私の好きな野球漫画『ONE OUTS』を描いた甲斐谷忍先生の呟き

「構成」とは「情報を出す順番」です。掛け算ができない人が因数分解できないように ダメな人の構成は 先に「因数分解」が来てそのあとに「掛け算」が来てます。

これは興味深い視点だと感じました。

正直に書きますが、私が子どもの頃は「絵が上手な人が漫画家になる」という漠然とした認識を持っていました。まあ、間違いというわけでもないのでしょうが、今考えれば単純すぎる認識でした。

漫画にとって画力はそれほど大きな要素ではない、とはっきり認識した作品は『HUNTER × HUNTER』でした。下描きのような回でも、話と演出が上手ければ面白いのです。

同じ日の呟き

お笑い芸人の人が小説を書いてヒットを飛ばすけど、当然だと思うな。だって芸人の人たちの構成力ってハンパないもの。漫画家20年やってわかったことは、漫画で一番大事なことって、話作りでも、絵でもなくて、構成力だって事。言い換えれば、漫画のプロとアマの差は、構成力なんだと思う。

この呟きが正しいかどうかは分からないのですが、納得できる部分もあります。

漫画の読み手としては「構成力」なんて要素を考えたことはなくて、指摘されて初めて認識しました。


では、漫画における「構成」って、将棋指導だと何にあたるのでしょうね。将棋の入門者に対して課題を出す順番ですかね。

別に無理に対応付ける必要はないのですが、大部分の大人が気付いていない要素があるかも知れません。