前回記事:シノハユ the dawn of age 第30話 感想




元々私が最も愛する月である3月は、5冊同時発売にdreamscape更新に、本編にシノハユに咲日和に新スピンオフにと怒涛のように燃料が投下され続けて歓喜の海で溺死しそうでした。
全てについて綿密に語りたい欲望を溢れさせつつも忙殺されて感想記事すらままならなかった訳ですが!
気付いたら4月が終わりそうで意味不明なのですが!

本編感想記事も3年ちょっと休まず続けて来たものの2話分溜まってしまっているので、これも後から書きたいと思っています。
とりあえず、シノハユを2話分一気に!

と、そんなことを思っている隙にも、昨日までTwitter上であぐり先生による燃料爆撃が大量に行われてましたね!












なんっ……
これ…………

質リチャッッッッ……!?!?!?

尊。


シノハユの連載が始まって5日目に質リチャコスあわせをした位に質リチャを愛している私からすれば、この圧倒的慈雨を全身に浴びて感謝するのみの数日間でした。
しかも慕ちゃんのかわいさ。最早、語ることもありますまい。



そんなドラスティックな僥倖の中で、この最新号は素敵な春色のシノハユ表紙!
かわいい子たちに花がよく似合う!
しかも、またもシノハユ付録が!!
何と、6月だけ描き下ろしイラストのカレンダー!!!

6月は松実家かなと思いましたが、残念かわいい慕ちゃんでした。
いえ、全然残念でないので、深夜に0時売りのお店でそこに入荷されているビッグガンガンを全部買わないように自分の右腕を抑えるのに必死でした。

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とりあえずお店の入荷数の半分にあたる3冊を買いました。
在庫が潤沢な店舗のものは順次確保していきます。


ちなみに、先月のコミックス4巻同時発売の際にはとりあえず「5冊の盟約」に従い5冊ずつ、5冊ずつ買って来て、とらのあな阿知賀特典が余っていたらハーベストタイムに移行しようと思っていたのですが……

どうやら『立-Ritz-』の刷り部数が少なかったようで、「物理的に3巻同時購入特典を買えない」という事態が全国的に起こっていたようですね。

13巻などを100冊買ったことで有名な雪の降る町さんは、今回も慕ちゃんのために180冊以上を買っており、オンリーイベントの後に集まったファン23人での購入冊数を集計した所、平均購入数が23.6冊という異常事態に。






偏差値94は、見たことのない数字です笑

私は偏差値53なので、まごうことなき一般人だと証明されました。


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偏差値53、一般的な購入数


そんなところで、シノハユ感想に行きます。
未読の方はネタバレありますので、くれぐれもご注意をば!























































































まずは、31話「団体戦」。
衝撃の30話ラストが物議を醸し、非常に楽しみにしていた31話。
しかし、豹変したと思われていた悠彗ちゃん、意外と普通!

アレですね、咲さんとすれ違った阿知賀現象ですね。
お互いにお互いが魔王的に見えていたアレですね。

悠彗ちゃんはそのまま。
性格も何も変わっていません。
ただ、純粋に麻雀に打ち込むようになったのみ。
しかし、たった2局でトばされてしまった閑無ちゃんにはそのように見えてしまっていたのですね。

ただ、リーチ後の5200放銃と、序盤に字牌を切って親倍24000放銃のトビということで、しかも捨てた西は既に切られていた牌ということで、それを不注意というにはあまりにも酷。
100回打って100回そうする打ち方で負けたなら、潔く諦め次に切り替えて行くべきです。
とはいえ、これはサブタイトル通り「団体戦」。
いきなり万原中に大きなリードを許してしまい、湯町中はビハインドを背負うことになってしまいました。
エースである閑無ちゃんがトビ終了という厳然たる事実もあいまって、湯町は非常に苦しい状況になってしまったことは否定できません。
しかし、だからこそ。
咲-Saki-シリーズの登場人物たちの好きな所は「諦めない」所。

普段は絶対にそんなことを言わないであろう閑無ちゃんが、はやりんに対して
「頼むわ もう私じゃ取り返せないからさ」
と言った時の心情。
その無念、悔しさを引き受けて
「頼まれた」
と、卓に向かうはやりん。
仲間の想いを託されたはやりんが感じる、初めての団体戦ならではの、チーム皆で勝ちたいという気持ちが湧いてくる瞬間。
ああ、滾るしかないじゃあないですか……!

牌は打ち手の想いに応えてくれる。
そうして、淀みなく仕上がりツモる跳満。
皆の所に帰り辛く、一人会場後ろで観戦していた閑無ちゃんが呟く
「ありがてー…」
という言葉の尊みよ。


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万春中の砂口千春さんは太鼓の達人のどんちゃんの転生した姿でしょうか?


