先日日本経済新聞が出版した北海道の夕張市の破綻した時の本を買って、夕張市が破綻した後にいろいろ分析検証した事を思い出したという記事を書いたのですが、長くなったので途中で終わっていました



3週間くらい経ちましたが、その記事の完結をさせたいので続きを書くことにしました



まず振り返りも含めて前の記事で夕張市が破綻した時の第一声でその当時の後藤市長(当時を思い出す為以下後藤市長にします)の不貞腐れた傲慢な態度はよく覚えていて、顔に「国や北海道の責任だからキチンと助けろ!」と書いていましが、私はこの態度は世間や国の猛反発をくうだろうなと思いました



実際その後の後藤市長は、国と北海道にかなり怒られたのかすごく腰が低い対応になっていて夕張市の命運はある意味世論の反応も大きく影響する事を理解したようでした



そして夕張市の担当者が夕張市民に説明会をした時の様子がテレビ(この当時は引越し前でまだテレビがあったんですね(笑))で放送されて、この日本経済新聞の本に写真が使われたおばさんが「土下座しなさいよ!」と半泣きで激昂している場面が放送されました



私はこれを見て土下座を求めるとは感情論だけだなと苦笑いして見ていましたが、この場面が今の道民は「感情論」「人情論」だけだなと思いました



あとその時に考えていたのが国の担当官庁の総務省と交渉するのがアカレンガ道庁ですが、私は大丈夫か?と思っていました



その理由は以前その当時の渡辺喜美行政改革大臣が北海道に地方自治、道州制の話のシンポジウムみたいなところに来た時に質疑応答が高校生1人だけで、その時にいた議員やアカレンガ道庁職員や北海道の学者?という専門家が「発言をしたら揚げ足を取られる」と全員沈黙していたことで、この人達はなぜこの場所にいるのだろう?と不思議に思いました



要するに北海道は道内の抑え付けが効く身内内では権利の主張は大声でできますが、このように不利な状況になると全くダメだというイメージを持っていましたので、交渉はかなり悲惨な結末を迎えそうだという嫌な予感はしていました



これは前のブログでも書きましたが、「財政再建団体」という仕組みはこのような約360億円の大赤字の破綻を全く想定していない赤字なので、この仕組みは使えないと思っていました



夕張市の破綻当時は確かTwitterが日本で運営されたばかりの頃でその当時は最初の最終的には10800人のフォロワーになるアカウントを使っていて、Twitter内でもいろいろ発信していて大学教授の方などともやりとりしていました



Twitter内では夕張市の破綻をバカにするような批判に溢れていて、私も批判していたのでその大学教授に方も最初は抗議してきましたが、私は自分の意見の「粉飾会計した人達の責任追求をするべき」という意見をツイートしたら同意していただき、態度も温和になっていろいろ議論ができました



その時の話で出たのが以下の2点で

① 10年くらい粉飾会計をしていた時に市長や市議や市役所職員などの関係者への徹底した責任追求

② 夕張市債を買っていた金融機関の貸し手責任の追求

でこれで夕張市の大赤字をできるだけ減らせないか?という議論でした



ただ金融機関の貸し手責任の追求は、この当時地方債を国が保証するのか?という議論が出ていて「暗黙の了解」で国が保証するという話があったので、これは無理かなと思っていました



私がその時に読んでいた日本経済新聞の本は総務省とアカレンガ道庁の交渉なども結構書かれていて、すごく参考になりましたがアカレンガ道庁側は大赤字の自然返済のような考えで「30年での返済」を主張していましたが、総務省はそれを拒否して最低20年内に返済を譲らないと書かれています



私は20年の返済でも現実味がないなと思っていて、大赤字額を少しでも減らす必要があると思っていました



この日本経済新聞の本にはアカレンガ道庁が夕張市職員の分限免職(財政破綻を理由に退職)も少し検討したが、裁判で負けると却下されたと書かれていましたが、私はこれを見て裁判で争うべきだと思いましたし北海道内で厳しい真剣な姿勢を見せないと世論は納得しないと思いました



ただ私はそれより「粉飾会計の徹底した責任追求」をして市長や関係市議や市役所職員などの懲戒免職や損害賠償をするべきだという考えで、これなら裁判をする大義名分もあるし世論も納得してもらえると思いましたし大赤字額を結構減らせそうと思っていました



普通の民間企業でこんな粉飾会計を行えば逮捕書も出ますし懲戒解雇の上に損害賠償が発生するイメージを持っていたので、今回は税金の話なのでより罪は重いと感じていました



そして公務員の退職金は確か給料から積立をしていたものをもらえる制度でしたが、粉飾会計で大赤字を作ったのならこれも払えなければ払う必要がないと考えていましたし、本来は粉飾会計しなければもっと早く破綻しましたし給料も大幅削減されていたので粉飾会計で給料を維持していた話になると思っていました



