【債券週間展望】長期金利の上昇一服へ、日米材料通過で買い出動期待
11月第2週(6-10日)の債券市場では、長期金利の上昇圧力が和らぐと見込まれる。日本銀行がイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)を再び柔軟化したことでひとまず材料出尽くしとなり、運用資金を抱えた投資家の買いが期待される。
市場参加者の見方
◎三井住友DSアセットマネジメントの深代潤運用企画部兼責任投資推進室プリンシパル
- YCC柔軟化を材料とした金利上昇局面はいったん終了した
- マイナス金利解除は2024年1月を見込むが、まだ3カ月あるため、投資家は運用資金を消化しなければならず、円債を買わざるを得ない
- 米長期金利がもう一段上昇すれば、国内長期金利も1%を試しにいくだろうが、米債市場が落ち着いている限り、投資家の運用資金が淡々と円債市場に入ってこよう
- 30年債入札もある程度しっかりとした買いが入り、金利はいったん落ち着く方向だろう
- 新発10年国債利回りの予想レンジは0.88-0.95%
◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト
- 米国債利回りの上昇懸念が後退し、日本の国債利回りの上昇圧力は弱まるだろう
- マイナス金利解除などさらなる日銀の政策修正が警戒されており、金利低下余地は限られよう
- 利回りが上昇すれば、投資家の押し目買いや日銀の臨時オペが予想され、大幅な金利上昇も見込みづらい
- 30年債入札は利回りが2%に近づき、生命保険会社や年 金資金の需要で無難に消化されよう
- 新発10年国債利回りの予想レンジは0.89-0.97%
国債入札
| 対象年限 | 発行予定額 | |
|---|---|---|
| 7日 | 10年物物価連動債 | 2500億円程度 |
| 9日 | 30年利付国債 | 9000億円程度 |
日銀買い入れ
| 対象年限 | 前回の買い入れ額 | |
|---|---|---|
| 6日 |
1年超3年以下 3年超5年以下 5年超10年以下 10年超25年以下 |
4250億円 4500億円 6750億円 2000億円 |
| 25年以下 | 1000億円 | |
| 10日 |
1年超3年以下 3年超5年以下 10年超25年以下 |
4250億円 4500億円 2000億円 |
主な材料
- 7日:9月の毎月勤労統計
- 9日:10月の日銀金融政策決定会合における主な意見
- 9日:米パウエルFRB議長、パネル討論会に参加