ハイサイ!

 

どうも、とらです。

ちょっと沖縄に行ってました。

 

チケットを取った6月の時点では

ここまで陽性者が増えると思ってなかったんですよ。

(言い訳)

 

4年ぶりに帰ることができました。心の故郷沖縄。

今のうちに聞いておかねばならない事が

たくさんあるんです。

 

今回の旅の目的は

 

①大きなものを見て心を広く持てるようになること

 

②島のおばぁのはなしを聴いてくること

 

色々まとめたいのですが、今日は沖縄のはなしの前に

「講談」のお話をさせてください。

 

 

私は講談師ではありませんし

講釈もいたしませんが

 

紙芝居や、演劇に繋がることであれば

なんでも吸収したいと思う性質であります。

 

昨夜、ある方と講談の話題になりまして

今朝、ネットで「講談師 才能」なんてワードを入れて

調べていました。

 

すると、

 

人間国宝 の神田松鯉(しょうり)師匠のご著書から

抜粋されたものが掲載されておりました。

 

以下、一部を転載させていただきます。

 

 

 

 前出の辻で軍談や講釈を読む「辻講釈」は、雨の日や風の強い日に辻(道)で読んでいても、お客は集まりません。そこで、雨風がしのげる空き部屋や空き家のお座敷を借りるようになります。さらに人気が出ると、より広い場所へと移動し、やがて専用の講釈場が作られる……、このような歴史があります。

 

 寄席や講釈場の原点はお座敷。一つの部屋に集まって、同じ明るさの中で講釈をやりました。つまり、寄席というのは講談師が高い場所で一方的に読み聞かせをするのではなく、「お客と一緒に作り上げるもの」なのです。お客の表情を見て、同じ「呼吸」になるのです。

 

 引けば押す、押せば引く。これを私は「シャボン玉理論」と名付けています。薄さ一千分の1ミリという薄いシャボン玉の膜の中に、お客と一緒に入ることができれば、最高です。呼吸が揃って、一体化しているのを感じます。しかし、ほんのわずかでも、お客の呼吸とずれると、パチンと割れてしまう。それくらいデリケートなものです。

 

 成功するのは、数年に1回あるかないかでしょうか。お客と同じ呼吸になるというのは、そうそうありません。それが何年かに1回くらい、見えないシャボン玉の中にお客と入ることができるのです。

そういうときは、高座を降りた後のお酒がうまいです。成功しやすいのは、観客の多さにも関連があるかもしれません。全体に目が届き、顔がはっきりと見える200人ぐらいがちょうど良いと思います。

 

 

いかがでしたでしょうか。

 

お客様と一体化することを

「シャボン玉」に置き換え

 

薄さ一千分の1ミリという

風が吹けばパチンと弾けてしまう

ギリギリの中で

芸を行う…

 

紙芝居は、そこまで繊細な芸ではないかもしれませんし

第一、200人を相手にはなかなかいたしません。

 

紙芝居の御客人の理想人数は

私の場合は…両手を広げておさまるくらい

20~多くても30人程度でしょうか。

 

それでも、「一体感」は同じです。

 

大切なのは、演者と客席の温度差だと思います。

 

紙芝居は外で行うことが多いです。

 

外にはいろんな人がいます。

 

「別に紙芝居なんて見たくない人」

「紙芝居に野次を入れてくる人」

も大勢います。

 

年に数回

 

客席が一体になったのを感じた時に

「やっててよかった!!!!」

 

 

と思うのです。

 

紙芝居をやり続けよう、

やはり、わたしには紙芝居しかない!と。

 

 

…そんな時

 

たいていかけているネタ(演じている紙芝居)は

 

「人生劇場紙芝居」

 

実在する人間の生涯を描いた話…

だったりします。

 

 

紙芝居は、講談とはまた違い

一緒にしたら怒られそうですが

 

わたしは

 

他人の人生のはなしほどオモシロイものは無い

と思っています。

 

そして、それはエネルギーを含んでいるので

他人の心を動かし

明日を生きる力になってくれるのでです。

 

 

 

 

 

 

今回、

 

やんばる(北部)にある

 

「江洲(えす)の花」

 

 

という、お蕎麦屋さんに行ってきました。

 

 

 

江洲の花と言えば

 

 

 

テレビ「ナニコレ珍百景」などでも話題になった

 

天ぷらが無限に出てくる日本蕎麦のお店

 

ということで、ご存じの方も多いでしょう。

 

 

 

 

今回、こちらの女将さん

 

早苗おばぁのお話を聞かせていただけるという事で

 

お蕎麦をごちそうになり

そのあと、ゆんたくをさせていただきました。

 

 

 

(補足:今回は特別に、早苗おばぁと親交の深い

知人が案内をしてくださり

ゆんたくの時間をいただくことができました。

 

テレビが来てからお客様が絶え間なく…

普通なら、ゆんたくもできない状況かと存じます)

 

 

 

 

 

 

 

早苗おばぁ…

 

いや、おばぁ というのも失礼かと思うくらい

若くて美ゅらかーぎな方なのですが

御年、数えで85歳といいますから驚き!!!

 

 

…早苗おばぁの半生を聴いてから

今、2日が経ちますが

ずっとずっと、このお話を

誰かと共有したくてウズウズしている状態です。

 

 

私は、人の半生(生涯)を

紙芝居にさせていただいてきましたが

 

沖縄ではまだ

こういう話が聴けるんだなぁと

 

しかも、現役バリバリの方で

そういう想いで、「仕事」をしていらっしゃるんだなぁと

感激いたしました。

 

 

・・・感激という言葉ではしっくりきませんね。

 

 

そこには、深い悲しみ、絶望、失意…

色々な想いがあるんですが・・・

 

 

 

それは、いつか

紙芝居か何かで

皆様に、お届けできたらと思います。

 

 

 

 

また、やんばるに行きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明日、日本テレビ系の「オモウマい店」という番組で

「江洲の花」が放送されるそうです。

 

よかったら御覧くださいませ。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

庭から採ってきた、ハイビスカスの天ぷら。

 

「野端の草も美味しく食べられるのよ」

と早苗おばぁ。

 

 

本当においしかった。

 

 

人生の先輩方から聴く話は

いつも新しい発見ばかりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

名護の、民俗資料館の話も、したいですけどね~~~~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今日はこれから

 

皇居のお隣にある小学校で紙芝居の公演をしてきます。

 

 

 

 

 

1週間紙芝居をお休みしていたので

なまってるかな…

 

稽古します。

 

 

では、また!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とら