日本では、未だに、戦争責任を認めたくない勢力が政治家をはじめ、少なくない。今年、話題になった蟹工船の小林多喜二を虐殺した特高警察の当事者たちも、責任をとることなく、戦後も一定の社会的地位に就いて天寿を全うしている。この不合理に対して、ドイツでは、戦後すぐに国際社会に対してナチス政権下の狂気を反省し、現在でも、ナチス時代の悪夢の再来には、敏感である。
そのことに関連したニュースが流れた。ニュースによれば、『英歌手ピーター・ドハーティ(Peter Doherty、30)は28日、ドイツ・バイエルン(Bavaria)州ミュンヘン(Munich)で行われた音楽祭「On3 Festival」に出演した際、ナチス・ドイツ時代の国歌「Deutschland, Deutschland ueber alles(世界に冠たるドイツ)」を歌い、ステージから引きずり降ろされていたことが明らかになった。』と報じられている。
詳しい内容については、ニュースでは次のように伝えている。
『この模様は同州の公共ラジオで生中継されていたという。
ドハーティは、観客からやじを浴びながらも歌い続け、とうとうスタッフにステージから引きずり降ろされた。「我々はできるだけ早くピーター・ドハーティーの演奏を止めさせようと決めた」と主催者は語った。
ドハーティが歌ったのは「Song of Germany(ドイツの国歌)」の1番の歌詞で、ナチス・ドイツ時代の国歌として使われた。1番の歌詞はドイツでは禁止されていないが、ナチス・ドイツの総統、アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)と密接に関連していることから第二次世界大戦後は歌われていない。』
しかし、何故、彼は観客からのブーイングに逆らってまで歌い続けようとしたのかは、よくわからない。
