昔のチーム員が手持ちの写真を持ってきてくれました

スキャンしながら思い出して・・・・

81年の4月ころだったかな
オイラがショップを開けて2ヶ月
「シム調整して下さい」って
訪れた初見の兄ちゃん、
28= こと、 仁和 均(にわひとし)
その後「チームに入れて下さい」ってなって
スーパーバイクに乗るチーム員が3人になった
他には250ccクラスと125ccクラスに1人づつの小チーム

5月はチーム初の1−2−3フィニッシュ

んで
9月のレースだったかな
エンジンをパワーアップしたノービスの仁和が
ジュニアのヨシムラGS1000Sを
フジの直線、オヤジの目の前で抜いて
オヤジをあたふたさせた

そのままジュニアのGSを引き連れて
ノービスがヘアピンを立ち上がっていく写真
パワーアップと引き換えに熱に苦しんだ
 

Image 021

 

この年にチャンピオン取って
翌年は3人揃ってジュニアに昇格

誰も信じてくれないけどこのZは
ピストンは街乗り用3本リング
タペットシムはノーマル
だから9000以上回すとシムが飛ぶから
リミットが9000回転
しかも点火は信頼性のあるポイントのまま(笑)
毎回子分のガッちゃんがメンテするから
フルトラは不要だった(^_^;)
そうやって1年エンジンを開けずに済ませた

それでも圧縮をパンパンに上げて
この標高で直線でも速い987cc
前後サスの作動性を重視して整備した
だから高速コーナーはダントツに速かった
ノービスながら、タイム的にはヨシムラの坂田のGS1000と同等
その坂田はそれ以上のタイムが出せずに転倒
そしてヨシムラをクビになった(^_^;)
 

Image 003

相模原のワークスで改造した#35須藤のZ2改は
その不誠実な作業と車体の悪さで苦しんだ
後に全てをやり直して
サブフレームも改良してからは
トップを走る快走、レースを楽しめた
 

MightysudoZ1



82年の初戦
ウチからは3台がジュニアクラスで出走

生憎の土砂降りと霧でスタートが遅れて
本番は5周だけの超スプリント

ココは第1コーナー入り口、2周目かな?  
左端の尻だけ見えるのがトップの伊倉のGS750
集団先頭が2位の須藤のZ
一番後ろの5が仁和Z
 

Image 004

伊倉GSがトップで直線に戻ってきた時
横で一緒に見てたオヤジに
「オヤジさん、GS,アタマです!」
オヤジの試作中のキャブを装着してたので
「うんうん」と オヤジさんニッコリ

3周目には1−2−3 フォーメーション
 

Image 006

4周目には4位以下を引き離してデモランの様相
が、この後で須藤Zが最終コーナー出てから転倒
 

Image 007

ワンツーだけで終わった雨上がりのレース

次はドライのレース
車体は旧式ながら、サスは良く動くから
始動に手こずって最下位スタートでも追い上げて
最終コーナーでもアウトから抜いて
最後は上位でチェッカー
 

Image 012


チェッカーを受けた後
勝ってドヤ顔してるんだろな(笑)
右は 850cc ながら互角に走ったパンダ伊倉GS750
 

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この年後半に新たに1台
全部パーツから組んだマシン
前日の転倒で右側にダメージ
リヤサスはまだ開発途中なので
黒いスプリングで試走を繰り返す
 

1982z1000

このサブフレームの改造が
翌々年から禁止になったけど
それに関係ないエキスパートに昇格したから
思う存分戦えた


そして83年はエキスパートクラス初戦
 

frame


レース距離がジュニアまでの10周より長い
15周の本番
燃料満タンでも保つかどうか
 

31



エンジンは1100ccに排気量アップ
けど、Φ73mmの街乗りピストンは熱に弱く
1年保たせる為にも圧縮は上げられない
満タンで車体は超重い

相手は生粋のレーサーばっかり

 

