虚言・暴言が少なくない 5ch ですが、以下のような本音が拾いやすいので、時々読んでいます。

以下、指し将が増えないのは何故か から抜粋。1件目。下線は私がつけています。

マジレスすると、強くなれないと楽しくないから

すぐ強くなる人もいるが大半はそうではない
それなのに、弱い人が楽しく遊べる場所はない

指導対局が駒落ちなのもつまらない
弱いと結局平手で指す機会自体なくて
プロの将棋に憧れてもおなじような戦型を試して遊ぶこともできない
もちろんぴよ将棋とかでやればいいんだけど
人相手に指すのが楽しいのにってなる

下線を付けた3か所、とても重要だと考えています。

弱い人が楽しく遊べるためには、下位の棋力分布密度がある程度必要です。多くの将棋の場では下位の棋力分布密度が低いため弱い人が楽しめなくなっています。初心者が楽しむためには、20級以下の参加者が最低5人はほしいです。(ただし「必ず負けてあげる人」がいれば、その人数を含めてもよいと思います。)

入門者・初心者が駒落ちを嫌うこともよく分かります。駒落ちは思考の焦点が絞られて上達しやすい側面がある、ということは事実だと思うのですが、それは「楽しさよりも強さ (強くなること) を優先したい」と決意した人に向く方法であり、強くなることより楽しさを優先したい人にはあまり向かないと思います。

対 COM 将棋より対人将棋の方が楽しい要素が多いことは言うまでもないかと思います。

2件目

プロの将棋見てるとどんだけ強くなっても上には上がいて結局はるか上にAIがいるってなる

将棋の場で「下には下がいる」と感じてもらえればかなり緩和されるのではないかと思います。そのために、誰が相手でも必ず負けるという参加者がいるとよいです。

3件目

ぴよの1番弱い奴をボコボコにしばき倒すとこから始めたらええんちゃうか

この発想はちょっと危険かな、と感じます。ぴよ将棋の一番弱い level を選び、さらにぴよ側を8枚落ちにして、それで何とか勝負になるかな、くらいの人もいます。ぴよ将棋を導入に使うなら、最初は確実に勝てる設定にすることが重要だと思います。「手合い違いだ」と思うくらいあっさり勝てたら、2回目から調整すればよいです。

4件目

弱けりゃ弱いで力の似た者同士で指せばいいじゃん

それが簡単に実現できたら苦労しない、というやつですね。「力の似た者同士」をいかに集めるか、で日本全国苦労していると思います。

5件目

小学校の頃休み時間に遊んだりはした
お互いにルールしか知らないから無敵囲いとか無駄な角交換とか酷い手だったけどそれなりに楽しめた
本格的にやるとなると分からん殺しが多いし、かけた時間分強くなる実感もないしでしんどい

これはかなり的を射ていると思います。

小学生の頃に体験したこの楽しさをある程度保ったまま原始棒銀の初歩まで辿り着ければ、強くなる楽しさが実感できて将棋を継続しやすくなるのではないかな、と考えています。