の前に、宥姉お誕生日に際してSAさんが松実愛ある者なら号泣必至の「くろちゃん日和」を更新しておりましたので、皆さん是非観に行きましょう。

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今号も前号に引き続き、豪華付録が!
何と、島根っ子たち、そしてニワちゃんや高橋さん、我那覇ちゃんや心ちゃんのクリアしおりが付いてきます!
慕ちゃんやはやりん、ニワチヨの公式グッズ、しかもあぐり先生絵は有難すぎます……
このしおりセット600円で売ってたら普通に買いません? 買いますよね。

更に、今号からは4号連続掲載の『立-Ritz-』がスタートッ!
これがまた最高に面白い!!

勿論、シノハユも咲日和も面白い!!!

しかも今回は裏表紙も全面咲-Saki-全国編Vitaという約束された神ゲーの広告!!!!

個人的には前号からの雨野さやかさんの星の砂も好き!

というわけで、買うしかないと思いますよ。複数

と、今回はそんな記事を宥姉のお誕生日をお祝いする為の帝国ホテルから書いております。

その顛末に関しては、
こちらのまとめをご覧下さい。


以下はネタバレになりますので、ご注意をば。








































今号は盛り沢山でしたが、読んだ順番そのままに感想行きましょうか。

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深夜にビッグガンガンを3冊ルームサービス。
憧ちゃんも松実姉妹も入った聖なる浴場でいつも以上に体を清め、西に向けて礼拝をしながら咲日和から読み始めます。

折角3人いるので、咲日和が何編かを予想し合おうという事に。
私は阿知賀編、と言いたいですが水鉄砲も最近やってしまったことですし、賀繋がりで最近ご無沙汰な鶴賀、セカイさんは期待を込めて哩さんもとい新道寺、westgateさんはやはり最近来てない千里山と予想。

さぁ、答えは……?

おお、かじゅ、ワハハ、モモ!!

これは勘が冴え渡って本当に鶴賀編!?

……かと思ったら「映画の巻」?

まさかの! ここに来てのイレギュラー!

これはこれで面白









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ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぃぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!??????????????????????????????????????????????????????????


_人人人人人人人人人_
> 突然の松実姉妹 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^^Y^


あ、ありのままに今起こったことを話すぜ!
「俺は帝国ホテルで宥姉の誕生日を祝って玄さんを抱きながら咲日和を読んでいたと思ったら松実姉妹が出てきた」
な、何を言ってるのかわからねーと思うが俺も何をされたのかわからねー……
たまたまだよたまたまだとかそんなもんじゃねえ……
もっと恐ろしい天国の片鱗を味わったぜ!

改めてお義姉ちゃん、お誕生日おめでとう!!!


正に、あちがとつるが。
磁場を感じました。
特上の磁場を。
むしろ、それを世界は愛と呼ぶのかもしれません。

阿知賀は出たばかりだから、日和で松実玄さんたちが見られるのはまだ先のことかなと完全に油断していた不意を突かれました。

そうして誕生した、咲日和を読み始めてから30秒でのたうちまわり泣き崩れるイキモノ。
幸せ過ぎて昇天しました。
本当にありがとうございます。


というか、20分で帰って来ると言ってますけど、吉野山の最寄りのコンビニは二駅先の大和上市ですよね!?
車でも10分はなかなかのなかなかだよね!?
と思えるのは訓練された吉野山ファン。

そう、思い出して下さい。
咲-Saki-の世界であればあるではありませんか!
吉野駅前のホテイマートが!!

