誤解される可能性があるので、私の考えを補足しておきます。
Q 当日受付方式では将棋界の未来はない、と考えていることは本当ですか?
A はい、本当です。将棋普及の主戦場は子ども (特に幼稚園児~小学校低学年児童) であり、引率する保護者はほぼ 100% smartphone を持っています。事前申込方式にすると運営側の負担が激減します。
Q 私の地域では当日受付方式でうまく運営できていますが、それでも事前申込方式に変更する必要はありますか?
A いいえ、運営人員の後継者が充分にいるのであれば、急いで変更する必要はないと思います。私見ですが、勤労世代の中から「今の方式でも今後ずっと将棋大会の運営を手伝いますよ」という人が4人いれば、時間に猶予があると思います。
Q 私は当日受付方式なら運営を手伝えますが、事前申込方式になると今から情報機器操作を覚えなければならず、大きな負担です。それでも情報機器操作を覚えなければなりませんか?
A いいえ、「〇〇方式なら運営を手伝う」は個人が自由に決めてよいことです。負担の大きさと将棋界の未来とを天秤にかけて、自分の感覚で判断するのがよいと思います。
Q では現時点で運営員全員が「当日受付方式なら運営を手伝う、事前申込方式なら手伝わない」と考えている場合、そのままでもよいということですか?
A 「そのままでもよい」とは思いませんが、そういう方々に情報機器操作の学習を強制することもよいとは思いません。ただ単に、そのままだと将棋界の未来はない、と予測しているだけです。
Q 将棋界が衰退するとしたら緩やかに進行しますか?
A 日本全国で見れば緩やかだと思いますが、地域ごとに見ればある日突然破綻するように見えるのではないかと思います。勤労世代を中心に、表面化しない不満が少しずつたまっていき、体力面などの理由で高齢の運営員が抜けていくと、1人あたりの負担がどんどん大きくなっていき、その負担量が限界を超えたときに「〇〇地区ではもう〇〇将棋大会は開催しません」と表面化するのだと考えています。
Q 事前申込方式にすれば全ての問題が解決しますか?
A いいえ、全ての問題が解決するほどではありません。(私の主観ですが) 当日受付方式と比較して運営側の負担が 5%~30% くらいに減る (95%~70% くらい削減できる)、という程度です。
Q 運営側の負担が 5% まで減る見込みがあるのですか?
A SaaS として大会運営 server が運用されれば、運営側の負担は体感で 5% くらいまで減るだろうと考えています。ただ、development の問題、hosting の問題、API 整備の問題があるので、すぐ実現することは難しそうです。
Q 事前申込方式では高齢者切り捨てになりませんか?
A そこは天秤の問題だと思います。「高齢者のためなら、運営員がどれだけ負担で苦しんでも構わない」という意見には賛同しませんが、「運営員の負担減のためなら高齢者を躊躇せず切り捨てても構わない」という意見にも賛同しません。過大な負担を押し付けることなく運営員の後継者が見つかる運営方法を採用することの優先度は高い、と考えています。
Q あなたの主張に従ったら将棋界の未来は安泰ですか?
A いいえ、そこは分かりません。個人的には、将棋界の衰退速度と運営効率化速度 (≒普及効率化速度) との争いになると考えています。現時点で私が考える閾値は、県代表を決める小学生大会の参加人数が8人以下になるかどうかです。そこに達するまでにどれだけ運営を効率化して将棋普及に力を入れることができるか、が重要だと考えています。
Q なぜ強い主張をするのですか?
A すでに事前申込方式が実現できているところでも当日受付方式へ逆戻りさせようとする意見があるからです。運営人員が豊富なら (例えば子ども大会で受付開始から20分以内、30分以内に第1局を開始できるほど運営人員がいるなら) 当日受付方式にしてもよいと思いますが、根本的に当日受付方式は事前申込方式と比べて何倍も負担が大きいものですから、多くの地域で事前申込方式が採用されていく流れは止められないと思います (また、そうしないと将棋界の未来はないと思います)。