12/12 米国市況 | jun1susumuの投資復習ブログ

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【米国市況】S&P500種反発、ハイテク株が主導-ドルは152円台半ば

Cristin Flanagan

  • 米CPIは予想通り、12月利下げ観測強まる-長期金利見通し不透明

  • ブロードコムが高い、アップルと共にAIチップ開発との報道

11日の米国株式市場ではS&P500種株価指数とナスダック総合指数が3日ぶりに上昇。米消費者物価指数(CPI)が市場予想通りの内容となったことで12月の利下げ観測が強まり、ハイテク株が上げを主導した。

株式 終値 前営業日比 変化率
S&P500種株価指数 6084.19 49.28 0.82%
ダウ工業株30種平均 44148.56 -99.27 -0.22%
ナスダック総合指数 20034.89 347.65 1.77%

  ナスダック100指数は1.9%上昇し、最高値を更新。S&P500種も直近の高値に迫った。ブロードコムが上げを主導。アップルが人工知能(AI)専用のサーバーチップを開発しており、同チップのネットワーキング技術ではブロードコムと協力しているとテクノロジーニュースサイトのジ・インフォメーションが報じたことが好感された。

関連記事:アップル、AI用サーバーチップ開発でブロードコムと協力-報道

  ハイテク7社で構成する「マグニフィセント・セブン」に連動する指数も上昇。アマゾン・ドット・コムとメタ・プラットフォームズ、テスラはいずれも最高値を更新した。インフレ率はなお米金融当局の目標である2%を上回っているが、ウォール街では楽観論が広がった。

  CPI統計では、総合指数が前月比0.3%上昇。一方、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数も前月比0.3%上昇し、4カ月連続で同率の伸びとなった。前年比では3.3%上昇。いずれも市場予想に一致した。

関連記事:米CPI、伸びが市場予想と一致-12月の利下げ観測強まる (3)

  リーガン・キャピタルのスカイラー・ウィナンド氏は今回の統計について、「米金融当局に12月会合での25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利下げにゴーサインを与えるものだ。インフレには根強さが残るものの、それでも進展を遂げていることを確認する一助になる」と述べた。

  BMOキャピタル・マーケッツのイアン・リンジェン氏は「詳細が特に米金融当局にとって心強い内容だった」と指摘。「明朝の米生産者物価指数(PPI)まで金利市場を動かす材料はほとんどない」と述べた。

   「恐怖指数」として知られるCBOEボラティリティー指数(VIX)は、CPI統計の発表後に14を割り込み、市場が短期的に波乱を想定していないことを示唆した。クリアブリッジ・インベストメンツのジェフ・シュルツ氏によれば、インフレ高進を示すデータへの不安が和らいだ。

  「来週の連邦公開市場委員会(FOMC)を巡る利下げか見送りかの議論は終了した」とシュルツ氏。「インフレ統計はリスク資産に有利な数字となった。株式市場には一年の中でも特に強い季節に追い風が吹くはずだ」と述べた。

米国債

  米国債相場は下落。CPI発表を受けた上昇を維持できなかった。統計は予想通りの内容となり、12月の利下げ観測は強まったものの、長期的な金利見通しには不透明感が出ている。

国債 直近値 前営業日比(bp) 変化率
米30年債利回り 4.48% 5.8 1.32%
米10年債利回り 4.27% 4.3 1.01%
米2年債利回り 4.15% 0.6 0.14%
    米東部時間 16時49分

  金融政策見通しに最も敏感な2年債は当初、CPIの発表を好感し国債利回りの低下を主導していた。しかし、その後は売り圧力が強まり、年限全般で利回りは上昇した。午後に入って行われた10年債入札は旺盛な需要を集めたが、利回りの上昇に歯止めをかけることはできなかった。

  スワップ市場は現在、来週のFOMC会合で約22bpの緩和実施を織り込んでおり、統計発表前の20bpから利下げ予想が高まった。この織り込みは米国債が値を消す中でも、変わらなかった。

  ジャナス・ヘンダーソン・インベスターズの米国ポートフォリオ構築・戦略責任者、ララ・キャッスルトン氏は「今回のCPI統計は、米金融当局が来週に利下げを行うための最後のハードルだった」としながらも、「米金融当局は最近のインフレ加速により、2025年に利下げを単純に続けていくと確約するのは難しくなるだろう」と指摘。「顧客にとって、インフレ再燃は来年の大きな懸念事項だ」と述べた。

 

  ウェルズ・ファーゴのチーフエコノミスト、ジェイ・ブライソン氏はブルームバーグテレビジョンで「FOMCは来週、25bpの利下げを決めるだろう。利下げを実施しない材料は何も見当たらない」と述べた。