あそこであれば、理論上は20分で往復は可能。
可能ですが(私でも松実館から駅まで7分で下れたので)、穏乃ならともかく若干運動が苦手そうな玄さんに買い物も含めて20分+ロスタイムでは厳しそうな気も。
ただ、地元の地の利を活かした最短ルートを使えば玄さんの足でも行けるかもしれません。運動は苦手でも、いつも歩く道の踏破位は別、ということも有り得ますし。

そもそもお菓子であれば青木に行けば、とこれも地元民としては思うかもしれませんが、何もない時の20時半だと青木さんも閉まっていそうですしね。
理に敵っています。

それにしても、今回も本当にことごとく松実感に満ちておりますね……。
この世のあらゆる邪気や負の感情とは別次元に存在し、触れる者に大いなる安らぎを与える松実の血筋の者の持つ固有の松実らしさ、それが「松実感」。
そして、今回の松実姉妹もまた松実感に溢れています。

まず、がま口。
これがまず松実感。
服装は今時の女子高生な玄さんが持つには、ちょっとオールド過ぎる気がするかもしれませんが……

まだ小学生の頃、憧ちゃんに「玄ってば、そんな古臭い財布使ってるの?」と言われ、「うん……これ、おかーさんが使ってたお財布なんだ」と寂しげな笑顔で返す玄さんが見えませんか? 私には今ここでそれを喋っているように感じられる位でした。

それをね、両手で持つ仕草。
これがまた松実感ですよ。

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次のページの「くじ引き」でも、大事に抱えて持っている様子が見られます。
これ……!
これぞ松実感!!

そして、姉と言葉を交わさずとも通じ合う想い。
あったかいものが好きなおねーちゃんであれば、それまでの全ての状況や思考の文脈をすっ飛ばしてあったかい飲み物を選ぶだろうという、長年一緒に居るからこそ当然のように解る相手の想い。

何せ、夢の中でも妹の夢を見るくらいにおねーちゃんも玄ちゃんのことを考え、想っているという事実。
それだけでもう、口から出たエクトプラズムがアルカイックスマイルで涅槃に達します。

そして、また夢の内容が松実感。
海のない奈良県で、なぜ玄さんがヨットを買う夢を見たのか。
それは、おねーちゃんがそのことを背景に花が飛ぶ位に幸せそうに語っている所にヒントがあります。
きっと露子さんが存命の頃に家族で紀伊半島の海岸に初めての海水浴に行った時の楽しい思い出が残っているからに他ならないのだと思います。
当然、寒がりのおねーちゃんは水に入るのは抵抗があったでしょう。
砂浜で太陽に当たって寝そべっているのが幸せだったことでしょう。
しかし、そこで玄さんが考えたのがボートやヨットの類。
それであれば、おねーちゃんを濡らさず、二人で、あるいは四人で楽しむことができます。
きっと、そんな思い出が潜在意識下でおねーちゃんに玄さんがヨットを買う夢を見せたのだと思います。
ああ、何という松実感……。

そもそも、映画を観ている途中にうとうとして寝てしまう宥姉と、その姉の仕草を気に掛けどこから寝ていたかを判別できる、そして適度なタイミングで笑顔で起こしてあげる玄さん……嗚呼……

右手でいつものように敬礼をするのも、その時に敬語になるのも、実に実に松実玄さん。

ついでに、玄さんが時間が分からないので腹時計に頼ろうとする様。
これも松実感に他なりません。
時計を忘れたからイラつく、あるいは時間が分からないからとりあえず急ぐ。
そんな俗世の理からは遠く離れた位置にいる訳です。
真剣に、腹時計に命運を託す。
圧倒的な松実感です。

ときに、腹時計の具合を確かめる時に右手で持っている物が何かがとても気になっています。
お財布とはまた違う何かのように見えます。

そして、松実家の冷蔵庫に貼られたメモもとても気になります。

実際、旅館なのでコーラは常備してありましたし、賞味期限が切れたものはお客様に出せないので従業員や子供たちに振舞っていたので、きっとコーラも入っているでしょう。

又、今回の4本の四コマからも様々な情報が得られました。

まず、松実姉妹はお菓子が好き。
松実姉妹が食べる一生分のおやつの面倒を見たい。
甘いものが普通に好きということであれば、私が書いてまだ未公開のSSとも矛盾しないので良かったです。

次に玄さんは普段ガラケーを使っているであろうこと。
穏乃に呼び出された時も恐らくそうだったのでしょうね。
そして、普段はそのケータイで時刻を確認しているということ。
腕時計なんかはしないのですね。
スマホやタブレットの操作は憧ちゃんや赤土先生に教わってやっているでしょうか。
デジカメもタッチパネル式ではないですしね。

