログ名もTwitterアカウント名も「凡人」とされてはいますが、咲世界は末原さん然り自称凡人がこわいです。しかし、ニーマン絡みでドイツかと思ったらそれをブログで否定されましたが、南仏でしたか。未だ見付かっていない物件に関しては、固定観念を捨てて取り組んだ方が良さそうだと告げられている気がします。同じく南仏にあるソフィアアンティポリスもこれから雀明華さん絡みで出る可能性もかなりあるので、折角わざわざフランスまで行くならハシゴするのもアリですね。また、個人的には日本も世界も名所を旅していそうな立先生なら、折角アルルまで足を伸ばしたのならバルセロナにも行っているのではないかと推察するので普通に観光しつつバルセロナの階段や坂を押さえておくと世界編に向けて良い先行投資ができるのではないかと思っています(決勝、個人戦、国麻まで終えるのだけでも後10年以上は掛かりそうですが)。この勢いで、1巻2巻の表紙や冒頭シーンなども見付かるでしょうか。令和の舞台発見フィーバーがどこまで続くかも楽しみです。さて、以下は最新話ネタバレです。未読の方・単行本派の方はご注意下さい。ありがとうございます、立先生…………いやぁ……もう…………望外とはこのことですよね…………こんなに報われて良いんですか…………『咲-Saki-』は予想を超えてくる……玄さんがとても大きく反応しそうな、カラーで描かれる霞さんのおもちから始まった今話。更にカラーでの美麗な見開き。となれば、あの方が動きます。 第209局[来由]再訪!今号のJCのどっちが個人的ベスト・オブ・のどっちですね。ランキング変動の可能性。これからもいっぱい来ます(゚∇^d) グッ!! pic.twitter.com/4gS30UUyU0— ステルスだーはら (@d_hara_standard) November 2, 2019ランキングは常に変動しているので突っ込まないとしても、高遠原制服+ハーフコートの今回ののどっちは確かにとてもすばらでしたね。扉絵から既に吹き出しがあるのも斬新。すべての扉絵は実際にあった瞬間らしいので、描かれていないセリフもそこにはある筈ですけどね。そして、和が数多の強豪校のスカウトを蹴ってまで清澄を選んだ理由は優希の存在(そして優希は学食にタコスがあるから清澄を選んだので、和も実質タコスがあるから清澄にしたと言えるという)。「げきおも!」と優希に言われますが、これはね、読者視点だととても解る部分がありますよね。というのも、和は両親の仕事の都合で転校ばかり。穏乃たちにしてもそうですが、友達ができてもすぐに離れ離れになってしまうということを繰り返してきており、気のおけない本当の友達なんて極々僅か。そして、優希は和にとってその極々僅かな例外です。親には反対されているとはいえ、和とて麻雀に賭ける想いは人一倍でありインターミドルチャンプという結果も出しています。それでもなお、麻雀の強豪よりも大切な一人の友を選ぶという和の選択に、彼女の芯にある想いが見て取れます。この構図は、思い出させますよね。一度は皆と別れてでも麻雀の強豪・阿太峯中学への進学し、その後高校は晩成に行くという奈良県民としての黄金ルートを諦め、麻雀部すらなくなっていた阿知賀に進学して穏乃や玄さんと一緒に麻雀をする道を選んだ憧の事を。麻雀によって絆を結ばれた彼女たちは、根底にある精神性でも響き合うものがあるのだろうと思います。現実的には外部からはもったいない、と批判も出る行為かもしれません。しかし、実際にはそんな両者が揃ってインターハイの決勝という頂点の舞台で相見えている。そんなすばらなことはないではありませんか。そして優希の言うセリフ。「夢 持とうぜ……!!」や~、This is 優希! という感じの良いセリフですね。そう、夢、持ってもいいじゃないですか。甘っちょろいと言われるかもしれませんが、それでも楽ではない道で様々な物を乗り越えて今この舞台に立っている。「遊ぶんだ、和と」という夢が、今正に叶っている。それは願い、努力し、諦めず、行動し続けてきたから。どんな苦境も、大事な仲間たちと乗り越えてきたから。その姿の何と美しくすばらなことか。これだから咲-Saki-は、咲-Saki-シリーズは素晴らしい。P367の3コマ目、辻垣内さんが示唆する「気合で手牌が良くなる人物」は誰なのか。諸説ありますが、既存の人物とは微妙にシルエットが合いません。後ろ髪のハネは閑無ちゃんっぽさがありますが、サイドの髪の久っぽい具合は閑無とは別物。先日、同じくガイトさんの回想で出てきた鎖鎌使いに似たものも感じましたが気の所為でした。スカーフなのか腕に巻き付けた布なのかも特徴的で、恐らく今後登場してくる誰かかな、というのが暫定での個人的結論です。登場を楽しみに待ちたいと思います。椅子の大回転、それも南場であるという共通点も当然のように看破している赤土さんの慧眼は流石の一言。ここまで有能な監督も全国でもそうそういないでしょうし、人材として欲する人の気持もよく解ります。それをあらかじめ教えられて警戒する玄さん、トップの玄さん、歴代でも魔物大集結した異端なるインターハイの決勝のそのエースポジションで魔物of魔物が集う先鋒で、1位に立っている玄さん、あまりにかわいい。