最初に書いておきますが、ヘンな英文であってもないよりはある方がマシだと考えています。(その点で、囲碁は将棋よりも進んでいるように思います。)

で、表題の動画 (YouTube) の英文説明を読んだところ、色々と気になってしまいました (強調部分)。

Match: 3th Teikei Cup Unusual Talent Battle
Host: The Nihon ki-in
Sponsored by: Teikei Co., Ltd.
format:  2 league system, 3rd final match between league winners
Date: 2023/12/26 11:00(JST)* Closed on the 20rd
Place: Nihon ki-in, Chiyoda, Tokyo
Time allowance: 2 hours(*60 seconds byo-yomi) will start from when the remaining time becomes 5 minutes.
Commentator:  

最初の「3th」から衝撃でした。「3つの th があるらしいけど、th は何の略だろう」と。

Nihon ki-in に定冠詞がついているから 「ki-in」は固有名詞ではないようです (後述)。

テイケイ株式会社の英文正式名称は TEIKEI Inc. です。sponsor 名称を間違えたらかなり失礼だと思うのですが…。

生中継なのに (この説明文が公開された時点で対局は終わっていないのに) Closed (過去形動詞または過去分詞) って…。

20rd は 20 rounds (20番勝負) の略だと思いました。

一番困惑したのが持ち時間の説明です。この英文ですと、持ち時間が残り5分になった時点から持ち時間が2時間になるように読めます。巡回定義?

そして最後、解説者は「張豊猷九段、星合志保三段」の2人のはずなのに英文では単数形になっています (解説者が誰なのかも書かれていません)。


まあでも、英文がないよりはある方が断然良いです。

そして、私はこの文章を読んで囲碁の持ち時間の仕組みがさっぱり理解できませんでした。(この話は後日書くかも知れません。)


追記。調べたら日本棋院の英文表記自体に定冠詞「The」がついていました。つまり日本棋院は「ki-in」を普通名詞と認識し、世界中にいくつかある棋院のうち「日本」を冠する棋院として「Nihon Ki-in」を名乗っている、ということなのだと思います。言い換えると「The Ki-in of Japan」のような感覚なのだと思います。(「of」の使い方が正しくないですが、そこは目を瞑って下さい。)

私の感覚とは異なりますが、日本棋院が「The」付きで名乗り、それが英語として許容範囲内である以上は、日本棋院の英文名称について私の感覚を日本棋院に寄せるしかないかと思います。