ヴュルツブルクもケルンもそうなんだけれど、必ず1945年の写真がある。今見ると、修復工事をしているんだな程度にしか見えなくても、空襲で壊滅的な打撃を受けているんだよね。戦後70年経ってもなお修復を続けざるを得ない建物。中世から続く街並なんだなって思っていても、写真で見ると終戦直後は焼け野原だったりする。日本ってそういう意味では間違った復興をした感じ。ゼロから再スタートを切ったから、戦後のバラックがそのまま家になったような地域、安っぽい公団住宅が建ち並んで高齢化が行き着くところまでいってゴーストタウン化しつつある街、ベッドタウンとしか言いようのない没個性の街が様々に入り組んでいる。これが日本なんだって言えばそうなんだけど、ドイツと比べると、もう歴然とした差。美的センスというか都市復興計画の差がはっきりついてしまっている。これからでもいいから、何とかしてもらいたいものだね。
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