6/25 日本市況 | jun1susumuの投資復習ブログ

jun1susumuの投資復習ブログ

日々のトレードの復習を書いていきます。

【市況】明日の株式相場に向けて=エッジAI時代幕明けの予兆

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

 きょう(25日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比368円高の3万9173円と続伸。前日の米国株市場ではNYダウが5連騰と気を吐いたが、後半は半導体関連への売りが噴出し楽観気分が吹き飛んだ。ナスダック指数は3日続落、半導体銘柄で構成されるSOX指数については3%強の急落。そして、象徴株ともいえるエヌビディア<NVDA>は6.7%安と急落に見舞われた。時価総額世界トップに躍り出たことが報じられた直後に、もんどり打つような崩れ足で、にわかにセンチメントが悪化した。しかし、東京市場はしぶとかった。TOPIX主導の上昇で、配当再投資の買いが支えたという見方が示されていたが、米ハイテク株買いの日本株売りというロングショートの巻き戻しという観測に信憑性が高いようだ。このタイミングで3万9000円台を回復し75日移動平均線をブレークしたことは、売り仕掛けを狙っていた向きにとっては出鼻を挫かれた格好である。

 ではエヌビディア急落の背景は何か。ここまで爆需を存分に享受しているGPUに何かしらのネガティブな思惑が発生している気配がある。 生成AI市場の成長に今の段階で陰りが見えるはずもないので、ビジネス構造的な部分での逆風。こう考えるとアップル<AAPL>やグーグルなどが、スマートフォンやパソコンに生成AIを搭載することに対し意欲を剥き出しにしていること、これが影響している可能性がある。「AIサーバーを経由してクラウドによる生成AI提供」が現在の姿だが、これがエッジAI化されると利用者にとって一段と身近な存在となってくることは自明だ。プライバシー保護やセキュリティー、更に通信コスト面などでメリットが生じ、懸案の電力供給問題も緩和される。

 結果として生成AIの市場拡大をこれまで以上に後押ししそうだ。ところが、この新潮流は厄介なことにその裏側で強力な引き潮を発生させる可能性がある。つまり、AIサーバーとそれを設置するデータセンターの増設需要にストップがかかるというシナリオだ。その場合、AIサーバー向けGPUで需要を独占しているエヌビディアの成長が止まるケースも考慮される。もちろんエヌビディアはM&Aを駆使して次の成長舞台を摸索中であり、それが間に合うかもしれないが、GPUで独り勝ちという時代は過ぎ去ることになる。

 ただし、全盛を誇るエヌビディアに陰りがみられても、その場合は株式市場でエッジAI関連株に投資マネーの熱視線が向かう。米国ではクアルコム<QCOM>が関連最右翼だが、歴史の浅い市場だけに日本では現状手探り状態にある。大手ではソニーグループ<6758>やNEC<6701>などが挙げられるが、成長余地の大きい中小型株にもチャンスが回ってくる。アナログエッジAI開発で先行するソリトンシステムズ<3040>、エッジAI開発のクラウドプラットフォームで高実績を有するフィックスターズ<3687>、エッジAIカメラのオプティム<3694>などをチェックしておきたい。

 一方、中東の地政学リスク再燃でエネルギー価格高騰に対する思惑も高まっている。INPEX<1605>が上昇基調を明示、この流れが他の銘柄にも飛び火する公算は小さくない。富士石油<5017>は株価500円台でPBRが0.4倍台、また最終利益がゲタを履いた状態ながらPER5倍台と割安。バリュー系材料株として改めてマークしたい。

 エネルギー関連株の流れを汲む銘柄では5月下旬に取り上げた東邦チタニウム<5727>がその後順調に戻り足を形成、直近5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを経て上値追い基調に弾みがついている。2026年に水素装置向け材料生産に動き出す計画を発表していることにも注目。株価的には先駆した大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>の後を追う形だが、株価の値ごろ感で言えば邦チタの方が上値妙味ありという見方もできる。両銘柄とも2022年に併走して大相場を形成した経緯があるが、この年の年初から11月にかけて大阪チタは800円近辺から4850円に大化けし、邦チタは同じく800円台から3300円台に変貌を遂げた実績がある。その時の再現というには気が早いが、両銘柄ともトレンドは約1年半ぶりに折り返し地点に来た感触がある。

 あすのスケジュールでは、東京市場では6月の実質最終商い日(権利付き最終売買日)となる。海外では5月の米新築住宅販売件数が開示されるほか、米5年物国債の入札が予定されている。このほか、アジア最大級のモバイルカンファレンスであるMWC上海が28日までの日程で行われる。(銀)

【注目】【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (6月25日発表分)

