本日の株式市況
イブニング・コメント
9日の東京株式市場で日経平均株価は反発し、終値は前日比340円42銭(0.87%)高の3万 9277円96銭だった。午前に上げ幅は一時500円を超えた。8日の米ハイテク株高を受けて、 アドテストが上場来高値を付けるなど、半導体関連株への買いが強まった。外国為替市場で の円安進行も支援材料になった。買い一巡後には戻り待ちの売りに押されて伸び悩んだが、 中国の財政政策への期待が高まると午後に持ち直した。
中国当局が12日に財政政策に関する記者会見を開く見通しだと伝わった。藍仏安財政相 が「財政政策の調整強化や、質の高い経済発展の促進」について説明するという。報道を受 けて9日の香港ハンセン指数が上昇に転じるなか、東京市場では安川電やファナック、ニ デックといった中国関連とされる銘柄が買い直され、資生堂への買いも強まった。
8日の米株式市場でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が上昇。9日午後には 半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC、@2330/TW)が、9月の月次売 上高が前年同月比39.6%増になったと発表した。こうした背景から、9日の東京市場では東 エレク、レーザーテクなどの半導体関連株の一角が一段高となった。
日経平均は上値が重くなる場面もあった。当面の上値メドとしては、9月27日に付けた終値 (3万9829円56銭)が意識されている。9月27日は、自民党総裁選で「アベノミクス」の継承を 掲げる高市早苗経済安全保障相の勝利を想定した「高市トレード」で急上昇した局面だった。 市場では「戻ったところで売りたい投資家は多く、上値追いのハードルは高い」(東洋証券の 大塚竜太ストラテジスト)との指摘があった。
東証株価指数(TOPIX)も反発した。終値は8.09ポイント(0.30%)高の2707.24だった。JPX プライム150指数も反発し、6.55ポイント(0.54%)高の1221.41で終えた。東証プライムの売買 代金は概算で3兆6430億円、売買高は15億8338万株だった。東証プライムの値上がり銘柄 数は886。値下がりは720、横ばいは39だった。
ファストリやソフトバンクグループ(SBG)などの値がさ株が買われた。カナダ同業が買収 額を引き上げたと伝わったセブン&アイも大幅に上昇した。子会社が上場申請したENEOS にも資金が向かった。一方、サウジアラビアの政府系ファンドの株買い増し期待が薄れ、任 天堂やネクソンといったゲーム株が下落した。三井物や三菱商など商社株も売られた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕





