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富野由悠季監督の最新作「Gのレコンギスタ」の、劇場特別先行版を観て来ました。
率直に言って、実に明るいガンダムだなぁ、と。

それぞれの立場からの対立軸があったり、それなりに重い状況に陥ったりはするのですが、それでもコミカルさ・賑やかさが前面出ている印象です。
先に観た友人が「キングゲイナー」と言っていましたが、正にこの作品も、少なくとも先行の3話部分までを見た感じでは白富野感が強かったです。
あまり陰惨にし過ぎず、今の子供達でも安心して観られるエンターテインメントを、という部分へのこだわりでしょうか。

事前公開された最初の10分の個人的な印象では、「宇宙世紀の千年後としては固有名詞が古臭いなぁ」とか「ガンダムや他のMSもSDみたいなデザインで格好良くないなぁ」とか、割とネガティブだったのですが……

実際観てみると、割と面白かったです。
劇場で観るガンダムという効果も大きいとは思いますけれど(「ガンダムUC」はそれが最も顕著でした)。

かなり随所にツッコミどころ満載ではありますが、逆にそれは平和を謳歌している世界、いわば現代日本にも通じる部分があるよな、と思わせられました。
この作品に登場する人物に危機感が足りないという考えを抱いたならば、それは翻って自らにも突き付けられる物であると感じます。

セリフの独特の富野節も冴え渡っており、屈強な男がそこでそんな言い回しをするか、とニヤリと。

キャラクターは、初見では黒髪ロングのマニィが好きそうだとはっきり判っていましたが、いざ観てみるとアイーダも良かったですし、何よりクリム・ニックが良いですね。
彼は人気が出ること、間違いないでしょう。
彼の操るモンテーロも、頭部のデザイン以外は一番格好良いと思いました。

又、グリモアの、MSでありながらスタープラチナの如きオラオララッシュは必見です。
「何これ、Gガンダムか!」と思いました。

ビルドファイターズ兎来もといトライ共々、TV放映が楽しみです。