ブログネタ:屋台で好きな食べ物
参加中町内の夏まつりも終わったばかりだ。市民祭と称されたこともある地元の大きなお祭りも、8月2日から始まる。その前にも、浅間神社のだんご祭りが今月末に開かれる。8月終盤から9月にかけては、諏訪神社のまんじゅうまつり、永福稲荷の生姜まつりと、わが街は何故か食べ物に関係の深い祭りが続く。この中では、市民祭が一番大きなもので、開催中にクリニックでの透析を終えて、玄関の自動ドアを通過すると、街の空気の中には、焼きそばやらお好み焼やらたこ焼きやらの臭いが強く漂っている。耳には、お囃子や太鼓の音がする。
といって、それらの商いをしているのは露天商で、昔はどうか知らないが、多摩を含めて、屋台で営業しているところはないように思われる。甲州街道に沿って、テント型の昼から営業していても夜店と呼ばれるスペースで色々な物を売っていたり、当たりなど出そうもないクジを子どもたちに引かせたりしている。だから、お祭りに関しては、屋台が存在しない以上、好きな食べ物という話はできない。むしろ、屋台といえば、お囃子を演奏して、お神楽を舞っている舞台の形をしている子どもたちが引く山車のことである。
車の付いた移動式店舗ともいうべき、引き売りの屋台が当たり前に私の風景の中に存在していたのは、私の子どもの頃のことであった。その中には、鋳掛屋(いかけや)と言うなべや釜の穴の修理をするものや、風鈴やブリキのおもちゃも置いていた雑貨屋といった食べ物を商わない屋台もあった。変わったものでは、「爆弾豆」とこのあたりでは呼んでいた「ポン菓子屋」があった。自分の家から米やらトウモロコシの実やらを渡すと、ドカンと大きな音を立てて、網の中に容積を増したポン菓子が弾かれてたまっていく。材料持ち込みで、手数料を払ってお菓子にしてもらうのである。
さて、食べ物はというと、ベッコウ飴屋の屋台。動物やら色々な型にざらめ糖を入れて、冷やしたおなじみの飴を売っていた。変わったものとしては、冬の季節には、皮をむいたみかんのまわりにベッコウ飴をつけたミカン飴が売られ、良く買ったものである。それより安いのが、あんこの回りを飴でくるんだあんこ飴。やはり、ミカンがいい。最近のお祭りでは、似たようなリンゴ飴が売られている。
屋台といえば、夜泣きそばはかかせない。チャルメラの音と共に現れるのであるが、同じラーメンでも屋台で食べるラーメンは特に美味しく感じられた。どんぶりに入れてもらうのには時間がないので、自宅から鍋を持ってその中にラーメン一人前を入れてもらうこともあった。
ちりんちりんと鐘を鳴らしながら、おでん屋のおじさんが屋台を引いてくる。音がすると、親の顔をみる。買って来いと言われる。このおでんも、家で作るものよりおいしく感じられた。一番安いのは、だしに使った柔らかくなった昆布が1つ5円。たくさんおでんを買うと、おまけにいくつかくれた。おじさんのサービス。
僕が幼児の時には、神社の境内にお好み焼屋の屋台が出ていたそうだ。覚えてはいない。このあたりのお好み焼きは、関東風でなおかつ駄菓子屋風なので、具などさほど入っていない。すじ肉の入ったぎゅうてん。切りイカの入ったいかてん。最低限のキャベツは入れなくてはね。少しでもおいしい。キャベツの値段が高くなった時、代わりに白菜が入っていたことがあったとか。
味として覚えているのは、パンかつというものであった。食パンにラードを付けて、パン粉をまぶしてお好み焼の鉄板で焼いたものである。肉を使わないけれど、ラードを使うので動物系の味もするのである。こんがりと焼けると、大きな金へらで、一口大に切り分けてソースをかけて出来上がり。この熱いしろものを食べるのが好きであった。
