将棋大会に於ける棋力の過少申告を防止するために ID がそこそこ役に立つ、という話をします (完全には防止できません)。
A という団体が主催する B という大会の 1級~5級 の部で優勝した C さんが、D という団体が主催する E という将棋大会の 5~8級 の部に申し込んできたとします。
ID を採用していない場合、B 大会の優勝者として C さんの氏名が公表されていても、E 大会に申し込んできた方と同一人物であるかどうかを判定することは難しいです。そして、同一人物と判断する責任は D にあります (C は自分の氏名を用いて申し込みをするだけです)。
もし同一人物の可能性が高いと判断して C に「過去に B 大会で優勝していませんか?」と問うても、C は「そんなことあったかな? 記憶にはありません」と答えるでしょう。後に同一人物であると確定しても、C は過失犯にしかなりません。
一方、ID を採用していれば、申し込み時に「私の ID は○○○○です」または「私は今までに ID を割り振られたことはありません」のいずれかを選ばせることで、B 大会の時点の ID を持っていたら前者を選ぶ責任が C に生じます。ここで後者を選んだ場合、C は故意犯となります。
あとは、複数の主催者が共同で ID を利用すること、および ID を忘れてしまった人のために思い出せる仕組みを用意すること、の2点が問題になるかと思います。
複数の主催者については、県連あたりが (または日本将棋連盟が) 社会的使命を背負うとみなされやすいかと思います。
ID を忘れてしまった人のための仕組みとしては、hash 関数を用いた仕組みを試作しています。(完璧な仕組みではありません。)