「エッセイ紙芝居」
というジャンルを描きたい!と

かれこれ10年前から言っているが

先日ようやく
産み出すことができた。


そもそも、エッセイ紙芝居なんていう
ジャンルは存在しないので
わたしが命名しただけなのだが


さくらももこ先生の
「ちびまる子ちゃん」が
「エッセイ漫画」なら

その紙芝居があってもいいんじゃないかと
常々思っていたのであった。









「ギリ×2昭和生まれ ユウちゃん」

というタイトルで
(長いので「ユウちゃん」でよい)

紙芝居に精通している人だったらわかると思うが
表紙が、街頭紙芝居テイスト
になっている。



街頭紙芝居(がいとうかみしばい)
の解説を少しさせていただくと

これは
昭和初期から、街頭で
自転車と共にやってきた
いわゆる「紙芝居屋さん」が使っていた
紙芝居のことで

現在、図書館などでみかける「印刷紙芝居」と違って、一枚一枚肉筆で、裏側には台本はなく
「説明書き」が書いてある程度。

なので、紙芝居屋さんは絵を見ながら
それを「説明する」形をとっていた。




……つまり

街頭紙芝居テイストで書くということは
台本が無いのだ。

構成は基本的に
「セリフ」、あとは状況説明のみ。


だからテンポも早く
展開が目まぐるしい

そしてなにより、オチは適当でよいので
エッセイにはピッタリというわけだ。




アメブロには
1分だけ動画が貼れるらしいので
少しだけ見ていただくとこんな感じ。





(2時間で作ったのでまだ縁取りがされていない出来立てホヤホヤの…というか、まだ未完成の紙芝居)


エッセイ紙芝居にするネタは
くさるほどある。


とりあえず、今回は「テスト」なので
ランドセルを弟と交換こして
家でこっそり背負っていた話を作った。




月に一度、

葛飾区金町にある
「こころみ亭」という小屋で
手作り紙芝居会をやっている。

そこで作ったものだ。

暗く、悲しいテーマにしたくなくて
こうやって街頭紙芝居風にしたのに

見終わったお客様(手作り紙芝居仲間)を
悲しい気持ちにさせてしまった。

「こどもの時に、こんなつらい思いをしたんですね…」と。


なんか、ごめんなさい。


アドバイスをいただいたので
最後はこの上なくハッピーな絵に描きなおそうと思う。



最近、色々やりたいことが明確化され

それを実現できる機会が増えてきた。

捨てるものが無くなったからかもしれない。






とら