アドテスト <日足> 「株探」多機能チャートより

 【好材料】  ――――――――――――

■三東工業社 <1788> [東証S]
今期配当を30円増額修正。

■エプコ <2311> [東証S]
5月経常利益は前年同月比91%増の1600万円。

■JTP <2488> [東証S]
AIインテグレーションサービス「Third AI 生成AIソリューション」において、Googleの生成AIモデル「Gemini」への対応を完了。

■日本リート投資法人 <3296> [東証R]
今期経常を一転20%増益に上方修正、分配金も731円増額。

■メタプラネット <3350> [東証S]
ビットコインを保有・管理する子会社を設立。

■リミックスポイント <3825> [東証S]
オデッセイグループ、グッドフェローズと共同でNon-FIT低圧太陽光発電所の開発を推進。また、世界的パワコンメーカーGrowatt社製の産業用蓄電システムを販売開始。

■データ・アプリケーション <3848> [東証S]
生成AIを活用したシステム受託開発やAIメディア運営などを手掛けるWEELを完全子会社化する。

■BlueMeme <4069> [東証G]
インテリジェント・モデルと販売代理店契約を締結し、大規模バッチ開発をノーコードで実現する「OutSystems Batch Framework」を提供開始。

■電算システムホールディングス <4072> [東証P]
クラウドファンディング型ECサービス「Kibidango」を運営するきびだんご社と観光・地域創生プラットフォーム事業で業務提携。

■伊勢化学工業 <4107> [東証S]
東証が26日売買分から信用取引の臨時措置を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。

■レイ <4317> [東証S]
発行済み株式数(自社株を除く)の3.6%にあたる50万株(金額で2億5000万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は7月16日から25年2月28日まで。

■JCRファーマ <4552> [東証P]
JR-141に関する全世界の販売権を再獲得。武田薬品工業 <4502> との提携関係を終了。

■大塚ホールディングス <4578> [東証P]
成人の心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療における抗精神病薬「ブレクスピプラゾール」と「セルトラリン」の併用療法の効能追加承認申請が米国FDAに受理。

■川崎地質 <4673> [東証S]
上期経常を一転59%増益に上方修正。

■日本オラクル <4716> [東証S]
前期経常は7%増で13期連続最高益・3-5月期(4Q)経常は2%増益、今期業績は非開示。

■サイボウズ <4776> [東証P]
5月売上高は前年同月比15.3%増と増収基調が続いた。

■GMOアドパートナーズ <4784> [東証S]
親会社のGMOインターネットグループ <9449> がインターネットインフラ事業を再編し、持ち株会社体制に移行。GMOアドパートナーズはGMOの主力事業を承継し、GMOインターネットに社名変更、市場区分もスタンダードからプライムに変更となる。

■サワイグループホールディングス <4887> [東証P]
発行済み株式数(自社株を除く)の15.8%にあたる690万株(金額で330億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は7月1日から25年3月31日まで。取得した自社株は25年4月30日付で全て消却する。

■pluszero <5132> [東証G]
伊藤忠プランテックと北陸電気保安協会が実施する電気保安分野におけるAI活用プロジェクト「電気保安AIサポートシステム(仮称)」の共同検討に参画。

■東北特殊鋼 <5484> [東証S]
中期経営計画を策定。27年3月期に営業利益23億円(24年3月期実績は12億円)を目指す。

■新日本電工 <5563> [東証P]
二酸化バナジウム系潜熱蓄熱材料が超小型人工衛星「DENDEN-01」の熱制御材料として採用。

■三ッ星 <5820> [東証S]
中国の威騰電気と戦略的包括業務提携契約を締結。

■SANEI <6230> [東証S]
配当政策を変更し、累進配当を導入する。

■湖北工業 <6524> [東証S]
レーザーシステム開発会社のイスラエル・ARIEL Photonics Assemblyに約7億円を出資。

■アドバンテスト <6857> [東証P]
中期経営計画を策定。24~26年度の純利益の平均目標を930億~1470億円(21~23年度平均実績は933億円)に設定。

■スギホールディングス <7649> [東証P]
3-5月期(1Q)経常は10%増益で着地。

■日本瓦斯 <8174> [東証P]
発行済み株式数(自社株を除く)の1.3%にあたる150万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は6月26日から12月31日まで。また、7月24日付で248万9900株の自社株を消却する。

■GFA <8783> [東証S]
著名なYouTuberであるRepezen Foxxと共同で、スマートフォン上のアプリ内でフリック入力を楽しむゲームを共同で開発する。

■松竹 <9601> [東証P]
永谷園ホールディングス <2899> 株のTOBに応募。25年2月期に投資有価証券売却益9.1億円を特別利益に計上する。

 【悪材料】  ――――――――――――

■イメージ ワン <2667> [東証S]
地熱発電及び水素事業の撤退と関連不動産の売却を決議。24年9月期第3四半期に固定資産売却損約1.1億円を特別損失に計上する。

