【米国市況】株は下げ縮小、ディフェンシブ銘柄に買い-147円台前半
Rita Nazareth-
アップル続落、ナスダック100指数はアンダーパフォーム
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米国債利回りは低下、円上昇し一時147円05銭
7日の米株式市場では、S&P500種株価指数が下げ幅を縮小。中国がアップルのスマートフォン「iPhone」の使用禁止拡大を計画していることを受けて、大手テクノロジー企業にどのような影響が及び得るのかについて懸念が広がったが、優良株は買われた。
| 株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
|---|---|---|---|
| S&P500種株価指数 | 4451.14 | -14.34 | -0.32% |
| ダウ工業株30種平均 | 34500.73 | 57.54 | 0.17% |
| ナスダック総合指数 | 13748.83 | -123.64 | -0.89% |
公益やヘルスケアなどディフェンシブ銘柄が上昇する中、S&P500種は下げ幅を半分以上縮めた。ダウ工業株30種平均は小幅高。大型ハイテク銘柄中心のナスダック100指数はアンダーパフォームし、アップルはここ2営業日で約6.5%安。クアルコムやマイクロン・テクノロジーなどアップルのサプライヤーも売られた。小型株が売り圧力にさらされ、ラッセル2000指数は主要なテクニカル水準を割り込んだ。
トゥルーイスト・アドバイザリー・サービシズの共同最高投資責任者(CIO)、キース・ラーナー氏は「相場の荒い動きは当面、続く見込みだ」と指摘。「9月は8月のように、厳しい展開になる傾向がある。株式市場は年初来の大幅な上昇を引き続き消化しようとしており、明確な短期の上振れ材料は不足したままだ」と述べた。
アミット・ダリヤナニ氏らエバコアISIのアナリストは、アップルが中国の規制措置により、大きな財務的影響を受ける可能性は低いとリポートで指摘。中国当局は恐らく既に同社の製品を敬遠しているだろうとしたほか、同国の雇用に影響を及ぼさすにアップルに対してさらに実質的な措置を講じるのは難しいだろうと記した。
先週の新規失業保険申請件数は強い数字となり、米金融当局にとっては金利を高水準で維持する論拠が強まった。
(企業が人員削減に消極的なことが浮き彫りになった。)
| 09:30 PM |
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新規失業保険申請件数 SEP/02 | 216K | 229K ® | 234K | 239.0K |
米新規失業保険申請、2月以来の低水準-人員削減への消極姿勢を示唆
米国債
米国債利回りは低下。2年債利回りは失業保険統計の発表直後に一時上昇する場面もあったが、その後は5%を下回ってじりじりと下げた。
| 国債 | 直近値 | 前営業日比(BP) | 変化率 |
|---|---|---|---|
| 米30年債利回り | 4.34% | -1.3 | -0.29% |
| 米10年債利回り | 4.24% | -3.6 | -0.83% |
| 米2年債利回り | 4.95% | -6.3 | -1.26% |
| 米東部時間 | 16時51分 |
BMOキャピタル・マーケッツのストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「一連の堅調な雇用関連データは、雇用市場がしばらくは底堅さを維持するとの見方を後押しする」と指摘。「市場ではここから、企業のヘッジに関連したフローへの警戒が続くだろう。9月に入って以降、こうしたフローは値動きを左右する最大要因となっているためだ」と述べた。
外為
ドル指数は3日続伸し、今年の高値水準に近づいた。失業保険申請件数が減少したほか、米労働生産性の統計で単位労働コストが速報値から上方修正され、米金融当局の景気抑制的な政策スタンスを支える格好となった。一方、円も買われ、対ドルでは一時1ドル=147円05銭まで上昇した。
【MLIV】苦境にある円だが、明るい材料も増えつつある
| 為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
|---|---|---|---|
| ブルームバーグ・ドル指数 | 1257.85 | 2.21 | 0.18% |
| ドル/円 | ¥147.29 | -¥0.37 | -0.25% |
| ユーロ/ドル | $1.0696 | -$0.0031 | -0.29% |
| 米東部時間 | 16時51分 |
BRIウェルス・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジェニー・ミルズ氏は「米国ではソフトランディングのシナリオが優勢になり、リセッション(景気後退)の可能性は低下しつつあるとの見方が市場では現在織り込まれているようだ」と指摘。「労働市場は過去数カ月に幾分か軟化したにもかかわらず、逼迫(ひっぱく)の兆しを引き続き示している」と述べた。
原油
ニューヨーク原油先物相場は反落。供給懸念で前日までに9営業日続伸し、相対力指数(RSI、期間14日)が買われ過ぎの領域に入っていた。
前日までの相場上昇は、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の主要メンバーであるサウジアラビアとロシアが供給削減を年末まで延長する方針を示したことが主な材料となっていた。
原油先物相場にはドル高という逆風もある。ブルームバーグ・ドル・スポット指数はこのままいけば、週間ベースで8週連続高となる。
ドル、週間で2005年来最長の連続高となる勢い-米景気の底堅さ際立つ

マイケル・トラン氏らロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)のアナリストは「今週のサウジアラビアからのメッセージは、原油版の中央銀行に逆らうポジションを取らないよう空売り筋に厳しい注意喚起を送ったものだと主張する人もいるだろう。一方で、最近の現物市場のタイト化は市場の本質的な力が働いているのではなく、人為的なものだと主張する向きもある」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比67セント(0.8%)安の1バレル=86.87ドルで終了。北海ブレント11月限は68セント(0.8%)安の89.92ドル。
金
ニューヨーク金先物相場は小幅ながら3日続落。米雇用に関するデータが力強い数字となったのを受け、米金融当局が政策金利を高い水準で維持するとの見方が強まった。
労働市場は緩やかに軟化しつつあるが、景気を支える極めて重要な要素となっている。オックスフォード・エコノミクスのナンシー・バンデン・ホーテン氏は「この先の利上げを見送るためには、雇用の伸びがもっと緩やかになる必要がある」とリポートで指摘した。
金利上昇は通常、金相場にとっては逆風となる。金スポット価格は8月、1オンス=1900ドルを割り込んで推移したこともあったが、市場予想を下回る経済指標を受けて米利上げ休止の可能性が意識される中で持ち直しつつあった。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は1.70ドル(0.1%)安の1942.50ドルで終えた。
原題:Tech Slide Fuels Defensive Bid as Blue Chips Gain: Markets Wrap(抜粋)
Tech Slide Fuels Defensive Bid as Blue Chips Gain: Markets Wrap(抜粋)
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