ハリル監督の電撃解任劇から日本のマスコミはハリル監督のバッシングもかなりあるようで、必死に西野新監督のイメージアップ作戦も並行して行っています
結局ハリル監督のこの時期での電撃解任劇は成績が理由というより、田嶋会長が再任された協会の会長選が3月にあって、ロシアW杯の日本代表の23人の発表前にハリル監督の解任を決めた買ったのでこの時期になったと思います
ただハリル監督の日本人選手に求めた事がテレビで叩かれていましたが、体脂肪率12%以下や海外の所属クラブで試合に出ろなどは当たり前の世界基準の話で、W杯に勝つための当然の話だと思いました
また田嶋会長の1%でもW杯で勝つ確率を上げる為に解任したという記者会見と西野新監督の勝ち負けにこだわらないという記者会見を見れば、協会の解任劇が行き当たりバッタリだったのがわかります
そして西野新監督は2カ月しか時間がないのに、どういう戦略でどういうメンバーを23人選ぶかという凄い難題があります
まずW杯代表選出の問題ですが、本田香川岡崎の復権という話がもう出ていますが、彼らを中心にしたチーム作りをするとブラジルW杯の時のようなパス回し中心の遅いサッカーになります
あのピクシーことストイコビッチ氏がブラジルW杯出場チームでワースト1位の最悪のサッカーという酷く通用しないサッカーで、ロシアW杯は中心選手のレベルも落ちて、対戦国も強くなっているのでもっと酷いことになる可能性が高いでしょう
そして西野新監督でもう1つ出ている話が岡田武史氏がベスト16進出の南アフリカW杯で使った超守備固めからのカウンター狙いのサッカーですが、これはハリル監督のやろうとしたサッカーに近く、なぜハリル監督を解任したかという話になります
ハリル監督は対戦相手によって嫌がるサッカーをするという話で凄い分析と戦略で勝負する監督だという話で、当然W杯の日本代表選出も勝ちにこだわる選出になった可能性が高いでしょう
一方の西野新監督は就任した理由がある特定の選手を起用する為なら、23人枠でそういう選手達を入れるとできない戦略も出てくるでしょう
超守備固めのカウンター狙いのサッカーとパス回し中心のサッカーでは当然起用する選手も違ってきますし怪我も想定されるので、選手選出も23人枠では足りないでしょう
これだけいろいろ条件があって、2カ月でW杯本大会に出場して勝つチームを作るのは不可能に近いですね
そして西野新監督が岡田武史氏の南アフリカW杯の時の戦法を使うのは、南アフリカW杯の時は闘莉王選手と中澤選手と阿部勇樹選手がいたからできたサッカーで、特にオシム監督の秘蔵っ子の阿部勇樹選手の存在が大きかったと思いますが、今の日本代表であのサッカーを実現できる選手がいるかどうか微妙です
そして西野新監督で挑んだロシアW杯でボロ負けの3連敗の結果で責任の擦り合いの内紛劇まであったら、日本サッカーは一気に冬の時代になると思います
この難しすぎる条件でA代表監督が初めてでW杯の試合が初めてである西野新監督が監督をするのは、すごく大きなリスクで日本サッカー協会はW杯本大会を舐めすぎています
そしてロシアW杯本大会で惨敗した後には、ハリル監督の解任を見たまともな外国人監督は来ないと思うので、一気に日本サッカーはガラパゴス化していくでしょう
これは日本サッカーの最大で最悪のピンチだと思います