日本株4日続伸、米エヌビディア決算や金利低下を好感-電機など高い
田村康剛更新日時
24日の東京株式相場は続伸。東証株価指数(TOPIX)と日経平均株価が4営業日連続で上昇したのは6月14日以来。米半導体メーカーのエヌビディアが日本時間早朝に発表した売上高見通しは市場予想を上回り、電機などの関連銘柄に好感した買いが入った。海外の経済指標を受けた金利低下も買い安心感を強めた。
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人工知能(AI)向け需要の拡大を示す売上高見通しを公表したエヌビディア株は時間外取引で急伸した。アイザワ証券投資顧問部の三井郁男ファンドマネジャーは、投資家の期待以上の決算内容になったため、半導体関連銘柄に資金が流入していると指摘した。値がさ株の東京エレクトロンやアドバンテストが値を上げた。
米欧でPMI(購買担当者指数)が総じて市場予想を下回り、利上げ停止観測から金利が大幅に低下したことも相場の追い風となった。金利低下で、ハイテクなどのグロース(成長)株には割安感が生じやすくなる。
半面、自動車やゴム製品株は安かった。SMBC信託銀行の山口真弘シニアマーケットアナリストは海外景気の悪化に加え、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がジャクソンホール会合で25日に講演するのを控えて投資家は様子見姿勢を取りやすいため、影響が出ていると述べた。

東証33業種
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【市況】日経平均は4日続伸、米エヌビディア決算で半導体株に買い/相場概況
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均は4日続伸。23日の米株式市場でダウ平均は184.15ドル高と3日ぶり反発、ナスダック総合指数は+1.59%と3日続伸。8月総合購買担当者景気指数(PMI)が予想を下回り、米長期金利が低下したことでハイテクが相場全体をけん引した。米株高を受けて日経平均は上昇スタート。半導体メーカーの米エヌビディアの好決算を材料にハイテク株が買われ、日経平均は朝方から200円近く上昇した。ただ、為替の円高が重しになり、その後はしばらく一進一退の展開。一方、香港ハンセン指数や時間外取引のナスダック100指数先物が上げ幅を広げたことが追い風となり、日経平均も大引けにかけて騰勢を強めると、終盤に32297.91円(287.65円高)まで上値を伸ばした。
大引けの日経平均は前日比276.95円高の32287.21円となった。東証プライム市場の売買高は11億1050万株、売買代金は2兆9085億円だった。セクターでは鉱業、建設、石油・石炭製品が上昇率上位に並んだ一方、ゴム製品、輸送用機器、その他製品が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の63%、対して値下がり銘柄は33%だった。
個別では、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>が大幅に上昇し、米エヌビディアに製品供給しているイビデン<4062>は急伸し、ほか、新光電工<6967>、芝浦メカ<6590>、デクセリアルズ<4980>などのハイテク・電子部品材料が大きく上昇した。生成AI(人工知能)関連も米エヌビディアの決算を材料に買われ、さくらインターネット<3778>、Appier<4180>、ブレインパッド<3655>などが大幅高。ほか、INPEX<1605>、コスモエネHD<5021>の資源関連、鹿島<1812>、大林組<1802>の建設などが上昇。今期2度目の自社株買いが評価された船井総研HD<9757>は急伸し、月次売上動向が好感されたしまむら<8227>は年初来高値を更新した。
一方、為替の円高を背景にホンダ<7267>、三菱自<7211>、SUBARU<7270>の自動車が全般軟調。村田製<6981>、ソニーG<6758>などハイテクの一角が冴えない。中国景気の先行き不透明感からか、日ペHD<4612>、ナブテスコ<6268>などの中国売上比率の高い銘柄が軟調。また、ギフティ<4449>、メドレー<4480>など生成AIとの関連性が薄いグロース株の一角で下落する銘柄が見られた。
《YN》
提供:フィスコ
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