秩父まつり会館と氷川神社の次は武甲山資料館に向かいました。
恥ずかしながら先日武甲山に登った時に初めて知って、
昔の姿を知るために行ってみたいと思ったのでした。
芝桜で有名な羊山公園の北端にあります。
入館料は210円です。
入ってすぐ右の壁に早速昔の写真が貼ってありました。
右側の尾根の先端部分は削られているものの、本体はまだほぼ無傷
私が見慣れてしまっている姿と違い、登ってみたくなる素晴らしい山容です。
展示室に入ります。
入口右側には現在の痛々しい姿と、、、
昔(昭和35年頃)の姿の写真が並べられていました。
入口にあった写真と較べると右側の尾根の採掘が進んでいるのがわかります。
そして本体も既に削られ始めているのがわかります。
展示室中央には地形模型が置かれていました。
模型は昭和50年(1975年)の姿を再現しているようです。
山頂の御嶽神社が現在の位置に移された年です。
そしてこの5年後に山頂が破壊され、本格的な採掘が始まるわけですね。
既に本体もあちこちつまみ食いされていますが、まだ山頂は健在。
左側の尾根にかつての裏参道があったようです。
なだらかに見えるので、気持ちよく歩ける道だったように思います。
ちなみに右の尾根はマイナールートの高ワラビ尾根です。
在りし日の山頂付近の写真がありました。
左側は山頂付近にあった磐座だそうです。
右側の写真はほぼ山頂という辺りのようです。
ああ、この景観を実際に見てみたった😢
武甲山にはこのような動物たちが暮らしているそうです。
なんと石灰岩側にはニホンザルもいるらしいです。
全く知らなかったので驚いてしまいました😳
石灰岩地に自生する貴重な植物も紹介されていました。
武甲山の地質の解説図がありました。
北側半分全てが石灰岩なんですね😅
もう少し緑色岩の部分が多ければ山頂は残せたんじゃ、、、?
いやそれよりも石灰岩と緑色岩が逆だったらよかったのに、、、
なんてことをついつい考えてしまいました。
この写真は最も痛ましい姿を捉えてるのではないでしょうか?😢
映写室で昭和50年代に撮影されたという武甲山の記録を見せてもらいました。
見ながら「なんで止められなかった?なんで?なんで?」と何度も思ってしまい、
とても悲しいやるせない気持ちになりました。
映写室に昔の姿のパネルがありました。
本当に美しく神々しい風景だと思います。泣けてくるほどに、、、😢
以下は横瀬町歴史民俗資料館で撮った写真となります。
破壊される前の山頂の地形図がありました。
江戸末期頃はこんな様子だったようです。(秩父志 巻之一)
山頂遺跡発掘の様子だそうです。
あの頂に立ってみたかったな、、、
こちらが移転前の御嶽神社とのことです。
現在の社殿にそっくりです!忠実に再現したんですね。
私は埼玉県民でもなく小さい頃から武甲山に親しんでいた訳でもないのですが、
昔を知れば知るほど本当に悲しくやるせない気持ちになります。
それなら秩父の人達は?一体どれほどの思いを抱えているか想像もつきません。
しかし武甲山の現状は最早変えようのない現実です。
このままでは登るどころか見ることさえ出来なくなってしまいそうなので、
何とか現実を受け止めて、気持ちを切り替えられるよう頑張りたいと思います。