龍の傍で琴を弾く女性が彫られた彫刻。
この彫刻は何を意味しているんだろうと思っていた時に行った上尾市の氷川神社。
素晴らしい彫刻の数々に説明板が設置してあり、琴の女性は「応夫人」と書かれていました。
それからしばらくの間、琴の女性は応夫人だと信じて疑わずにいたのですが、
たまたま見掛けたサイトに玉巵弾琴図と書かれていたのを見て疑問を感じました。
そこで調べ直してみたところ、琴の女性は応夫人ではなく玉巵(ぎょくし)であることが判明!
玉巵とは列仙伝によると『西王母の末娘で、彼女が一弦琴を弾くと多くの鳥が集まった。
また時には白竜に乗り四海を周遊した。』と書かれているようです。
本名は玉巵ですが、後に太真王(竜王)の夫人になったため太真王夫人、王夫人とも呼ばれるらしい。
埼玉県上尾市の氷川神社
こちらには彫刻の解説板が設置されていて、とてもありがたいのですが、、、
玉巵のことは応夫人と書かれています。内容は以下の通りです。
『応夫人は仙界の女王といわれる西王母の侍女で、一弦琴の名手といわれ、白竜に乗って飛行した仙人です。応夫人は和楽器を扱う人々の祖神として崇拝されることがありますが、この彫刻では応夫人の琴によって祭神を慰めたいという願いが込められているのでしょう。応夫人の彫刻は彫工の間で人気があったとみえ、県内の社寺にも点在しています。』
群馬県邑楽郡板倉町の雷電神社
千葉県野田市の愛宕神社
千葉県白井市の鷲神社
千葉県八千代市の八幡神社
千葉県山武郡芝山町の高野神社
千葉県白井市の熊野神社
栃木県佐野市の御榊山神社
栃木県那須塩原市の嶽山箒根神社 遥拝殿
埼玉県児玉郡美里町の北向神社
山梨県甲府市の黒戸奈神社
栃木県佐野市の二柱神社
埼玉県八潮市の大曽根八幡神社
埼玉県秩父郡長瀞町の諏訪神社
高崎市倉賀野町の倉賀野神社
まずはこちらをご覧ください。⇒倉賀野神社の飯玉縁起解説
私は一目見て玉巵だと思ったのですが、拝殿前に設置されていた解説板には宮内判官宗光であると書かれていました。
目と口のみに施された塗りのせいか、確かに男性のようだと騙されかけたのですが、、、
帰ってから何度も他の画像と見較べてみたりした結果、私はやはり玉巵だと思いました。
埼玉県秩父市の慈眼寺
これだけのために寄ったのですが、行ってよかったと思える素晴らしい彫刻でした。
群馬県前橋市の産泰神社
埼玉県秩父市の三峯神社の八棟木灯台
埼玉県熊谷市上新田の諏訪神社
向拝に彫られていました。
群馬県の神社
優しい表情としなやかな指が素敵でした。
埼玉県の神社
彩色されていてキレイですが、よく見るとそれほど緻密な彫りではないようです。
人物の表情もちょっと漫画チックで名工の作品ではないように思います。
群馬県伊勢崎市境の瑳珂比神社
こちらは玉巵なのかどうか確証がないのですが、とりあえず(;´▽`A``
千葉県柏市の将門神社
埼玉県草加市の冨士浅間神社
埼玉県比企郡小川町の八宮神社
ブログにアップした寺社一覧です
よかったら見てくださいね😊