世界中で猛威をふるう新型インフルエンザA型(H1N1)の感染拡大を防ぐために、米厚生省は、予防を促す啓発ビデオを募集した。最終選考まで残った10作品の一つが、ニューヨークに住む医師のラップによる呼びかけビデオだ。決して上手いラップではないが、こうした取り組みはわが国でも見習うべきであろう。
「にくったらしい新型インフル、哀れみの心は全くない
ニックネームは豚インフル、全然かわいくないからさ
近くに潜む新型インフル、しっかり両手を洗いなよ、除菌ジェルを使ってさ」と歌っている。
「新型インフルおまえのそば、自分のために予防しろ」。
なお、このニュースからそのラップをみることできる。他の作品も含めて10作品の中から「H1N1 Rap by Dr. Clarke」をクリックすればよい。
新型インフルエンザに罹患すると、重症化するハイリスクグループの治療法について、目下問題となっている。糖尿病患者や抗がん剤使用で免疫低下を起こしている患者などである。
新型インフルエンザには、タミフルやリベンザが使用される。このうち、リベンザは吸入薬である。今回、このリベンザを静脈注射することで、インフルエンザ重症患者が劇的に回復したとの報道がされた。本来の使用法から離れた方法を使った治療法として確定するものであろうか。
報道のよると、新型インフルエンザA型(H1N1)に感染して入院していた英国のがん患者の女性(22)が、吸入用抗ウイルス薬リレンザを静脈注射するという異例の方法で生命の危機から救われたとの報告が、4日の英医学専門誌「ランセット(Lancet)」に掲載されたという。
女性はリンパ組織に悪性腫瘍ができるホジキン病を患い、化学療法を受けていた。そのため免疫系が衰弱し、H1N1ウイルスに対する防御が弱まっていた。
女性は7月、息切れと両肺に水がたまるという症状で英ロンドンのロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ病院に入院した。インフルエンザ治療薬タミフルも広域スペクトル抗生物質も全く効き目がなく、入院3日目には人工呼吸器が必要になった。
医師団はリレンザを認可された吸入方式で投与したがやはり効き目がなく、その後の2週間で次第に病状は悪化した。
生死の境目をさまよう女性に対し、医師団はリレンザ製造元の製薬大手グラクソ・スミスクラインの特別協力を得て、リレンザを静脈注射するという賭けに出た。すると女性の病状は劇的に改善し、48時間以内には人工呼吸器を外し、集中治療室から一般病棟に移れるほどに回復したという。
なお、今日のニュースでは、スイスの製薬会社の開発したワクチンは、1回の接種で80%の人に免疫が付いたという。今までのワクチンは、2回の接種を予定していたので、このワクチンにより、世界中のワクチン不足が解消されるかもしれない。