他の高校生たちは結構な割合でストーリーを理解していないですが(立先生いわく皆頭は良いということだったんですけど)、玄さんはその辺はしっかり把握してかつ人に解りやすく説明できるレベルにあるように見えます。
玄さんの賢さを否定する要素はアニメ版位にしかなく、やっぱり聡明な子なのだと思っています。

この手のくじにおいてはハズレもありますが、しっかりポップコーンを当てている玄さんはやはりくじ系統の物は大体当たりを引けるのだという事実。

ちなみに、このお話が書かれている時系列。
季節は服装から夏で確定で良いでしょう。
21時からやるロードショーということで、金曜日かなとも思ってしまいそうですが……
思い出して欲しいのは、夏の大部分は阿知賀は「2泊3日で遠征に行っている」ということ。
つまり、金曜日であれば放課後から既に泊まりがけで出掛けていなければいけないので、少なくとも6月後半から8月前半の間の金土では有り得ない。
そして、鶴賀も臨海も白糸台も翌日に皆が集まっているので平日っぽさは強いです。
練習の為に集まっているのかもしれませんが……
それにしてはどこも空気が緩い気がします。
インハイ前であればもう少し身を入れて練習に励むのでは? とも。
そこで、これはインハイが終わった後のある日の出来事である説が浮上します。
団体戦も個人戦も終わり、阿知賀的には秋季大会か国麻まで少しのお休みを貰っているのか、あるいはそれでも練習した後で時間が無かったから映画の始まる21時まであと20分だったのか。
断定する材料には乏しいですが……
わからない! 面白い!

断片からでもこれだけ妄想させてくれるのは、偏に緻密に作られた世界と人々が存在するからです。
松実玄さんへの愛しさが溢れてその世界の全てが愛しいので、その世界のまだ見ぬ一局面を見られるというだけでそこから感じられるムゲンの可能性に悦楽を得られます。


今回のように、一つのテーマで色々なキャラが出て来る方式は皆が幸せになれるので、今後もどんどん行って行って欲しいです。

咲日和でヒートアップし過ぎましたが、そんな私の精神状態にも関わらず特大の笑いをくれたのが、鬼才・大和田秀樹先生による短期集中連載『立-Ritz-』。

なにせ、目次コメントで五十嵐あぐり先生に「どんなホラーより『立-Ritz-』が怖い」とまで言わせしめた内容です。
1ページ目の「咲-Saki-」シリーズの核弾頭、という二つ名は伊達じゃない!
開幕カラー見開きでのアッパーの迫力は流石です。

最近、「咲-Saki-シリーズで流血したことのある人物は?」というクイズをしののぬさんが考案してましたが、今回見事に一人増えましたね。

竹書房の星野さんは存じ上げず、星野といえば沙夕菜ちゃんだろう、という位ですが……
ここで来るんか、竹書房創業者であり現会長の高橋イッペイ……!!
フリーダム過ぎて笑わざるを得ません。
きっと、竹書房の内情に詳しくて星野さんも誰だか解るレベルの方が読めばますます面白いんでしょうねぇ。

そして、咲-Saki-シリーズ関係者も一同に集結。
五十嵐あぐり先生や木吉紗先生は勿論、レオナルドも可愛い。
デフォルトで天上に頭が付きそうな小野学監督は出て来るだけで笑います。


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そして何と!
ここで、咲-Saki-関係者として未登場だった、雀荘植田の主こと植田佳奈さんが参戦……!




