6/18 6/17分米国市況 | jun1susumuの投資復習ブログ

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【米国市況】S&Pは今年30回目の最高値、テク主導-ドル157円後半

Rita Nazareth

  • 円は一時157円96銭に下落、日銀決定会合後に円への強気な見方後退

  • 米国債利回りは上昇、相次ぐ社債の起債や国債入札を控え

17日の米国株式市場は上昇。ハイテク大手がけん引し、S&P500種株価指数は終値で今年30回目の最高値更新となった。市場は小売売上高の発表米金融当局者による一連の講演に注目している。

株式 終値 前営業日比 変化率
S&P500種株価指数 5473.23 41.63 0.77%
ダウ工業株30種平均 38778.10 188.94 0.49%
ナスダック総合指数 17857.02 168.14 0.95%

Dow Eclipses 40,000 For First Time As Investors Bet On Rate Cuts

米国株の強気相場は続く

Photographer: Alex Kent/Bloomberg

  底堅い景気企業利益の改善を巡る楽観的な見方利下げの可能性から、株式は年初来およそ15%上昇。インフレ鈍化や人工知能(AI)への熱狂も追い風となっている。

  一方、ウォール街のストラテジストがS&P500種のターゲットを相次ぎ引き上げているのとは対照的に、ヘッジファンドは株式への慎重姿勢を強めている。

米国株に慎重になるヘッジファンド、強気のストラテジストと対照的

  メイン・ストリート・リサーチの最高投資責任者(CIO)、ジェームズ・デマート氏は「S&P500種は年末までに6000に達するとみている。企業収益の改善と年内1-2回の利下げが株価を大きく押し上げるためだ」と述べた。

  S&P500種は5470の水準を上抜けた。テスラとアップルがテク大手の上昇を主導。ナスダック100指数は1.2%値上がりし、2万の節目に近づいた。マイクロン・テクノロジーは目標株価の引き上げを好感し、最高値を更新。ブロードコムも5%余り値上がりした。この他の企業ニュースでは、アクティビスト(物言う投資家)のスターボード・バリューが、ソフトウエア企業オートデスクの株式およそ5億ドル(約790億円)相当を取得しており、取締役会の変更を求める方針を明らかにした。

スターボード、オートデスク株式5億ドルを取得-取締役変更を要求

  先週急落していたフランス株は反発。だが、ストックス欧州600指数はほぼ変わらずだった。シティグループは「政治リスクの高まり」などを踏まえ、欧州株の投資判断を引き下げた。

シティが欧州株の投資判断引き下げ、政治的混乱で-米国株は引き上げ

S&P 500 Hits 30th All-Time High This Year

 

 

  S&P500種の最高値更新に関しては大きく取り上げられているが、市場の力強さを示すというよりは、投資家心理に与える影響の意味合いの方が大きいと、ネッド・デービス・リサーチのティム・ヘイズ氏は指摘する。

  その上で「主要株価指数が最高値を更新する中でも、株高の裾野は広がっていない」とし、「大半の市場やセクター、銘柄によって裏付けされたものではない」と述べた。

エバコア、S&P500種の年末目標を6000に引き上げ-ウォール街最高

   米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁はこの日、現時点における自身の予想に基づけば年内1回の利下げが適切だと述べ、高金利が長く続く可能性が高いとの見解を示した。

フィラデルフィア連銀総裁、「年末までに1回の利下げが適切」 (1)

  投資家にとって目下の問題は、米金融当局が最終的に利下げを決定した場合に市場がどのような反応をみせるかだ。利下げはこれまで、好調な株式リターンにつながる重要な転換点となってきたが、それは今回のようにリセッション(景気後退)をきっかけとしないサイクルにおいてのみだ。

  グレンミードのジェーソン・プライド、マイケル・レイノルズ両氏は「インフレ傾向の改善は一段と前向きな政策見通しにつながり、株式や債券にとっては追い風となるはずだ」と指摘。「インフレが夏にかけて鈍化傾向をたどり、すべてが順調に進展すれば、9月利下げの選択肢はあり得る」と述べた。

 

  米国債は下落。社債市場で起債が相次ぐほか、週内に2つの入札を控えていることが背景にある。

国債 直近値 前営業日比(BP) 変化率
米30年債利回り 4.41% 5.8 1.32%
米10年債利回り 4.28% 6.0 1.42%
米2年債利回り 4.77% 6.1 1.30%
    米東部時間 16時56分

  米10年債利回りは一時7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇。前週は市場予想を下回る伸びとなった米消費者物価指数(CPI)統計を受けて21bp余り低下し、3月以来の水準に下がっていた。

