将棋界の話ではなく音楽業界の話ですが、興味深い呟きを見つけました。

一般人が「3000円払ってまで名前も聞いたことないバンドをライブハウスまでわざわざ足を運んで観に行くか」という問いには「それなら〇〇(他の好きなこと)する」がだいたい当てはまるから、まぁ地元バンドのライブ観に行くのは普通に選択としてないよな。

私は band 聴きに行ったことがないのでよく分からないのですが、まあ 3000円+5時間(移動時間含む) を注ぎ込むかと訊かれたら、確かに注ぎ込まないです。

これを呟いた方は、娯楽業界が可処分時間と可処分金銭の奪い合いになっていることをよくわかっているのだと思います。

続く呟きもちょっと考えさせられます。

音楽大好きで、ライブ中毒な神のようなお客さんたちに甘えちゃダメよ。 常に常に「音楽に興味ない一般人の感覚」で物事みれないとすごい速さで感性のズレが生じていく。

将棋界も、例会の常連さんではなくて「将棋に興味ない一般人の感覚」で物事を見る必要がありそうです。


以下、私の感性で「いくらくらいまで払えるか、何を期待しているか」を書きます。

  • 映画館の大画面と大音響は好きなので、好きな映画なら「1800円くらい出してもいいかな」と思います。
  • 美術展示は、時々すごい衝撃を受けるので、気が向いたら行くことがあります。今までに衝撃を受けた美術品は、(確か北大路魯山人の作品だったと思いますが) 器の蓋の取っ手が海老の意匠になっている作品と、私の出身の街の美術館の巨大絵巻 (を1階→2階の階段の移動途中から眺めること) です。ちゃんとした美術館なら1500円くらいは出してもいいと感じます。
  • 競馬場も好きです。100円~200円くらい払って入場し、競走ごとに下見場で馬体を見ながら予想します。自分の相馬眼の勝負ですから馬券を買わなくても楽しめますが、競走ごとに100円の馬券を買うとさらに楽しめます (馬券は最大で1200円の出費です)。
  • 音楽は、有名な交響楽団なら5000円くらいは出してもいいかな、と思います。あと、辻井伸行演奏会で La Campanella が聴けるなら7000円くらい出してもいいかな、と思います。
  • 宝塚歌劇は、劇だけの回なら4000円くらい出して観に行きたいです (一番安い席で充分です)。show 系はあまり好きではないので、純粋に劇 (musical) だけの回が好きです。

…と考えると、関西将棋会館の道場も随分安く楽しめる娯楽である気がします。

band は…3000円も出して聴きに行く気にはなれないです。友人が出演しているとしても、せいぜい1000円かなぁ。

band 側の方から見ると、私のような人間を引っ張ってくるにはどうしたらいいのでしょうね。