MJで行われている咲カップも魔物勢揃いのようですけど……
そちらにも参戦、からの立-Ritz-にも参戦!!
売れっ子は大変ですね。

短い前髪のキャラデザは、上手く特徴を掴んでいます。
ご尊顔を拝見したことはないですが、あぐり先生や木吉先生、高橋会長なども外見的特徴を踏まえて描かれているんでしょうか。
お嬢様キャラの佳奈様は必見です。

更に、今回の立-Ritz-の暴虐はそこでは終わらず、「ズブリ作品」やら「劇団フォーシーズン」やら、全方位に喧嘩を売る核弾頭ぶり。
極めつけには「伝説級声優 悟沢空子」の登場ッ……!
もう、この見開き、そしてこの後の所作には全員大爆笑でした。ひどすぎる(褒め言葉)
ドラゴンボールも中国語なんで、麻雀漫画とは相性が良いとか次回辺り語られるんでしょうか。

オーディションを行っている場所や最後のカットの背景は横浜アリーナや新宿駅周辺っぽいですが、こちらへの探訪はどなたか行かれているんでしょうか。

最後の煽り、「もはや『佳奈-Kana-』である――」も笑うしかありません。

こうなって来ると、楽しみなのは佳奈様と愛の絆で強く結ばれた小清水亜美さんの登場。
阿知賀編の声優陣なんかも出て来てくれたら嬉しいですけれど。
まだあと3回の連載を残している、というフリーザ戦のような状況でオラワクワクしてきたぞ!


で、シノハユですよ奥さん。


慕ちゃんの執念により、まさかの敗退となってしまった赤土さん。
小学生なので、全国で相見える機会は一年で夏の大会一回のみのようで、インターミドルでの再戦を誓います。
中学生編も三年間にわたってじっくり描かれそうな雰囲気ですが、三年後の再戦、あるいは二年後の心ちゃんとの再戦も非常に楽しみな所です。


驚愕の扉絵は、ニワちゃん様と高橋千代子さんが名古屋の東山動物園にいる様子!」
ベレー帽のニワちゃん様が醸し出すお嬢様感が堪りません。
そして、試合を切っ掛けに名古屋まで行って遊んでしまう程仲良くなった二人が微笑ましすぎます。
良いな……ニワちょこ、とても良い…………


日本5位の可能性がある閑無ちゃん、丁度5のタンクトップを着ているのが可愛い。
0位って、ボーイのナンバーズですか。

陽毬ちゃんは相変わらずテレビ好きすぎで和みます。

凄くいいな、と思ったのは、はやりんが
「少しくやしいな」
と言っていること。
牌のお姉さんという、高い目標に向かって進むはやりんにとって、同い年で全国の舞台で活躍する慕は最高の好敵手。
負けてられない、と思う相手がいてお互いに意識し合い成長を重ねて行く。
その姿の尊さは筆舌に尽くし難いものです。

そんな中で、もっとおじさんのとこにいればよかったかな、とリチャードソンコンプレックスを見せる慕ちゃん最高。
リチャ慕最高。

三尋木咏さんのセアミィのごとき長い猫ぬいぐるみは、エトペンと同じ効果がある模様。

ちなみに、蔵王権現と修験の秘宝という展示会が8/29~11/3の間に行われ、穏乃は勿論のこと、竜華や園城寺(三井寺)との関わりも指摘され、しかも会場付近に奈良アンテナショップがあって大峰奥駈道の水などのお土産も買えるという実質阿知賀編的な展示なのですが。
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index2.html

三尋木咏さんの地元の不動山という土地。
神奈川でなく和歌山の不動山は、実は吉野山と関わりが。
その昔、役行者が葛城の神・一言主尊に命じて不動山の巨石群を用い、吉野大峰に石橋を架けさせようとしたという言い伝えがあるのだとか。
咲世界における山は、神境への入口。
あえて「不動山」という地名を用いた意味とは。
曾我物語が絡んでいるのかもしれませんが、今の所咏さんとの目立った関連性は見つけ難いです。
赤土先生と三尋木咏さんはまだこの後も全小で闘うこともあるでしょうが、その辺りの因縁が物語に絡んでくる可能性も立先生であればゼロではないかなと。

そんな三尋木さんも慕ちゃんも気配を察する善野さんのオーラ。
堂島ロールで有名になった堂島小学校ですか。
打ち方は超速攻型。
現在のイメージとはかなり違いますが、短距離走設定はここに生きているんですね。

そしてまた、はやりんのスーパー神回想。
曰く、三尋木さんは無理せずに手が高くなると。
それに対抗するためもあって、はやりんは速さを身に付け、後にワールウィンドと呼ばれるまでになることを思うと胸熱です。

