前回記事:咲-Saki-156局感想2



何冊ものヤングガンガンが発売され、万物が万象となってこの世の理を超えて来ている昨今なのですが、いっこずついっこずつ。

という訳で、157局の本編の感想です。

以下はネタバレになりますので、ご注意をば!



















































157局[報告]。

前回の続きで、末原さんと姫松陣営が善野さんにサブタイトル通り「報告」をしに行く所です。

51ぺージの善野さんの表情の前に、言葉は要らないですね……

そこまでの過程で得られたことが無駄やなかった
よかった


この表情にして、このセリフがね。
最高ですよね。

全国10000人以上いる中で、頂点に立てるのはたった5人。
99.9%の人間は、敗北をする訳です。
だけど、準決勝まで勝ち上がってきた0.4%、40人の中には、一人たりとも負けるつもりの人間はいない。
それでも、容赦なく半分は足切りとなる。
自分の失点による責任感、もっとできたはずではなかったかという後悔、もう二度とない高校三年生の夏の喪失感……そういった物が綯交ぜになった敗者の心境を思うと、胸が苦しくなります。
ただ、彼女たちにはここから先の未来がある。
その涙も、辛さも、苦しさも、全て糧になる。
そうして、糧にしてこられたからこそ、今自分はこうして指導者として在ることができるのだ、と過去にない微笑みを見せる善野さん。
尊い……姫松も尊い……

この部分が雑誌掲載分だとラフ画なのも、それはそれで永久保存したいです。


末原さんのお色直し衣装は、まさかの郁乃んが10年位前に善野さんに着せられたものだったことが判明。
誰ですか、善野さんは病弱で大人しいキャラとか言ってたの! バリタチじゃないですかやだー!(歓喜)


そして、姫松好きのTakuyaさんが早速探訪に。










完全一致する部屋こそないものの、内装の配置具合や床の模様などに類似が認められるんですよね。どこかに同じ部屋がありそうです。

今まで高級ホテルだとか避難車だとかマーテルだとかアルティマだとか吉野の一軒家だとか色々ありましたが、それらを軽々超えて行きました。
恐るべし聖路加レジデンス。

しかし、だーはらさんの報告がなかったので、もしかしてこれはtakuyaさんが一番乗り……?





流石だーはらさんでした。
しっかり、背景との時間も合わせて撮影済みなのでした。
ちょっとでも疑った自分を恥じました。


そんなだーはらさんは、新年度で忙しいと言いつつしっかり長野に行っておられました。すばらです!


ただ、このカットは流石のだーはらさんも押さえていなかったでしょうか。今度実地検分を行いたいです。



そして、何と何と何と、われらが清水谷竜華さん登場ッ!!!

良いですね、全国でも屈指の大阪強豪高校の同学年レギュラー同士の絡み!
「玄の誕生日」で、セーラと洋榎の30円にまつわる絡みが補完されましたが、実際千里山と姫松は練習試合や大会などで顔を合わせる機会も多いはず。
架空の絡みを妄想するのも楽しいですが、公式からこういった成分が補給されるのもまた嬉しいものです。

56ページの竜華さんの気合の入りようたるや……
サイハイソックスがテカっております。

ベンチを見て「特徴的だから特定できるかも」と思ってしまうのは病気。
「無かったらオーダーして置けばいいな」と思うのはもっと病気。


昼まで食べ物が喉を通らないセーラの後ろ姿を見て、同様以上の症状になっていそうなオダワラハコネさんが心配でならなくなりました。

AブロックとBブロックで、休息日があるかないかはかなり大きな違いですね。
もし阿知賀がBブロックだったら、ドラゴン復活の儀式が間に合わなかった可能性も。

58ページの竜華さんは仕上げがギリギリ間に合わなかった感じですけど、そのラフ感が逆にすばらであり、過去最高にかわいい立先生版竜華であると言っても過言では。

コクマについての言及が増えて来たのは、無論今後への伏線であろうということで、阿知賀のコクマ参加を楽しみにしています。
個人戦ですが、だからこそ今度は和とも直接遊べるかも的な意味で。

悔しさを噛み締めるのが大事、と愛宕雅枝さんも言っていたようですが、奇しくも善野さんと同じ発言に物思う末原さんの表情が好き。

フナQが神戸なのは意外ッ……!
セーラも大阪が地元なんですね。


そして、ラスト2ページが衝撃展開!
霧島神境にやって来た宮守と、それを迎えるはっちゃん&巴さん!!!

これには全人類スタンディングオベーションですよ。



奇跡は起きるから奇跡って言うんですよね。

宮守や永水はもう終わってしまって出て来なくてもおかしくない所ではありますが、時としてこのように慈雨のように降り注ぐ瞬間があるのですね。すばらです……。

圧倒的大多数の人類を最大幸福へと導いて下さった157局。

冷静に考えて、一般的な読者なら負けたチームの人間が出て来たというだけで読み飛ばされても仕方のない話なのかもしれないですけど。
早く決勝戦始めろよという話なのかもしれないんですけど。

そうじゃない、そうじゃないんだ。
これでいいんだ。
これがいいんだ。
咲-Saki-のすばらさはここにあるんだ。

この引きによって、1ヶ月待たされつつ次回がどう始まり何が起こるか全く予想のつかない状態になりました。
とりあえず帝国ホテルを予約して待つことに。