最近、湖の春で検索したところ、充分なものがないようです。
それで、思い立って正確な詩をアップします。
湖の春
野上彰 作詞
畑中良輔 作曲
みずうみの岸辺に 咲きそめた花よ
色深いアネモネ なないろの花よ
過ぎゆく春の 静かな歩み
ひわの声も つややかに
はなびらにささやく そよかぜの歌よ
やわらかなひざしに 若草もゆれる
ゆうべを淡く パステル色に
空に遠く かかる月
この曲は、私が中学生の頃に教科書に乗っていた曲です。
しかし、音源が有りませんので残念ながら曲はお届けできません。
でも、たった今マンドリンで採譜しましたので、どんな曲なのかをお届けできますが、五線譜のソフトがありませんので、文章でのお届けになります。
この曲はイ短調ですので、ハ長調と同じ楽譜になります。
そして、音楽をなさる方はご存知でしょうけど、通常○長調や○短調と言えば、始まりの音の全てがドで始まります。
しかし、現実的には全てハ長調の読みでドレミファソラシドを読んでいるのが一般的です。これは、プロの方も同様です。
何故なら、ハ長調やト長調などに合わせてドレミとやると、楽譜上全ての音がドであり、レになってしまいます。
詳しく…… って、解りやすく説明すると、ハ長調とハ短調では、五線の下にーを付けて、その上に♪を載せます。それが、ドの音になります。
また、五線譜の一番下の線とハ調で付けたーの間の音は、ハの次ですからニになります。つまり、ニ長調でありニ短調です。この場合も二調の始まりですから、その音がドになります。同様に、次はイロハニホの順番通り行けば、ホになります。これは、五線の一番下がホになります。
つまり、ホ長調でありホ短調になる訳ですね。これも始まりの音はドになります。
ここまでも説明は、○長調や○短調によって、全ての五線譜の上がドにレもラになると言う説明です。
これでは、楽器を演奏するにしても、何にしても非常に不便です。なので、ハ長調のドレミを基にして演奏をしたり指したりします。
ちなみに、ハ長調は♯も♭も付きません。しかし、ハ短調の場合は、♭が下から順番に言えばラ・シ・ミの三つに付きます。そして、ハ長調と同様に何も付かないのが、イ短調なのです。
その理由は、
ド レ ミ ファ ソ ラ シ (ハ調読み)
ハ ニ ホ ヘ ト イ ロ
C D E F G A B
上記の赤の太線で示したのは、音の基本がラの音だと言う事を知って欲しかったからです。
だから、日本語ではイロハのイから始まり、アルファベットではABCのAから始まるのです。
では、長調と短調の違いですが、最も簡単に見分けられるのは、長調のドの音から数えてラの音から始まるのが短調です。
但し、実際の音はラの音から始まるとは限りませんが、その場合、必ずラの音で終ります。
例として「荒城の月」もイ短調ですが、ミで始まってラで終わっています。
そして、長調と短調の実際の音の違いは、長調は明るく響き、短調は寂しく哀愁を帯びて聴こえます。
では、たった今採譜した湖の春にこれを当て嵌めましょう。
ハ長調と同じ楽譜での短調はイ短調だと言う事は説明しました。
湖の春はハ長調と同じ♯も♭も付かない楽譜ですが、イ短調で書かれています。
なので、説明通りにいくと、ハ調のラの音が起点になります。
本来は、ドミドレドと始まるのですが、ハ調読みでラから始めるのが短音階ですのでラドラシと始めます。
では、イ短調の8分の6拍子です。つまり、八分音符(♪)が基本です。
この場限りの約束事として、何も付けないのが八分音符で、~は四分音符、休は八分休符とご理解ください。
ラドラシ~ミ ラドラシ~休 ラドラファ~レ ミ~ミ~ミ~
みずうみ~の きしべに~ さきそめ~た は~な~よ~
ラドラシ~ミ ラドラシ~休 ラドラファーレ ミ~シ~ラ~
いろふか~い アネモネ~ なないろ~の は~な~よ~
ファミレ~ラ~ ソファミ~休 ファミレ~ラ~ シドシ付点~休
すぎゆ~く~ はるの~ しずか~な~ あゆみ~
ファミミ~休 ファミミ~休 ラドシ~ミ~ ラ~~四分休
ひわの~ こえも~ つやや~か~ に~~
音域が非常に狭く、小学校で使う縦笛(リコーダー)でも、どんな楽器でも弾けますので是非お試しください。