いよいよ開幕した、強者のみの決勝戦は、三尋木咏さんが前評判通りの連続跳満で圧倒的な強さを見せ付けます。
この裏ドラのないルールで跳満2回も和了すればほぼほぼトップ確定。
両方ツモ和了ということで、運量の高さを感じます。
セーラに似たタイプですね。
合間に巻き付きネコと「イケてるねっ」と話す姿が可愛すぎて。

そんな中で、善野さんも対子落としを見切っての狙い撃ちダマ9600というなかなかのなかなかな強かさを見せ付けます。
良いところなしですが、楽しんでいる慕ちゃんも輝いている!

ソーズで染めている三尋木さんに対し、ワンチャンスになった初牌の2sを切るかどうか迷うシーン、私も勝負に行くでしょう。
そこでの、咲シリーズで初めて見せる頭ハネ描写に思わずニヤニヤしてしまいます。
「咲は麻雀漫画じゃない」とか言っている人のことは私はどうでも良いと思っているのですが、しかしここ最近のシノハユで顕著に描かれる麻雀の闘牌の醍醐味を知ることもなく批判しているのは可哀想だなとは思います。
麻雀が好きなら、こんなに面白い作品も寡少だというのに。

結局、本編では頭ハネなのかダブロンなのかはまだ不明なのですが、今の大将戦や決勝戦辺りでそろそろそういう描写も出て来ておかしくないですね。

長時間観戦を続けるニワチョコペアの背後に現れた影には、思わず「!?」となりました。
かなりラフな格好になっていますが、どうしたんでしょうか……
「勝負」に負けて身をくらましている最中などでしょうか。

南三局からの慕ちゃんに三尋木さんも気配を感じますが、そこで勝負、といく慕ちゃんのメンタリティが本当に好き。
そして、少年マンガ的にもこの強者同士がぶつかった時の滾りは最高に堪らない所ですね。
阿知賀編で言えば、淡の絶対安全圏VSリザベーションのような。
どっちが勝つのか見たいカードはムゲンにあります。

慕ちゃん、純チャンや平和も見える手でしたが、鳴いて対子落としを狙い打つ咲ほどのリベンジ。
そして、連続で咏さんのテンパイを蹴る形での和了。
いいぞ、慕ちゃん!! もっとやれ!!

ずっと会場で観戦している赤土さんの姿も、来年はこの二人より上に行くと言う閑無ちゃんも、ただただ心地良いです。

最後の親での鳥さん待ちの最高親三倍満の手を善野さんに蹴られてしまった慕ちゃん。
リーチしなくても、ツモ三色純チャン一盃口ドラドラで8000オールの24000、逆転手だった上に、序盤の字牌連打からチャンタ手であることも読み難い感じだったので、確かにリーチしなくとも良かったかもしれません。
とはいえ、12000オールで三尋木さんに跳満直撃でも捲られない点数にしようという選択肢も、しかも待ちが恐らく引いて来れるであろう鳥さんであることも考えればあながち明確なミスであるとも言えない気はします。
でも、諦めるわけがない!
とばかりに、最後もきっちり逆転手を仕上げてくるのが最高です!
上重漫ちゃんの逆で、下が重なっての純チャンが異様に多いですね。
純粋な慕ちゃんには似合う役かもしれません。

と、ここで冒頭に心ちゃんが開始1分前まで姿を現さなかった理由が描かれました。
何と、心ちゃんは敵であり下級生である赤土さんに教えを乞うていた!
この勝利への貪欲さ、なかなかのなかなかです。
描かれている限り、一番重い環境にあるのは心ちゃん。
慕ちゃんも切羽詰まってはいますが、心ちゃんは麻雀で結果を出して自立しないと最悪自分も未来すら閉ざされそうな感もあります。
それが悠慧の、もとい故の必死さか。

三尋木咏さんに山越しの24000点一発で勝利を決めてみせた小禄心ちゃんには、『天』の「天才は初太刀で殺す」の件を思い出させられました。
それを成し遂げられたのは、赤土晴絵という極上の観察眼による膨大な研究量の蓄積。
若干小学四年生にして、既にその名伯楽としての力は人知れず、しかし存分に見せ付けられていたと言えます。
これは、将来阿知賀を優勝に導く原動力になっていそうです。

