あまり知名度は高くないですが、(学生を除く) 35歳以下の大人が参加できる「全国青年大会」というものがあるようです。今年度は将棋の開催はないみたいですが、年度によっては将棋も開催されるようです。

で、各都道府県への諸連絡文書が web 上で読めるようになっているので拝読しましたが…これは運営が大変ですね。


多種目の全国大会なのでどうしても運営負担が大きくなってしまう面もあるとは思いますが、何というか、運営作業の積み上げ方が根本的に私と異なるなあ、と感じます。

  • 紙書類のやり取りが基本であり、その上で「可能な限り申込書の EXCEL シートへ直接データを記入いただくようご協力をお願いしております」としているようです。私が運営員だったら「原則として全て online でお申し込み下さい、紙書類で提出があった場合は追加料金をいただきます」のような方針にすると思います。
  • 「各種目の監督会議には種目責任者が必ず出席するようにしてください。やむを得ない理由がない限り、種目代表者の出席(選手団役員の同席可)をお願いいたします。〔中略〕監督会議を欠席すると、出場できない場合もありますのでご注意ください。」という記述があるのですが、この表現では依頼 (お願い) なのか義務なのか判断できません。私が運営員だったら「監督会議を欠席すると、出場資格を失うか、出場に際し不利な条件が自動的に付与されます」のような方針にすると思います。(例えば将棋の場合「監督会議を欠席すると持ち時間が 1分+10秒 になります」のようにすると思います。人間、penalty が小さいと認識したら色々な決まり事を守らなくなります。)
  • そもそも連絡文書を MS-Word で作っていることがそこそこの負担になるように見えます。例えば前年度優勝旗の返還についての文章の下にこういう表があるのですが、こういう表 (情報の流し込みが利きにくい2段組構造、なおかつ罫線の太さが2種類の表) があるということは、MS-Word 担当者が各種目の前年度優勝者情報を自分で集約して手作業で記載しないといけないということです。私だったら少なくとも箇条書きにします (より具体的には、Markdown 形式を採用し、情報自体は YAML 形式か JSON 形式で別途用意して取り込む形とし、各種目担当者に必要な権限を与えて責任を持ってもらう形にすると思います)。
  • フットサルについて「チームの棄権に伴い、大幅に組合せを変更しており、まもなく選手団および各チーム宛に今大会の競技運営に関するご連絡資料をお送りする予定です。」という記述があるのですが、私なら新しい組み合わせを web 上で発表して終わりにすると思います。

うーん…全国大会だからどうしても減らせない作業もあるとは思いますが、それにしてもかなり省力化が可能そうに見えます。(ところどころ Google Forms を使っているので、部分的には省力化が進んでいるのだろうと思いますが…やはり諸悪の根源は紙書類のように見えます。)

まあ、事務局員は3人のようですので、3人分の人件費が払える組織であるならば、その3人で可能な作業量の範囲内でどういう方法を選んでも我々部外者が口を出せる話ではないのですけどね。


いずれ将棋も種目として復活した際にわが県での県代表選出大会を誰かが担う必要がありそうかな、と思って調べ始めたら、ついつい運営労力の話になってしまいました。


広島県関係でこんなやりとりがあったようです。1つ目

全国大会の申し込みの〆切間近かなので、将棋で全国大会に希望するなら、
いつでも申し込みができるように、「自分で書類を用意して」申し込みの用意をしていて欲しいとのことでした。

2つ目

県大会自体開いてませんでしたからねぇ・・・・
開いて代表獲ったとしても、書類関係でかなり苦労しそうですし。
全額自己負担で行くような大会ではないかと。
私が出た時は、広島県団を組む最後の時でしたけど、結構ドタバタしてましたし・・・

2007年時点の話なので、現在の情報技術を前提にあれこれ言うのは良くないのですが、それでも「当時としても大変な仕組みだったのだろうな」という感想を持ってしまいます。


追記。

  • 開催の約1ヶ月後、2023年12月10日に web site を見ましたが、開催結果は掲載されていません。
  • Google で検索したら前年の開催結果を見つけましたが、大会 web site からはどうやってもここにたどり着けません。また「※過年度大会結果については、サーバーダウンに伴い、確認できない状態となっております。ご迷惑をおかけしており申し訳ございません。(2022年12月2日現在)」と記載されており、実際に2022年より古い大会結果は確認のしようがないように見えます。
  • web pages 最下部に「Copyright © 全国青年大会, All rights reserved.」と書いてありますが、著作権を保持するには「全国青年大会」という法人でないといけないはずです (そうでなければ権利能力なき社団です)。ところが「全国青年大会」が何法人なのか記載されていません。

うーん…。