今回吉野に来た更なる目的。
というか、毎回やりたいと思いつつ天候や時間の都合などの状況的に叶わなかったのですが……
それが、西行庵までのランニング!
最後に西行庵に行ったのは、紅葉の頃だったでしょうか。
もう大分経ちますので、そろそろまた行きたいとずっと思い続けていました。
ちなみに、スタジオキムチの藤森さんが吉野駅から西行庵まで49分という凄まじい記録をおもちです。
陸上をやっていたという藤森さんに叶うべくもありませんが、できる範囲で頑張ってみたいな、と。
これが私の修行――!
という訳で、テンションの高い松実館で2時半に起きて、入念にストレッチをしながらMiracle Rushでテンションを高めつつ
蔵王堂横からの景色。
日が長い時期ですので、この時間でもうっすらと東の空が白み始めていました。
5分ほどで勝手神社の前まで行くと、念仏のような声が聞こえて来ました。
山伏の方々が、集結していたのです。
そういえば、丁度今日の前後を含めた三日間が、一般人も参加可能な修験道体験をやっているのでした(詳しくはこちら)。
そのせいか、そんな時間にも関わらず、ご婦人方が道端で世間話をしています。
何とも異界感のある未明。
雲海となった下界が実に美しく見えます。
そして、上千本を踏み分けて。
こんな、ほぼ真っ暗な道もあります。
暗闇の中を一人疾駆していると、何とも言えない気分に。
鳥の鳴き声、謎の生物が蠢く葉擦れの音……
蜘蛛の巣にかかったり、蛇がいたり、謎の虫が飛来したり、踏みしめた時に変な感触があったり、若干の恐怖もあります。
ただ、それも含め、それ以上に山と一つになる不思議な感覚の片鱗を覚えました。
穏乃も、こういった時間にこんな所を走っていたこともあるでしょう。
「何で山で遊んでいるだけで麻雀が強くなるのか」「主人公とはいえ脈絡なくパワーアップするのは理不尽」などという批判もあるAブロック準決勝大将戦。
ですが、そういう方には是非この暗い山路を孤独に走る体験をしてみて欲しいです。
多分、言葉では伝わらない何かが解ります。
この行為と感覚が日常化した時、その精神は強靭に鍛えられていることでしょう。
多少のことでは恐れも動揺も無い、不屈。
私は、穏乃の奥深い強さに触れられた気がしました。
そのまま駆け上り、暫く走り続けると、森林の上で燃える空。
画像よりも遥かに紅く染まっていました。
これは、是非とも夜明けの瞬間を肉眼で見たい……!
そのモチベーションで、先へ、先へ。
そして
視界の開けた場所へ
……ああ…………
これは今回の吉野でのベストショットですね。
まるで、えいえんのせかいすら見えそうな、雲海の上に広がる朝焼けです(BGM:永遠)。
そして、さこやさんから40分程で修行門に到着。
そこで待っていたのは……
一気に人の臭いで現実に引き戻されつつ。
車で行ける道に合流してしまったようなので、そこで引き返して改めて西行庵を目指すことに。
これ、赤土先生の能力にも関わって来たりしませんかね。
ほら、アカドハルエの中にはカエルという文字が隠されてますし。
カエルはアド?
アドはカエル?
カエルはドア?
ドアはカエル?
西行庵はレジェンドコースでもありましたしね。
真っ直ぐ西行庵を目指していたら、松実館からは一時間位でしょうか。
吉野駅から49分の藤森さんのタイムは偉大です。
誰か、このレコードに挑戦する咲-Saki-ファンは現れるのでしょうか(笑)
丁度、松実館に辿り着く寸前に雨が降って来たのは、山の神様の素敵な采配だと感じました。
また天候が良さそうならTRY TRYしたい所です。