信販系ローン&キャッシング、お金に困った人が陥る最終一歩前の資金繰りだ。
ローン金利は銀行系が一番安いのは常識。
それなのに金利が高い信販系で借りるのは「銀行で借りれないから」が答え。
実際、前職の銀行で信販系と連携したローン(銀行貸出と保証会社が別なので審査が異なる)を出したとき、
ネット限定申し込みとしたこともあるが、普通通らない人が応募殺到&審査通るという光景があった。
金策に困ると、ここで資金繰りを覚える。
返済日の異なる借入と給料入金日の業界用語で言う「収支ズレ」を知らないうちに習得するのだ。
なお、若手銀行員がよくやっていた資金繰り方法を紹介したい。
【設定】
15日:預金残高10万円
27日:カード引落▲15万円
31日:給与25万円
設定のとおりだと、27日に資金ショートしてしまう。
そのため、27日までに飲み会を開催する。
飲み会の支払額は5万円以上になるよう調整する。
飲み会では参加者から現金5万円を回収。支払いはカード(翌月27日引落)で行う。
こうすると、27日に現金は5万円増えるので、カード引落資金が確保できる。
こうして、若手銀行員は自ら資金繰りを覚えるのだが、返済に追い詰められた多重債務者も同じような
「魔法」を使ってその場しのぎを行っている。
さて、では最終手段は何か?
それは「人に借りる」だ。
もはや、ここまで来るともはや救いの手がない。
貸した人は「返ってこない」と覚悟しないといけない。
最初は1万、2万が段々エスカレートして5万とか…普通貸さないけど…になっていく。
そして、貸した金を催促すると「逆切れ」したりする。
人に借り始めたら、その時点でジ・エンド。
恐らく、宝くじでも当たらない限り挽回は不可能。
人に借りて信用や人間関係をすべて失うくらいなら、自己破産を選択していただきたいものだ。
なお、あらゆる手で金策に走るため、経営者だと急に高級車を買ったり、羽振りが良くなったりする。
理由はリースして買った備品を裏ルートで現金化したり、土地・建物担保で調達できるだけお金を調達するため。
余談だが、債務者が夜逃げした時に住民票を取った時、新住所が「フィリピン」となっており、
外国だと住所ではなく国までしか記載されないんだなぁと感心したことがある。