ここ最近は大相撲の暴力事件とその後のゴタゴタ、レスリングのパワハラ問題、サッカーの代表監督の解任とW杯代表選出をめぐるゴタゴタ、日大アメフト部の悪質な反則タックル問題など日本のスポーツ界の醜態が続いています


このいろんなスポーツで起きている事柄に共通点はないかと少し考えてみると、日本の場合は運動部時代から続く独特の体質が見え隠れします


まずはこの一連の問題で見えてくるのは、独裁者的な権力を握った人の私物化による暴走ということで、その不祥事を起こした組織のトップ達はおそらく派閥による権力争いを勝ち抜いた人達なので、その権力に固執してその利益を最大限に得ようとして、本来のそのスポーツ全体の利益より私物化して得る利益を最優先しているように見えます


この権力の維持が目的なので、不祥事が起きてもトップは責任を取らず下の人間達に責任を取らせるという醜態を見せまくっています


なぜそういう行動を取れるかというとその各スポーツはムラ社会になっていて、そのムラ社会での反応しか見ていないので、ムラ社会の外の反応は全然気にしていないという姿勢が見え隠れしています


この各スポーツの不祥事を見ているとトップ達が若手中堅の選手達を平気で犠牲にするやり方が目立ちますが、トップの人達は若手中堅の選手達を人として見ていなく替えがきく駒として見ていないのが、よくわかります


日本の場合は各スポーツが教育にいいという話で推進してきましたが、ここ最近の各スポーツの不祥事や醜態を見ると権力争いによる独裁の目的やお金が最優先のドロドロした現実が見え隠れしています


当たり前の話ですが、各スポーツはビジネスとして行われていて、上層部はスポンサーや保護者などから利益を得るのが目的ですし選手達もスポーツにより成功しお金持ちになるのが目的なので暴走しやすい状況になっていると思います


各スポーツも例えば相撲部屋や大学やクラブチームなどに残ることは選手達にとっては死活問題で、スポーツの結果が出なくてスポーツの組織をクビになったら選手達の人生は大きく狂うので、上層部に絶対服従を強いられます


日本の場合は部活の運動会系から監督、コーチ、先輩の上の人間の言うことは間違っていても絶対服従と徹底的に叩き込まれますから、思考停止して上層部の言うことを良い悪い関係なく必死に実行します


そして本来は上層部は命令したなら、全責任を取るのが常識ですが、上層部の人達もそういう常識が欠けているのが今回の不祥事の数々で明らかになりました


この歪な各スポーツの体質は長年かけて築いたものなので、体質改善はかなり難しいでしょうし仮に改善させるとしたらこの各スポーツの組織はほとんどが公益法人になっているので、国が強制力を使って行うしかないと思います


ただ国が強制力を使って改善しようとしても、官僚達は新たな天下り先を作るなど利権に走る可能性も高いでしょうし各スポーツ組織も独立性を主張して、介入拒否するでしょうから改善は困難だと思います


そしてこの各スポーツ組織の腐敗の犠牲者になるのはいつも若手中堅の現役選手達で、上層部はスポンサーや保護者達の利権維持が最優先で、選手達も利権を得ている人達がいるので、問題は根深いでしょう


日本のスポーツ界の闇は深く、さらに裏社会の人達もいろいろ関わっているのでお手上げ状態で動くお金が大きいスポーツほど深刻に見えます


最近の日本のスポーツの不祥事連発はまさに古い制度の制度疲労だと思いますが、まだまだこれからもいろいろ問題が発生しそうですね


日本人はスポーツを必要以上に美化しないで、ビジネスや利権まみれの現実を見て楽しむしかないと思います


私はここ最近の数々の問題でうんざりして興味をどんどん失いました