■CANBAS <4575> [東証G]
非開示だった今期最終は赤字拡大へ。

■千代田化工建設 <6366> [東証S]
前期最終を一転赤字に下方修正。

■NaITO <7624> [東証S]
3-5月期(1Q)営業は赤字転落で着地。

■くろがね工作所 <7997> [東証S]
東証と日証金が26日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。
<日経225オプション(プット)>      
限月取引 取引高 当日
建玉残高
前日比 前日
建玉残高
NIKKEI 225 P2407-35000 1,800 3,981 +101 3,880
NIKKEI 225 P2407-35125 17 148 +2 146
NIKKEI 225 P2407-35250 285 821 -4 825
NIKKEI 225 P2407-35375 99 222 +16 206
NIKKEI 225 P2407-35500 971 2,125 +122 2,003
NIKKEI 225 P2407-35625 156 175 -21 196
NIKKEI 225 P2407-35750 639 1,440 +482 958
NIKKEI 225 P2407-35875 96 237 +40 197
NIKKEI 225 P2407-36000 2,464 11,127 +118 11,009
NIKKEI 225 P2407-36125 105 135 +31 104
NIKKEI 225 P2407-36250 420 838 -15 853
NIKKEI 225 P2407-36375 260 1,041 +118 923
NIKKEI 225 P2407-36500 928 4,726 -37 4,763
NIKKEI 225 P2407-36625 270 1,224 -4 1,228
NIKKEI 225 P2407-36750 526 3,735 +2 3,733
NIKKEI 225 P2407-36875 134 592 -7 599
NIKKEI 225 P2407-37000 2,123 7,663 -46 7,709
NIKKEI 225 P2407-37125 291 635 +50 585
NIKKEI 225 P2407-37250 668 1,805 +36 1,769
NIKKEI 225 P2407-37375 407 810 +232 578
NIKKEI 225 P2407-37500 1,418 4,466 +252 4,214
NIKKEI 225 P2407-37625 81 619 +8 611
NIKKEI 225 P2407-37750 537 1,327 +185 1,142
NIKKEI 225 P2407-37875 308 487 +232 255
NIKKEI 225 P2407-38000 1,478 3,944 +222 3,722
NIKKEI 225 P2407-38125 129 206 +4 202
NIKKEI 225 P2407-38250 341 1,054 +82 972
NIKKEI 225 P2407-38375 352 2,943 +191 2,752
NIKKEI 225 P2407-38500 785 2,777 +194 2,583
NIKKEI 225 P2407-38625 279 344 +184 160
NIKKEI 225 P2407-38750 436 1,711 +148 1,563
NIKKEI 225 P2407-38875 62 1,304 +6 1,298
NIKKEI 225 P2407-39000 327 2,576 +58 2,518
限月合計 23,287 102,038 +4,098 97,940
38750-38375, 38000-37500, 36000-35750
<日経225オプション(コール)>      
限月取引 取引高 当日
建玉残高
前日比 前日
建玉残高
NIKKEI 225 C2407-39000 780 4,267 +111 4,156
NIKKEI 225 C2407-39125 140 240 +2 238
NIKKEI 225 C2407-39250 253 1,487 +19 1,468
NIKKEI 225 C2407-39375 388 517 +232 285
NIKKEI 225 C2407-39500 1,668 4,518 -161 4,679
NIKKEI 225 C2407-39625 94 445 +3 442
NIKKEI 225 C2407-39750 1,018 2,239 +108 2,131
NIKKEI 225 C2407-39875 254 453 +8 445
NIKKEI 225 C2407-40000 2,373 7,692 -135 7,827
NIKKEI 225 C2407-40125 363 1,199 -30 1,229
NIKKEI 225 C2407-40250 1,351 2,345 +492 1,853
NIKKEI 225 C2407-40375 372 571 +19 552
NIKKEI 225 C2407-40500 2,263 4,330 +445 3,885
NIKKEI 225 C2407-40625 235 258 +67 191
NIKKEI 225 C2407-40750 823 1,173 -157 1,330
NIKKEI 225 C2407-40875 186 425 +19 406
NIKKEI 225 C2407-41000 1,526 5,684 -16 5,700
NIKKEI 225 C2407-41125 232 297 +92 205
NIKKEI 225 C2407-41250 346 1,053 +47 1,006
NIKKEI 225 C2407-41375 90 213 +45 168
NIKKEI 225 C2407-41500 942 2,472 +73 2,399
限月合計 16,915 57,230 +1,254 55,976
40000-40500