その後の、閑無ちゃんがトばされた牌である西で万原中に直撃を取るはやりんも熱いですね。
偶然といえば偶然。
しかし、そんな点と点に線を結んでいくことで美しい物語は織り成されて行きます。
こういった細部が、咲-Saki-シリーズの、小林立先生の作劇の美点であると思います。


はやりんは口では丁寧に御礼を言いつつも、自己評価厳しく内省していく様子が見て取れます。
それが、後の進路選択にも繋がっていくのでしょう。
好きです。


そして、いよいよ慕ちゃんと曖奈ちゃんの対決!
曖奈ちゃんは手強いですよ。
なぜなら名前の半分が奈良、すなわち阿知賀の力を汲む者ですからね……


という所で32話「上級生」へ!

冒頭のサイレント部分からのハイタッチは、『スラムダンク』トップクラスの名シーンである花道と流川のハイタッチを髣髴とさせますね。
震えます。

言葉という浅薄なコミュニケーションを超えて、体と魂が自然と行為させる。
その熱さ、そのシンクロが今の湯町のこの二人にはある……!
無言で受け取った想いは慕ちゃんに託され、その瞳に力を強く宿す。
勝利、それしか見えない!
うおおおお、頑張れ慕ちゃん!!!!


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ああ、魚瀬中学校の河杉さくらちゃん、何とかわいく成長して……
言動からも若干の松実感が発されています。
やはり、女の子は皆ロングストレートになるべき。
シノハユは神域へと至る正道を歩んでいることが、この一事をしても明らかに解ります。

慕ちゃんとさくらちゃんが若干共闘しているっぽい描写がかわいくて和みますね。
かわいい女の子同士の仲睦まじい様子は世界の至宝。


それにしても、慕ちゃんにとっても初めての団体戦。
しかも、いきなりビハインドを背負っている状態で、多少無理もして行かなければいけない状況。
全国大会決勝という大舞台を経験して試合巧者になりつつある慕ちゃんですが、団体戦はまた別のプレッシャーが襲い掛かって来ます。
その時のモノローグ、
「振り込みが怖い――
 これ――
 私だけの点数じゃないからだ――」
という言葉には、松実玄さんの
「みんなの大事な点棒」
という言葉を思い出させられます。
全国で若菜ちゃんのリーチに立ち向かっていった時とは全く違って、たった1500点の放銃が重い。痛い。怖い。
これは、逆に本当に仲間を想って闘っていなければ出てこないもの。
慕ちゃんは、今完全に湯町のチームの一人となって、チームのために闘っている。

今回の最大の見せ場、3本場で供託が3000点あって絶対に早和了したい局面での絶望的な配牌。
しかし、そこから鳥さんを絡めての三色で美しく和了し望みを繋いでいく闘牌もまたすばらな美しさです。
四者四様の思考が複雑に絡まり合って生まれる牌譜の美しさもあります。
さくらちゃんの一発消しとなるポンで曖奈ちゃんの急所をツモらせないようにした慕ちゃん、しかしさくらちゃんが次巡また3pツモで曖奈ちゃんにチーされテンパイを許してしまう。
ただ、慕ちゃんのポンで本当に重要なのは、3pではなく自分のツモ番に鳥さんを招いたこと。

前局では名前不明の地黒の子が鳥さんをガめてますが、必ずしも全ての局に鳥さんは来るわけではなく、後半や勝負所で羽ばたいて来る傾向が見て取れますね。
ここでも、「親」番で巡って来ている所に意義深さを感じます。

ちなみに地黒子さんは、202ページでリーチを掛けるか一瞬悩んでいますが、ドラの3sを持って来られればダマでほぼ満貫なので鉄ダマだと思います。


閑無ちゃんが「たまに杏果に振り込んだりしてた」という言葉が気になりますが、なぜ杏果ちゃんだけなのか。
杏果ちゃんは割と刻子が伸びるので、待ちが読み難くなるからでしょうか。
あるいは、もっと違った能力者としての萌芽がそこにあるのかもしれません。
5人目の朝酌メンバー候補として。

しかし、今思うと朝酌の制服を着ているからといってレギュラーメンバーになっているという保証はどこにもないんですよね。
6人目なのかもしれませんし。
もしかしたら、大会中に何かしらのアクシデントが起こってリザーバーとして出場する可能性だってありますし。
わかんない、面白い!


すばらなシノハルを見せて頂きましたよ。
次回、慕ちゃんも親で連荘なるのか、実に実に楽しみですね!













だーはら先生も変わらず探訪を続けられており、何よりです。


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最後になりましたが、あぐり先生、HP全回復状態で蘇生するほどすばらな質リチャをありがとうございます……!