当然このような状況なので世論は夕張市に対してすごく冷ややかな目で見ていましたし、それを追い風に総務省やこの当時の菅義偉総務大臣もすごく厳しい対応をしてきました



私も菅義偉総務大臣に「粉飾会計の徹底した責任追求をするべきです」と彼の事務所に何回もメールしていたのを覚えています



ここでアカレンガ道庁など北海道側は高齢化が酷い夕張市の高齢者達の悲痛な声を前面に出して厳しい対応を和らげようとしてきましが、総務省はなおも厳しい姿勢で対応していました



それからなんと世論も夕張市の高齢者達の悲痛な声や状況を見て、菅義偉総務大臣や総務省は厳しすぎるという声に変わっていきます



その途中でアカレンガ道庁は夕張市の職員の退職金を4年以内に段階的に0にする案を提示して、さらに日本経済新聞の本によるとアカレンガ道庁はこれに応じなければ将来退職金なしの解雇もあり得ると圧力をかけてきました



私はこの話を聞いてズッコケました。大赤字を減らさなければならないのにこれではさらに増えて残った夕張市民達が負担するという話になって、モラル的に流石におかしいと思いました



その後に最後に大赤字約360億円の20年間の返済案で夕張市の破綻処理は決まって、私もニュースでその財政再建案の内容をチェックしましたが人口減少の想定がまるで現実味のない数字で、ひとまず案だけ作りましたという酷いもので夕張市の将来は悲惨だなと思いました



あと夕張市規模の市町村では予算も国からの地方交付税などお金の割合がかなり多いと思いますし、2割〜3割くらいが自主財源というイメージなので夕張市が返済するというより夕張市の住民サービスを徹底的に削減するという感じになるなと思いました



私のような人間の感想ではこれだけ大赤字を粉飾会計で作った夕張市をこういう処理をしたのは、アカレンガ道庁の北海道や他の道内市町村で粉飾会計が日常化しているんだなと思いました



財政破綻による職員の分限免職や粉飾会計での懲戒免職や損害賠償請求などという前例をアカレンガ道庁は絶対作りたくないという強い意思を感じる処理だったと思います



結局この大赤字は残った夕張市民の負担になって、あとで記事になりますが「ゴミをお金が無くて燃やせない市町村」やジョーブログ氏のYouTubeで「廃墟だらけの街に夕張市」など悪い意味で話題になっていきます



最後の余談ですが、私が菅義偉総務大臣にメールした粉飾会計の話はある日国会を見ていたら北海道知事選に出馬予定の民主党の荒井聡氏が「ウォール・ストリート紙に夕張市の破綻は夕張市ではなく国の責任」だという知事選前のパフォーマンスの時に菅義偉総務大臣に使われていてお茶を吹き出しました(笑)



颯爽と北海道知事選に向けて夕張市破綻は国の責任だと国会で追求する荒井聡紙という舞台で、菅義偉総務大臣は「夕張市の破綻は粉飾会計が原因」だと答弁されて予想外の反論だったのか荒井聡氏はしどろもどろになってフリーズしていましたが、私はここで使うとは酷い総務大臣だと思い、この件以来菅義偉前総理は信用できないと思っています



あれから時は過ぎて今の北海道は「11年連続で日本人の人口減少が全国最多」で最盛期の569万人から509万人まで道民の人口は激減していますが、2035年に人口が450万人の予想もしていて、おそらくこの流れでは道内の市町村で破綻するところは結構出てくると思います



そうなると夕張市の前例を見ると隠れ大赤字の市町村は結構ありそうで、破綻処理も前例の夕張市と同じように処理をされる可能性が高いので再起不能になる市町村が結構出ると思いますので、私も含めて道民達は自己防衛する必要が出てくると思います



ちなみにアメブロの北海道の「肥大化した官組織」「多重行政」「分散市町村」も「最悪欠陥システム」はこの夕張市の破綻を見て思いつき、夕張市は破綻時に同規模の市町村の2倍の市職員とその市職員と同数くらいの第三セクター職員がいて、通常の4倍の夕張市関係職員がいたことが明らかになって人国に衝撃を与えました



これから北海道も大変な状況になりますが、2035年に人口が450万人の予想で市町村消滅の記事も途中だったのでできるだけ早く書くのでよろしくお願いいたします



夕張市破綻の処理を知りたければ日本経済新聞と読売新聞が出した夕張市破綻の本がすごく参考になると思いますので、読者の皆様も機会があれば読むのをお勧めいたしますね



長文失礼いたします