しかし、このたった一つの情報が戦場において大きく命運を左右するということをこのように描くことが凄いな、と。
普通の競技マンガの殆どは、選手同士の力比べが主要な訳です。
常に監督によって試合が左右されているのを描いている作品なんて『おおきく振りかぶって』や『GIANT KILLING』、『神様のバレー』など極限られた僅かなものだけです。
でも、現実においては確かに殆どの競技は赤土先生が言う通り総合力の勝負である訳です。
サッカーの日本代表とて、監督やコーチ次第でそのパフォーマンスは激変しています。
確かに、圧倒的な個の才能によって戦術など物ともせずに状況を一変させて行くスター選手たちもいます。
それはそれで良いですし、見ていて心躍るのも確かです。
が、実力や才能に劣る者が自らのできる限りを尽くして強者を喰らうというリアルな物語もまた、凡夫には響く物があります。

そしてまた、このオーラスの闘牌が美しい!

両面待ちのタンヤオ三暗刻ドラ3の18000直撃でも、三尋木咏さんを捲り1位になることは心ちゃんにはできました。
河を見ると、9pなどは特に落ちやすそうですし、4p3枚に7p3枚も見えているので6pも溢れ易そう。
なのに、あえて7pと2mのシャンポン待ちに受けた理由。
それは、慕ちゃんに通っていない7pを出したくなかったというのも勿論なくはないでしょうが、心ちゃんは言います。
「ちょっと夢見たんだよ」
と。
このセリフの良さはすばらですね……

それは、準決勝の慕ちゃんのやったこととの対比。
勿論、山越しという意味でもそうなのですが、あの時慕ちゃんは二位抜けを嫌って一位を目指しました。
損得を抜きにした、自らの姿勢の体現。
恐らく、そこに心ちゃんも無意識的にせよ感化されるものが多少なりともあったのだと思うのです。
反則スレスレなヒントを他者に貰った山越しによる直撃で捲っても優勝、自らの力で役満をツモっても優勝。
結果は同じ優勝ですが、その過程の違いは大きな異なる意味を齎します。
合理的に、他者の癖を見抜いて巧く罠に嵌め勝利を掴んで来た心ちゃんですが、そんな彼女が終局間際に抱いた不合理。
せめて最後の最後だけは、という少女の儚い願い。
終わりに一度だけ垣間見せた、夢見る一打。
結果的には、その夢が叶うことはなかったけれど。

何も詳しく語られず、表情さえも見えないが故に、この最後のシーンは奥深さを増してそのすばらさを噛み締めさせます。
沖縄に帰って最後の選択について若菜ちゃんと語るSSとかを妄想してしまいますね。

シノハユ、良い……
咲シリーズ、本当に良い……

余談に戻りますと、三尋木咏さんのアホ毛可愛い。

そして、最後は衝撃の展開。
もう、最後のコマの表情に旨を締め付けられて泣くしかありませんでした……

今回は、阿知賀編ラストを思わせる多ページで、あぐり先生が1日5pペースと奮闘していた理由が解りました。
しかし、その御蔭で大変すばらな物を読むことができました。

ありがとう、シノハユ。

読んだ順番が立の後で良かったな、と(笑)





ちなみに、だーはらさんは安定の活躍ぶりでした。

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私たち帝国ホテル勢も、朝一で撮りには行っていたのですが、全て高さが足りない=恐らく新幹線からの撮影。





東京品川間の新幹線を6回乗って国際フォーラムを撮影した、元祖新幹線ガチャの盟主にして国際フォーラムマイスターの藤森さんはやる気満々。

過去の資産も駆使しながら


パーフェクトな構図を収めていく手腕に脱帽です。

マイスターの撮るフォーラムは一味違います。

ただ、ボゼ祭には今年も行けないようで……4年連続でしょうか?
咲探訪においての最難関の一つと言っても過言ではないですね。