  今週は大きな経済指標の発表がなく、この機会にホームセンター大手のホーム・デポなど13社が起債に踏み切る予定だ。前週は社債の新規発行が今年に入って最も少なかった。CPIデータや米連邦公開市場委員会(FOMC)といった大型イベントがあり、借り手が様子見姿勢を強めたためだ。

  今週はまた19日が奴隷解放記念日「ジューンティーンス」の祝日で米市場が休場となる。そのため通常なら水曜日に実施される20年債入札が前倒しで18日に行われる予定。20日には5年物インフレ連動米国債(TIPS)入札が行われる。  

Treasury 10-Year Yield Retraces Some of Last Week's Slide

 

 

  ニューヨーク外国為替市場では、米ドルが主要通貨に対して総じて上げを削った。ハイテク株が値上がりし、リスク資産に対する買い意欲が改善した。

為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1266.67 -0.24 -0.02%
ドル/円 ¥157.72 ¥0.32 0.20%
ユーロ/ドル $1.0734 $0.0031 0.29%
    米東部時間 16時56分

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は当初の上げをすべて失う展開となった。

  TDセキュリティーズの外為・新興市場戦略担当グローバル責任者、マーク・マコーミック氏は「顧客との間で最近、キャリー取引の巻き戻しがよく話題に上る」とリポートで指摘。「キャリー取引の成功には金利差の拡大と低水準のボラティリティーという2つの条件が必要だ。足元ではいずれも逆方向に動いているため、米ドルがリスクの高まりに対する最良のヘッジになっている」と述べた。

  ユーロは対ドルで0.3%上昇。ユーロ・ドルのボラティリティーは全般的に低下した。

  RBCキャピタル・マーケッツのエルサ・リグノス氏は「先週終盤にはユーロのボラティリティーを買い、下向きの動きを見込む取引への関心が非常に高まった。だが、マリーヌ・ルペン氏が週末にマクロン大統領を追い出すつもりはなく、協力する用意があると発言したことで、投資家はこうした動きを後退させている」と指摘。その上で「明らかに最悪のシナリオは現時点で織り込まれていない」と述べた。

ルペン氏、マクロン氏と協力する意向表明-投資家や穏健派にアピール

  ドルは対円で上昇。一時は157円96銭まで買われた。終値ベースでは4月30日以来の高値水準となる見通し。前週末の日本銀行の政策決定会合以降、円に対しては強気な見方が後退している。

Traders Add Bullish Dollar Bets Across Tenors | One-year, one-month riskies spread narrows the most in two years

 

 

  ニューヨーク原油先物相場は反発。リスク選好のセンチメントが広がる中、ショートカバー中心の上昇局面が続いた。

  ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は200日移動平均線を上抜くと上げが加速し、1カ月ぶりに1バレル=80ドルを上回って終えた。需給の手がかりが乏しい中、株高も追い風となった。

  CIBCプライベート・ウェルス・グループのシニアエネルギートレーダー、レベッカ・レベッカ氏は「需給の改善よりもマクロ材料に基づく上昇の機が熟した」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)でWTI先物7月限は前営業日比1.88ドル(2.4%)高の1バレル=80.33ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント8月限は2%高の84.25ドルで引けた。

WTI Extends Recovery | Crude has built on first weekly gain since early April

 

 

  ニューヨーク金相場は反落。利下げ時期を示唆するような米政策当局者の発言や経済データを待つ中、売りが優勢になった。

  クーグラー連邦準備制度理事会(FRB)理事は18日のイベントで、米経済見通しについて発言する予定。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は16日、金融当局は利下げを開始する前に時間をかけてデータを精査できる良い位置にあるとの見解を示した。

  今週は小売売上高や住宅関連統計の発表が予定されている。金利の上昇は一般的に、金利を生まない金にとってマイナスとなる。

  サクソバンクの商品戦略責任者、オレ・ハンセン氏は「米経済指標の発表を注視しながら、金は引き続き値固めの局面にある」と述べた。

  金スポット価格はニューヨーク時間午後2時58分現在、前営業日比15ドル安の1オンス=2318.04ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は20.10ドル(0.9%)下落し2329.00ドルで引けた。

原題:S&P 500 Hits 30th Record of 2024 as Megacaps Rally: Markets Wrap(抜粋)

  Treasury Yields Extend Rebound as US Companies Tap Bond Markets

  Dollar Loses Steam, Erases Gains Against Peers: Inside G-10

  Oil Rises Above $80 a Barrel as Equities Climb in Risk-On Rally

  Gold Slips as Traders Await More US Signs on Fed Rate Path