7/18 米国市況 | jun1susumuの投資復習ブログ

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【米国市況】円が1カ月ぶり高値、156円台前半-半導体株は大幅下落

Rita Nazareth

  • 円は対ドルで一時156円07銭、6月12日以来の高値水準

  • フィラデルフィア半導体株指数7%安、ダウ平均は最高値

外国為替市場の円は前日比で上昇し、ドルに対して主要10通貨で値上がり率トップとなった。円安是正のため日本銀行の利上げを要求した河野太郎デジタル相のインタビュー記事をきっかけに、アジア時間から円買いの動きが強まっていた。トランプ前米大統領が円安に言及したことも意識された。

為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1247.74 -4.02 -0.32%
ドル/円 ¥156.31 -¥2.04 -1.29%
ユーロ/ドル $1.0939 $0.0040 0.37%
    米東部時間 16時50分

  円は一時1.4%高の1ドル=156円07銭と、6月12日以来の高値を付けた。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.4%下げて、5月28日以来の安値となった。同指数は7月に入ってからの13営業日のうち9日で下落している。

  クレディ・アグリコルのG10FX調査・戦略責任者バレンティン・マリノフ氏はドル・円の動きを受けて、他のドルクロス全体に「ショックの波が広がっている」ようだと述べた。

  トランプ氏はブルームバーグ・ビジネスウィークとの単独インタビューで、「現在は大幅なドル高・円安、ドル高・元安となっており、われわれは大きな通貨問題を抱えている」と話した。

  マネックス・ヨーロッパのニック・リース氏は「トランプ氏のコメントがこの日のドル下落の主因となっているようだ。市場は過去数週間にわたって、トランプ氏の勝利はドル高につながると考えていたため、同氏の発言はやや衝撃的だったようだ」と指摘。「トランプ氏の発言を受けて、為替市場は最近のぼんやりした状態から抜け出した」と述べた。

  TSロンバードのチーフエコノミスト兼マクロ調査責任者、フライヤ・ビーミッシュ氏は、ドルの強さは「並外れた特権として知られるが、今や並外れた重荷として見なされ始めている」とブルームバーグテレビジョンで指摘。「そうなると、トランプ氏がドルを弱くするために何をし得るのかという疑問が生じる。それはもっと強く市場を脅かす」と語った。

  スコシアバンクのショーン・オズボーン氏はトランプ氏の人民元と円に関する発言について、「ドル高は『トランプ2.0』が押し返す可能性があるものだという、トランプ陣営の周辺で浮上しつつある印象を裏付ける」とリポートに記した。

  MUFGのシニア為替ストラテジスト、リー・ハードマン氏は、この日の円上昇は「円ショートの解消が主導している」と説明。

  バンコ・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリアのG10為替戦略責任者、ロベルト・コボ・ガルシア氏は「日銀と米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策会合を前に、機関投資家が一定の利益を確定させていることを示唆する動きが見られる」と述べ、「円安に賭けるホットマネーの流入が数カ月にわたり続いていた。本日はショートスクイーズのような様相だ」との見方を示した。

円が1%余り上昇、河野大臣の利上げ要求で全面高-156円台前半 (2)

USD/JPY Set to Close Below Key 55-DMA Support | Daily momentum indicators are bearish on aggregate

 

出所:ブルームバーグ

  米株式市場ではS&P500種株価指数が反落。米国の対中半導体規制強化を巡る懸念から、強気相場の原動力となってきた半導体銘柄が売りを浴びた。

株式 終値 前営業日比 変化率
S&P500種株価指数 5588.27 -78.93 -1.39%
ダウ工業株30種平均 41198.08 243.60 0.59%
ナスダック総合指数 17996.92 -512.42 -2.77%

  エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、ブロードコムを中心に、フィラデルフィア半導体株指数は約7%安と、2020年以来の大幅下落。ハイテク大手7社で構成する「マグニフィセント・セブン」の指数は3.4%下げた。小型株で構成するラッセル2000指数は1.1%下落。「恐怖指数」として知られるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は、5月初旬以来の高水準となった。

  一方、半導体銘柄の中でもインテルやグローバルファウンドリーズなどは上昇した。ダウ工業株30種平均は6営業日続伸し、最高値を更新。金融株は堅調だった。

Trading At The NYSE As S&P 500 Hits 5,500 After Encouraging Economic Data

米株式市場では半導体が大きく下落

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  S&P500種構成銘柄の大半が上昇したが、アップルやマイクロソフトといった企業がそれぞれ同指数の7%を占めるため、これらの下げを補うのは難しい。

  半導体製造装置大手の東京エレクトロンやオランダのASMLホールディングなどの企業が先端半導体技術へのアクセスを中国に提供し続ける場合、バイデン米政権は利用可能な最も厳しい貿易制限措置の利用を検討していると同盟国に伝えた。米国は華為技術(ファーウェイ)と関係がある中国半導体企業への追加制裁も検討している。

  ミラー・タバクのマット・メイリー氏は、「半導体に関する今回のニュースは、予期せぬ出来事といった類いのもので、株式市場に取引可能な調整をもたらし得る売りを引き起こす可能性がある」と指摘。「株価指数は極めて買われ過ぎの状態になっていた」と述べた。