玄さんとしては言うまでもなく当然なのですが、トップになったことを全く意識することもなく、決して驕らずに盤面に集中して分析しながら戦っている。当たり前ですが素晴らしいことです。その神々しい姿を、祈りのポーズでただただ応援。そして訪れた370P。せっかくトップになれたのだからここは無理せずオリて守るべきかな…ダメダメダメダメダメダメ!!それはダメだ、玄さん!!!普通の麻雀ならそれで良いかもしれない!!麻雀は4局に1回も和了できないゲーム!!だからこそ!!確かに攻めよりも守りの技術の方が重要であることは否めない競技!!ただ!!それでも!!この決勝戦先鋒戦!!守りに入ったり後ろ向きになってしまった者はことごとく狩られている!!こと!!ここにおいては!!攻撃こそ最大の防御!!逃げて勝てる相手じゃない!!がんばれ!!がんばれがんばれ!!玄さんがんばれ!!負けるな!!国際フォーラムの魔物に心の弱さを突かれるな!!抗って!!龍は退かない!!麻雀の神は!!前に進む者を!!好きでいてくれるから!!一瞬の間に脳内に駆け巡る思考と応援。手は震え、心臓と脳の血管が爆発しそうになりながら読み進めたその先。2巡だけ勝負させて!!それーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!それ!!それだ玄さん!!それが良い!!それがベスト!!勝負こそベスト!!よくぞ!!よくぞこの局面で!!勝負を決断してくれた!!もう!!たとえ!!これで振り込むことになったとしても!!退かなかったという事実は!!永遠に心の支柱になってくれる!!ありがとう!!勝負してくれてありがとう!!強くなった!!技術だけでなく精神も本当に成長した!!ありがとう!!赤土先生!!阿知賀のみんな!!晩成のみんな!!長野県勢!!チーム憩のみんな!!後援会のみなさん!!彼女が強くなるために協力してくれたみなさん!!ありがとう!!流石にフラグを立てた優希の前に厳しいかもしれないけれど!!この勝負する姿を見られただけでも!!私の魂も救われました!!ありがとう!!ツモっ6100オールです!!ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああァァァアッァァァッァアァァァ!!!?!?!?!!?!??!??!??!ア………ォァ………????げん…………じつ………………?????まぼ……ろし…………………??????ゆ……め………………………………???????深夜に自分の都合の良い現実に描き換えるエイスリンのような能力に覚醒めてしまったか、と思いました。本気になっているインターハイチャンピオン、個人戦3位、そしてフラグをビンビンに立てた牌に愛された子である優希との全員テンパイでの捲り合い。準決勝までの玄さんは最も苦手としていた速度での勝負。流石の私も、応援をしながらも「ここで優希に和了されるのは仕方がない」と思っている部分があることは否めませんでした。しかし人は予想を超えてくる。これが、咲-Saki-。私が最も愛する作品だ。最高です…………何度も言ってしまいますが、こんなすばらなことはない……立先生、ありがとうございます……もう完全に今この時点で最強の高校生は誰か、という議論において「松実玄」と言うことは妄言でも何でもないとまで言えるでしょう。世界よ、これが覚醒した龍の力を駆る松実玄さんだ。照のラス親がある以上、たとえ10万点差あっても安心は全くできないのですが、それはそれ、これはこれ。南二局 玄、ツモ三色ドラ7阿知賀 113200(+24000)清澄 102700(-8000)白糸台 97300(-8000)臨海 86800(-8000)前回までがこうで、南二局1本場 玄、ツモタンヤオドラ5阿知賀 131500(+18300)清澄 96600(-6100)白糸台 91200(-6100)臨海 80700(-6100)今回でこうなりました。何と、玄さん以外全員原点割れ。2位と34900点差のトップ。315は玄さんのお誕生日なので、+31500という数字は何とも意義深く感じられます。思えば、咲-Saki-において唯一の元号を跨いでの対局です。時代が変わった。新しい時代、令和と共に到来した。そう、阿知賀のドラゴンロードの時代が。咲世界においても、ダークホース校が凄いことになっていると話題沸騰でしょう。実家の松実館に聖地巡礼に行ってしまう人もいるでしょうね。ちなみに優希 7回和了 131100点、平均18728点智葉 7回和了 93600点、平均13371点照 12回和了 111100点、平均9258点玄 6回和了 135000点、平均22517点new!親ッパネを和了したことで玄さんの獲得点数は1位に。一方で平均和了点は若干下がりました。そんな馬鹿な(笑)インパチを和了すると平均和了点数が下がる世界。これには一八先生もびっくりでしょう。暫定で獲得点数も玄さんが1位に立ちましたが、流石の私も次回は優希に和了されるかもしれないと覚悟しています。ただ、それでも更に予想を超えて欲しいという想いも一杯です。結果がどうなろうと、一片の悔いも残さぬよう残りの局も全力で闘い抜いて欲しい。そして、私が言うまでもなく彼女はそうしてくれるという安心感も今はあります。この数ヶ月、本当に幸せでした。紅葉の吉野山に御礼参りに行きたいです。