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しかも奴らより50キロ以上重いマシンを押しがけスタート

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MFJの全日本でも上位を走る
芳賀選手を相手に頑張る
他のマシンはついてこれない
2周目からは一騎打ち
高速の最終コーナーでも喰らいつく
 

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が、すぐに空冷の弱点が出始める

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4周も走ると熱でパワーが落ちる
 

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レース中盤で周回遅れが出る
上りの高速コーナーでパワーが出なくなる
 

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細かいトラブルも出て
結果は2位
まぁ、初戦にしては上出来でしょ




気分転換にカラーリングを変更
思いつきで缶スプレーで塗った(笑)
エンジンはヘッドもシリンダーもフィンの谷間まで
ドリルでガジガジ削って
表面積を増やして熱対策

オイルクーラーをWにしても効果なし
燃料を最後まで使い切るように
ガソリンコックは左右に付けた

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三叉も他車の市販品
安く仕上げて知恵で走らせる

レースは ファッションパーツの品評会じゃないのだ‼
 

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初戦を終えてからデザインを始めて
チーム員の大王様が型取りして作ったシートカウル
これをベースにモディファイしたのが
スズキに流れて84年マシンに流用された
造った身には嬉しい事だった


一本サスのように見えるけど
 

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リヤサスは2本付いてます
 

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ブレーキング時のリヤホイールの動きを
色々考えてトルクロッドとキャリバーブラケットを
90度にしてみたけど
リヤサスの動きには影響無さそうだった
色々と妄想してトライ&エラーの時代

 


夏場に製作してた8耐用のカウリング&シート
シートは31号車をベースに上部を削って
このマシン専用に型を起こした

左下に横たわっているのがシートの型
 

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スポーツ走行に持ち出したヨシムラGSX1000
たまには思いっきり走りてぇなぁ!って 浅川の気分転換で
カウリングの直進性の確認と言う名目
直線スピードは互角でスリップに入っても抜ききれなかったけど
裏の高速コーナーで抜いてやった(^_^;)
「リヤサスが良く動いてたよ」と 合格点をもらった(笑)
 

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そして 年度後半に入って9月
芳賀の出ないレースで
ようやく優勝
 

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最終戦では天敵だった斎藤 仁を
ガチバトルで下した!
けど、またしても芳賀に負けた
 

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この最終戦でランキング1位が確定
ショップを起こしてから6年連続のチャンピオン
打てば響くライダーに出会えた事に感謝ですね

彼はこの年で引退
ノービスから3台で競い合って
ジュニア時代終了で一人が引退
エキスパートのこの年を終えて2人が引退
3人のうち、2人は生モノに乗り換えました(笑)

まあ、これだけ派手に暴れたので
前年あたりから改造依頼と
チームに参加希望者が続出しまして
その中から3人だけ選んで
3−3+3=3
とはいえ、全員 お客様です
他チーム所属を合わせたら
10台を超えてました(笑)
翌年からは一気に大所帯になったけど(^_^;)


そして新加入の選手の元に嫁いだチャンピオンマシン
84年を終えて2年連続チャンピオン
 

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その後同仕様のマシンで
4年連続エキスパートクラスのチャンピオンを獲りました(*^^*)


今回
1981年のクラブマンレースの画像とかに
当時の記憶のままのコメントを書き入れて
身内だけには評判の良かったSOBマガジン

昔 Mr.Bike の編集員だった
てっぺーが自費出版してる冊子です

モノクロ画像は八重洲出版の所蔵で

使用料を支払いました

カラーはチーム員のスナップ写真

このような写真をお持ちでしたら

ぜひスキャンさせて下さい。

SOBマガジンはマニア向けに見えますが
メイン以外のコラムですら
実は物凄く濃い内容で
200円には見合わない中身の濃さです
書店では扱っていませんから

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編集者の趣味で ダート系の内容が多いけど

その他のコラムが貴重な内容ばかりです


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へばまんず     ♪(´・ω・`)ノ  チャオ♪