寝かせてください、 | Bon, foret, bon, Je vis

Bon, foret, bon, Je vis

日本から見たら南のみなみ、大きな大陸のはしっこで留学中です。
でも夢は北欧。きっと叶いますように。
(登場人物は猫も含め、すべて仮の名です。)

セミスターが終わって実習に入ると
勤務時間が早番遅番と不規則になるので、

もともと夜型の私は、

早番から帰ってしばらく、夕方5時ころから

夜7時ころまで、昼寝をして過ごしていました。


(そしてご飯を食べたらまた寝る、)



でもそんなある日、
寝ている私の部屋のドアを、叩く人がいました。







にーん、


Bon, foret, bon, Je vis



テール、8才、

ここんちの子。





彼はかつて、
ノックしたらOKと思っていたふしがあり、
ノックするなりドアを開けるくせがあったので



「ノーノーテール!私が入っていいよ、

って言ってから、ドアを開けるのがマナーだよ。」


と言うと、




一応私がいいよ
と言うのを待つようにはなっていたので、




昼寝中、テール来ちゃうかな~とは思ったんですが

彼がドアをノックしても返事をしないでおこう、
そしたら寝てるかいないって思うだろうって、


私はそのまま、ベッドに入りました。




だって一度ドアをあけたら最後、

解放までには数時間、かかるんですよ?











ふふふふ(怯えてる)





するとある日、

私がちょうどすやすや睡眠に入ったころ、


ドアがノックされました。




「トーラ?」 

トントントン、


「トーラ??」

トントントン、







それで私はうとうとしながらも
そのノックの音に気づいたんですが、

なれない早朝に起きて、

8時間勤務してきたわけですから、



起きれませ~ん、と、そのまますやすや
眠りに戻ろうとしました。



すると一瞬ドアの向こうはしーんとなり、

あきらめたかにみえたんですが、


ノックの音はやっぱり何度か繰り返され、


そして次第に大きくなり







ドンドンドン!


「トーラ!!!??」 (生きてる?的な)



ドンドンドンドンドン!!


「トーーーーーラ!!!!!!!!」



















う、うるさい…


でもこんなとき、


ベッドから出るのが本当に一苦労な私は

仕方がないので声をはって、

「テール!私今ね、昼寝中だから!」


と、叫びました。




するとドアの向こうがまたしーんとなり、
奥のドアを閉める音も聞こえてきて、


私は、ほ…






よかった…

おやすみなさい…



と体制を整えて眠りなおそう、とすると同時に、




なにか窓の外で、

がらがらがっしゃーん、と音がして、

(嫌な予感)




がさごそと、部屋の窓の外の

縁によじ登る音が聞こえたな~と思ったら


私のベッドの頭上に位置する窓が振動し、






どんどんどんどんどんどん!


「トーラ!」



どんどんどんどんどんどん!


「トー---ラ-----------------!!!!!」




(私は遭難したんでしょうか)









そしてそれを聞きつけたビオが、


あれ?なにか楽しそうじゃない?


とよってきたらしくって、


Bon, foret, bon, Je vis

(なにしてるの、おまいさん、)






彼までが網戸によじのぼる音と同時に、



みゃー!

がっしゃーん、


みゃ~ぁ!

がっしゃーん、



「トーラ!」

どんどんどんどんどんどん!



みゃ~ぁ!

がっしゃーん、

(合いの手か)



「トーラ!」

どんどんどんどんどんどん!







はぁ……神様、


私…




















王子様にもてたいです…。




そして私はあまりの騒音に耳をふさぎ、
疲れもあって激怒して、


※寝ているときに起こされると、

激怒するタイプです は

(告白)





「テール!

今私、寝てるって、言ってるでしょう!」

と大きな声を、出しました。







すると悲しかったのか、

その後彼はずーっと、
窓辺で淋しげに、ハミングしてました。


(う、歌ってるじゃん…ガクリ 寝かせてよ…






それで私ももう仕方ないので起きだして
ご飯でも食べようと、
キッチンで料理しながら、考えました。


これは、困ったな~って。





実習中毎日こんな風におこされたら
私倒れちゃうな。


病院で働くからには、

眠たかった、では済まされないミスがありすぎます。






これはテールと、話をしないといけないかなぁ、
と考えているところへ、

テールがちょこんと顔を出しました。



よし、話すか、

私は心をきめて、


彼のそばにしゃがんで、


こう言いました。








「ねぇテール、

ちょっと、話をしようか?」




すると8才は日頃私から感じない、

ただならぬ空気にはっとして、
ニコのリビングにいるニコの方にちらっと視線を飛ばし
(リビングが2つあります、)


まずい…、
叱られる、って、思ったんでしょうね、


瞬時に顔がぱぁっと赤くなり、
下をむいてぽそっと、


「僕、なんにもしてないよ…」 と、言いました。






そしてすくっと立ちあがったかと思うと、


「僕は、


なんにも、


してないよ!!!!!」


と切れて、




口にくわえていたアイスの棒を
ば、しーん!と床に叩きつけ、
ニコのいるリビングをつっきって、
ニコのベッドルームへ入ったかと思うと、


ドアをばったーん!!


(耳がつーん) ぬこ 







そして突然のことにニコがぎょぎょぎょっとして

「ど、どうしたの?」

と言うので、


私はえっとね~と簡単に事情を説明してから

ドアの方へ行って、




「ねぇテール?

私はちっとも、

怒っていないんだよ(←激怒していた人)


ちょっとドアをあけて、出ておいで。



私ねぇ、今毎日病院に行っているでしょう?

昼寝がとっても大事なの。


私が元気なときはいいんだよ。


でも今はね、とっても早く起きたりしてね、

病院勤務で疲れているから

そっと寝かせておいて欲しんだ。


わかる?



元気だったら一緒に遊びたいんだけど、だよ。


怒ってないからちょっとドアあけて、

出ておいで~。」




















そ、し、て、


しーん。


(結構がーん、、)






それで仕方ないのでニコに、


「遊んであげたいけど、

今はそうできなくってごめんね。

話しておいてくれる?」


と言うと


「テールがそんなことしてたなんて
気付かなかったよ、うん話しておくよ。」

と言ってくれたので


私はキッチンへ戻って、夕ご飯を作っていました。





そしたらニコがベッドルームのドア越しに

「おいテール、トラコは怒ってないって言ってるよ。

大丈夫だから、出てきてちゃんと謝りなさい。」


と話しかけているのが聞こえ、




それで多分、テールがドア越しに


「僕はトラコが寝てるって

思わなかったんだもん。」


とか言ったんだと思うんですよね、

子供の言い訳ですね、笑




ニコが、

「よし、じゃあこれからトラコが寝てるときは
ドアにサインを貼ってもらおう、
お父さんが作るから、それでどうだ?」


と言いました。


さすが、ニコ、優しいパパだな~、


それでテールも、

大好きなパパの言葉に、納得したんでしょうか、

そっ~と部屋から出てきて、


キッチンで料理をしている私のところへやってきました。





そしてさりげなく私の後ろで
スーパーボールをぽーんぽーんと投げながら


近寄ってきて、


ぐっとつめより、





「ねぇトラコ?


さっきは起こして、ごめんね。


僕ね、トラコが聞こえないんだって思ったんだよ。

寝てるって、知らなかったんだ。
(嘘おっしゃい)


それだけなんだ。」











ぷぷぷ。


テールの私をのぞきこむ顔が
あんまりに可愛らしかったので、私も



「いいよ、そしたらこれからは、寝かせてね。」

と言うと、


「OK、」
と、言うことでした。










それで実習中はだいたい、

昼寝は静かに、させてもらえました。