  一方でCPI統計はディスインフレ傾向の停滞を示しており、12月利下げの後は金利が据え置かれる可能性があるとの見方もウォール街では出ている。エコノミストの予想では、年央まで毎回0.25ポイントの利下げ実施から2025年は利下げなしまで、見方が分かれている。

  スワップ市場は2025年末までに合計で83bpの引き下げを織り込んでいる。来週25bp利下げが決まったとすると、来年さらに2回程度の利下げが行われるとの見方を示している。米金融当局者が9月に示したドット・プロット(金利予測分布図)では来年4回の利下げが想定されており、現在の市場予想はこれを下回る。

為替

  ニューヨーク外国為替市場では、ブルームバーグ・ドル・スポット指数が上昇。CPI統計を受けて低下していた米国債利回りが上昇に転じたことが背景にある。

為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1284.81 2.49 0.19%
ドル/円 ¥152.48 ¥0.53 0.35%
ユーロ/ドル $1.0496 -$0.0031 -0.29%
    米東部時間 16時49分

  BNPパリバのアンディ・シュナイダー、ブリトニー・ジャクソン両エコノミストはCPIについて「12月利下げに道筋をつけた。一方で好調な経済に加え、次期政権が掲げる政策にインフレ加速のリスクがあることを踏まえると、住宅以外のインフレの根強さに対する米金融当局者の警戒感を和らげることはほぼないだろう」と指摘した。

  円は対ドルで152円半ばに下落。CPI発表後に151円台まで買われる場面もあったが、その後は再び下げを広げた。

  円は欧州時間に下げ幅を拡大し、152円後半まで売られていた。日本銀行当局者は追加利上げを急ぐ状況にはないと認識していると、ブルームバーグが報じたことに反応した。

関連記事:日銀は利上げ急がず、今月見送りでも物価加速リスク小さい-関係者

円は対ドルで下落

ドルの対円相場

出所:ブルームバーグ

  カナダ・ドルは主要通貨の中でアウトパフォームした。カナダ銀行(中央銀行)は2会合連続の大幅利下げを決めたものの、今後の追加利下げについては慎重な姿勢を示したことが追い風となった。

関連記事:カナダ中銀、2会合連続で50bp利下げ-緩和ペースの減速を示唆

原油

  ニューヨーク原油先物相場は3日続伸。ロシアの石油取引に対してバイデン米政権が制裁を検討しているという前日の報道が手掛かり。アルゴリズム取引による買いで上値がさらに拡大する展開となった。

関連記事:米政府、ロシア石油取引への制裁強化を検討-トランプ政権発足控え

  TDセキュリティーズの商品ストラテジスト、ダニエル・ガリ氏は「原油価格が68.45ドル近辺を下回らない」限り、商品投資顧問業者(CTA)は買いに動く可能性が高かったと指摘した。WTI先物は取引終了後には50日移動平均線を上回った。

  石油輸出国機構(OPEC)は11日の月報で、2024年の石油消費量予測をこれまでで最も大幅に引き下げた。一方、米エネルギー情報局(EIA)は前日、来年の世界の原油需給について、日量10万バレルの需要超過との最新予測を公表。先月時点の予測は同30万バレルの供給超過だった。

関連記事:OPEC、過去最大の原油需要予測引き下げ-2024年分

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前日比1.70ドル(2.5%)高の1バレル=70.29ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント2月限は1.33ドル(1.8%)上昇の 73.52ドルで引けた。

Algo Buying Extends Rally on Possible Russia Sanctions

WTI原油先物

出所:NYMEX、TDセキュリティーズ

  金相場は4営業日続伸。米CPIを受け、来週のFOMC会合で追加利下げが実施されるとの見方が補強された。

  ゴールドマン・サックス・グループは、中国人民銀行(中銀)などの主要な買い手は多額のドル準備を保有してその多様化に戦略的関心を持っており、「自国通貨が安い時期は通貨の信認向上のため、金の購入を増やす可能性さえある」と指摘した。

関連記事:ゴールドマン、来年はドル高下でも金の高値更新を予測-中国など需要

  金スポット価格はニューヨーク時間午後3時46分現在、前日比0.9%高の1オンス=2718.43ドル。ニューヨーク商品取引所の金先物2月限は38.30ドル(1.4%)上げて2756.70ドルで引けた。

原題:Wall Street Sends Big Tech to Fresh Highs Post-CPI: Markets Wrap

  Treasuries Fail to Hold Gains Spurred by Benign Inflation Data

  Dollar Higher Post-CPI; Loonie Outperforms on BOC: Inside G-10

  Oil Gains on Potential Tighter Russian Sanctions, Algo Buying

  Gold Holds Advance After US Inflation Data Affirms Fed Cut Bets(抜粋)

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