Chipmakers Suffer Worst Rout Since 2020

フィラデルフィア半導体株指数

出所:ブルームバーグ

  ベスポーク・インベストメント・グループのストラテジストは「通常、この種のニュースの影響は長続きしないが、今回は半導体が過去数週間にわたって市場全体をアンダーパフォームしていたことを指摘したい」とし、「それは注意するべきことだ」と続けた。

  インタラクティブ・ブローカーズのホセ・トレス氏は「今年の株価上昇の大半は、足元で政治的な脅威に直接さらされている一握りの銘柄によるものだ」と指摘。「重要な問題は、相対的にワクワクするような材料に総じて乏しい市場の残りの銘柄が『マグニフィセント・セブン』の勢い失速を補うことができるかどうかだ」と述べた。

  ゴールドマン・サックス・グループのタクティカルストラテジスト、スコット・ルブナー氏はS&P500種にはこの先下落しかないとして、「押し目買いはしない」と慎重な見方を示した。

  1928年以降のデータに基づけば、7月17日は歴史的にS&P500種のリターンにとって節目だとルブナー氏は指摘。それに続く8月は通常、パッシブ株式投資および投資信託からの資金流出が特に多いという。

  米国債市場では利回りカーブのフラット化が進んだ。20年債入札が順調な結果となったことも、この動きを支えた。

国債 直近値 前営業日比(BP) 変化率
米30年債利回り 4.37% 0.3 0.06%
米10年債利回り 4.16% -0.2 -0.05%
米2年債利回り 4.43% 1.6 0.37%
    米東部時間 16時50分

  米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)は、米経済が7-9月(第3四半期)に向けてわずかなペースで拡大したと指摘した。ただ活動の横ばいや低下を報告した地区も一部で見られた。

米地区連銀経済報告:経済はわずかに拡大-物価は総じて緩慢な伸び

  ウォラーFRB理事は、経済は利下げが可能になる地点に近づきつつあるとの認識を示した。ただインフレが持続的な低下軌道にあることを示す「証左をもう少し」確認したいと示唆した。

ウォラーFRB理事、利下げが可能になる地点に「近づきつつある」 (1)

  ニューヨーク原油先物相場は3週ぶり安値から上昇。テクニカルな水準が下値を支えたほか、政府の統計で原油在庫の減少が再び示されたことも材料となった。

  米エネルギー情報局によれば、原油在庫は先週に487万バレル減少。減少幅は米国石油協会(API)の報告より大きかった。一方、ガソリン在庫は1月以来の大幅増となり、夏のドライブシーズン最盛期における燃料需要の強さに疑問が生じている。

  ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は1バレル=83ドル付近で引けた。TDセキュリティーズの商品アナリスト、ダニエル・ガリ氏は顧客リポートで、トレンドフォロー型のアルゴリズム取引は週初から売りの態勢に入っており、大規模な売り浴びせが起きる可能性は残されていると分析している。

Crude's Technicals Provide Support | WTI's 100-day moving average stymies losses

WTI先物相場と100日移動平均

出所:NYMEX

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前日比2.09ドル(2.6%)高の1バレル=82.85ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント9月限は1.35ドル(1.6%)上げて85.08ドルで引けた。

  金スポット相場は過去最高値から下落。米国の利下げ時期や不透明な政治見通しが意識された。

  金スポットは一時、過去最高値の1オンス=2483.73ドルに上昇したが、その後下げに転じた。金は16日も米利下げ期待の高まりから、5月に付けたそれまでの最高値を更新していた。利息が付かない金にとって、利下げはプラスに働くことが多い。

  米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は、経済は利下げが可能になる地点に近づきつつあるとの認識を示した。ただインフレが持続的な低下軌道にあることを示す「証左をもう少し」確認したいと示唆した。

Gold Surges to Record on Rate Cut Hopes | 14-day relative-strength index approaching overbought levels

上段:金スポット価格、下段:終値でのRS指数(14日ベース)

出所:ブルームバーグ

  ペッパーストン・グループの調査責任者、クリス・ウェストン氏は17日付のリポートで、「ファンダメンタルズは明確にシフトしており、投資家がポートフォリオで金のウエートを再び増やす理由は増えている。またこうした状況を受けて、価格に敏感なファンドの間で上値を追う動きが見られる」と指摘。「ポジショニングは広範にわたっており、センチメントも極端にはなっていないことから、2500ドルが近く試される可能性は高い」と記した。

  一方、金の上昇が行き過ぎであることを示唆するシグナルも出ている。金の相対力指数(RSI、14日間)は、一部の投資家が買われ過ぎとみる70付近で推移している。

  金スポット相場はニューヨーク時間午後3時36分現在、前日比11.74ドル(0.5%)安の1オンス=2457.34ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は、7.90ドル(0.3%)下げて2459.90ドルで引けた。

原題:High-Flying Chipmakers See Worst Plunge Since 2020: Markets Wrap(抜粋)

Treasury Yield-Curve Flattening Extends After 20-Year Auction(抜粋)

Dollar Sinks as Yen Touches One-Month High: Inside G-10(抜粋)  

Dollar Falls to Weakest Since May as Yen Rally Shakes Up Markets(抜粋)

Oil Recoups Losses as Technicals Add Support, US Stockpiles Drop(抜粋)

Gold Slips From Record High as Traders Ponder Bet on Fed Pivot(抜粋)

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