本日の株式市況
イブニング・コメント
21日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前週末比537ド ル98セント(1.23%)高の4万4025ドル81セントで終えた。20日に米大統 領に就任したトランプ氏が即時の関税引き上げを見送り、株式に買い 安心感が広がった。人工知能(AI)関連銘柄の上昇も目立ち、相場を下 支えした。
トランプ大統領は20日にカナダとメキシコからの輸入品に2月から 25%の関税を課す考えを示したものの、これまで主張してきた世界一 律の関税引き上げには踏み込まなかった。中国に対する即時引き上げ も見送った。関税で米国の物価上昇圧力が高まるとの観測がいったん 後退し、米長期金利は低下。金利と比べた株式の相対的な割高感が薄 れ、主力株に買いが入った。
CBSニュースなど米メディアは21日、トランプ大統領が米国のAIイン フラに巨額投資する方針を発表する見通しだと報じた。米オープンAIと 日本のソフトバンクグループ、オラクルによる共同出資事業を計画して いるという。報道を受けてオラクルは7%ほど上昇した。半導体株への 買いも目立ち、ダウ平均の構成銘柄ではエヌビディアが上げた。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、テスラは下げた。トランプ大統領が 電気自動車(EV)の促進策を廃止する大統領令に署名し、販売が鈍る と懸念された。市場では「トランプ氏の政策の不確実性は高いままだ」 (JPモルガンのジョイス・チャン氏)との見方が根強い。多くの投資家は トランプ大統領の発言を見極めようとする姿勢を維持している。
そのほかのダウ平均の構成銘柄では、スリーエムが上昇した。21日 発表の四半期決算が市場予想を上回り、好感された。キャタピラーとナ イキも買われた。半面、アップルは下げた。アナリストが投資判断を引 き下げ、嫌気した売りが出た。メルクやシェブロンも安かった。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。前週末 比126.580ポイント(0.64%)高の1万9756.779(速報値)で終えた。アル ファベットやメタプラットフォームズが上昇した。
【市況】日経平均は3日続伸、トランプ経済政策への期待感強まる展開に/相場概況
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
21日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は537.98ドル高の44025.81ドル、ナスダックは126.58ポイント高の19756.78で取引を終了した。トランプ政権の関税措置が警戒された程、強化されないとの期待に寄り付き後、上昇。ソフトバンクG<9984>など民間企業3社による大規模なAIインフラ投資の報道なども好感材料となり、一段高となった。金利の低下や半導体エヌビディア、検索グーグル運営のアルファベットの上昇でナスダックも上昇。相場は終日堅調に推移し、終盤にかけ、上げ幅を拡大し終了した。
米国株高を材料に東京市場は買い優勢で取引を開始。日経平均は前日高値を上回ってスタートした後はじりじりと上げ幅を拡大し39600円台まで上昇した。為替は1ドル155円台半ばと目立った動きは観測されなかったが、トランプ大統領による経済政策への期待感の高まりを背景に大型株を中心に上げ幅を広げる展開に。日経平均は後場一段高となる場面も見られ、本日の高値圏で取引を終えた。
大引けの日経平均は前日比618.27円高(+1.58%)の39646.25円となった。東証プライム市場の売買高は17億5590万株。売買代金は4兆7106億円。業種別では、非鉄金属、その他製品、機械、情報・通信、電気機器などが上昇した一方、石油・石炭、鉱業、海運、保険、銀行などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は63.6%、対して値下がり銘柄は31.2%となっている。
日経平均採用銘柄では、米国市場での大規模AI投資を材料にソフトバンクGが大幅高となったほか、ディスコ<6146>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、スクリーンHD<7735>、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>など半導体株が強い。また、電線需要の拡大が意識されて、古河電工<5801>、フジクラ<5803>、住友電工<5802>も総じて買われた。このほか、富士電機<6504>、日立<6501>、安川電機<6506>、日本製鋼所<5631>、三菱電機<6503>などが上昇した。
一方、ENEOSホールディングス<5020>、INPEX<1605>、出光興産<5019>など資源関連銘柄がさえなかったほか、東京海上HD<8766>、第一生命HD<8750>、りそなホールディングス<8308>など金融株が軟調。このほか、東京建物<8804>、商船三井<9104>、高島屋<8233>、コニカミノルタ<4902>などが下落した。






