近年、ちょっと人気が出た人には、すぐに「カリスマ」という言葉が冠される。
「カリスマ料理人」「カリスマ経営者」「カリスマ美容師」などだ。

ただ、これは、年配の人にとっては、多少の違和感を覚える使い方だろう。
もともと「カリスマ」という言葉を有名にしたのは、ドイツの政治・社会学者のマックスウェーバーである。
彼によって、カリスマは「超自然的、超個人的、超日常的な能力、資質」と定義された。そして、そのような資質をもつ指導者が、人格的にも民衆を支配していくさまを「カリスマ支配」とよんだのだ。
さらに「カリスマ」という言葉のルーツをたどると、ギリシャ神話に行き着く。

ギリシャ神話の美と優雅の女神「カリス(charis)」は、愛と美の女神アフロディアに付き従う女神らで、ルネッサンスの画家ボッティチェリの傑作「春」の中にも描き込まれている。

やがて「カリス」の名から、
奇跡や救済をおこなう神がかりの能力を「カリス」のようだとして「カリスマ」というようになった。
それが、しだいに超人間的な能力を指していう言葉になってきたのである。
編集後記
皆さんの周りに「カリスマ~」とよばれている方いらっしゃいますか?