かなり前に PC へ将棋 software を入れるお手伝いをしたことがあります。その PC をお持ちの方、結構高齢の方なのですがかなり好奇心旺盛で、県内の将棋情報を整理して発信して下さっています。

その方の PC には既に将棋 software が色々入っているのですが、先日の将棋大会で「導入する手順を最初から教えてほしい」と依頼されました。多分、他の方の PC にも導入してあげられるようになりたかったのだと思います。

ところが…色々な方の PCs へ導入するとなると、最初に覚えることがそこそこあります。私は説明し始めたのですが、その方は途中で「いやあ、難しい」と述べていました。

最初に概念の説明。

  • package manager : 様々な software を一括で導入したり更新したりする仕組み。MS-Windows では Scoop や Chocolatey が有名。Linux では dnf や yum や apt や pacman が使われる。以下、Scoop 関係の概念。
  • package : 1つ1つの software。
  • manifest : package が web 上のどこに置いてあるか、どうやって導入するか、を記した情報。例えば ShogiGUI の manifest はこちら
  • bucket : manifest の集合。
  • "main" bucket : Scoop に最初から入っている bucket。
  • "extras" bucket : 最初は Scoop に入っていないが色々と有用なものを含む bucket。
  • "t_shogi" bucket : 私が作った bucket。将棋 software の manifests を色々含んでいる。
  • git : 世の中で最もよく使われている version 管理 system。"main" bucket 以外の buckets を導入するために必要。
  • PowerShell : Scoop を実行する shell (命令を解釈して実行し、場合によっては他の program を呼び出すもの)。Scoop には PowerShell 5.1 以上が必要。Windows 10 以降には最初から入っている。Windows 10 の場合、Start →「すべてのアプリ」→「Windows PowerShell」で起動できることが多い。Windows 11 の場合、この menu がなくなっていることがあるので、その場合は下記の Windows Terminal を使う。
  • Windows Terminal : Windows 11 で標準的に入っている terminal (操作できる画面)。初期状態では、Terminal を起動すると内部が自動的に PowerShell になっている。

導入する手順は、およそ以下の通り。

  1. PowerShell または Windows Terminal を起動する
  2. scoop.sh に書かれている Quick Start の2行を実行する
  3. scoop install git で git を導入する
  4. scoop bucket add extras で "extras" bucket を導入する
  5. scoop bucket add t_shogi https://github.com/topstone/scoop-bucket-t_shogi で "t_shogi" bucket を導入する
  6. scoop install shogigui suisho など入力して必要な将棋 software を導入する

まあ、ShogiGUI + 水匠 くらいだったら上記の方法を採用しなくても個別に導入しても同程度の手間かも知れません。

上記の方法を一旦やってしまえば、後がかなり楽になります。また、zip 形式ではなく 7z 形式の files を扱うことも簡単になります。