ナチュン1


80年代後半から90年代前半を想起させる雑然とした絵柄ながら
1話目の掴みが強烈。ストーリーを追いたくなります。
背景の描き込みが多く、臨場感もたっぷり。今後の展開次第で化けそう。


嘘喰い12


それでも愚かに殺し…悲しい争いを生命が続けるのは…
決して何かを奪う為ではなく殺す為などではなく
戦う事で他(た)を…大切何かを…生かす為なのだと


ゲームとしての面白さが多少不足していても超画力&演出パワーで
お構い無しに突っ切ってしまうのが嘘喰い。
でもやっぱりもう少し頭脳戦の部分も見たいというのが本音です。


女の子の食卓1


この味で始まったからこの味でお別れするの

りぼん系は大分ご無沙汰。しかし、名作と聞けば手に取らずには
いられず。掲載誌はクッキーなのでりぼんよりは対象年齢高め。

「食」というのは人間の根本的なテーマです。ただし、
この作品での食はアクセントではあってもエッセンスではない。
肝心要なのは、やはり人との繋がりであるよと。

個人的にマカロンの話が身につまされて好き。
一欠片の勇気を持てなかったばかりに訪れる後悔。
若いと苦いって漢字も似てますね。


罪と罰1~4

「思うままに自由に生きられない人間は二流だ
 (中略)
 人間なら魂が自由を求めるはずなんだ…!」
「何でも自由だからと言って必ずしも幸福だとは限らないわ
 一瞬のささやかな幸福の中に永遠の自由を見つけるような
 生き方もあるんじゃないかしら…」

「猥雑で残酷で だから世界は美しい
 (中略)
 欲望を肯定しろ 地獄こそが楽園だ」


絵はそこまで上手いとは言い難いものの、
演出をきちっとやれているので面白い。

ドストエフスキーの原作を読んだ時は、正直そこまで面白くなかったのですが
読んだのは小学生の頃だったので、正にこの作品の主人公のように
人間という物を知らなさ過ぎた為、琴線に触れなかっただけかも。

それとも落合先生が上手いのか。
巷で話題の規制の内容が範囲を広げれば、十分にこの漫画も
範疇となりそうですが、こういう漫画を失くしたら駄目、ゼッタイ。