電波オデッセイ1-4巻 永野のりこ 全巻



「誰でも誰かの手でこの世界に導かれたから
「在れ」と誰かに願われた事があったから
ここにいるんだよね」


ふと読み返したくなったので、書庫から発掘して再読。


永野のりこ先生の筆致は痛々しく優しい。

少年少女のトラウマになった原因、そしてそれを乗り越えて成長する姿を描き出す辺り、日本橋ヨヲコ先生に通じる物がありますね。

鏤められたギャグと重いテーマのギャップが良い。


人は人との関わり合いの中で正しく「人間」として存在する事をきっと許されている。

許されてなかったら自分が許してやれば良い。

ラストシーンはとても綺麗。


泣き言を言ってる間に自分ができる事をやらないとですね。