【米国市況】株上昇、ハイテク決算が経済指標に勝る-ドル133円台後半
Peyton Forte、Carly Wanna-
国債利回りは上昇、インフレ加速をデータが示唆
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円下落、対ドル一時134円20銭-ドルは経済指標受け荒い動き
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09:30 PM Us国内総生産の成長率は前四半期比前売 Q1 1.1% 2.6% 2% 2.3%
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09:30 PM USGDP価格指数前四半期比前売 Q1 4% 3.9% 3.7% 3.5%
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09:30 PM US新規失業保険申請件数 APR/22 230K 246K ® 248K 249.0K
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09:30 PM USコアPCE価格前四半期比前売 Q1 4.9% 4.4% 4.7% 4.1% 個人消費支出、消費段階での物価上昇圧力を測る尺度として用いられます。
27日の米株式相場は上昇し、S&P500種株価指数は1月以来の大幅高。テクノロジー企業の堅調な決算が好感された。この日発表された経済指標では景気減速と予想以上のインフレ加速の両方が示されたが、市場では好決算の影響が上回った。
| 株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
|---|---|---|---|
| S&P500種株価指数 | 4135.35 | 79.36 | 1.96% |
| ダウ工業株30種平均 | 33826.16 | 524.29 | 1.57% |
| ナスダック総合指数 | 12142.24 | 287.89 | 2.43% |
ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は2.8%高。前日の引け後に発表されたフェイスブック親会社メタ・プラットフォームズの決算は、アナリスト予想を上回った。メタは14%高で終了。通常取引終了後の時間外取引では、決算を公表したアマゾン・ドット・コムが大きく上昇した。
トールバッケン・キャピタル・アドバイザーズの創業者、マイケル・パーブス氏は「大方は決算発表にかけて当然のことながら、大手ハイテクをショートかアンダーウエートにしていた」と指摘。「大手ハイテク企業は単に効率化を進めることで業績を大きく押し上げることができると、市場は実感しているのかもしれない」と述べた。
消費財銘柄ではコカ・コーラやプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などに続いて、ハズブロの決算も市場予想を上回った。米企業は物価圧力や金融引き締めをうまく切り抜けているとの見方が広がった。
フェデレーテッド・ハーミーズの世界株式担当シニアポートフォリオマネジャー、ルイス・グラント氏は「テクノロジー株で大きな反応が見られる。こうした企業では先に実施したコスト効率化の取り組みが実を結び始めつつある」と顧客向けリポートで指摘。「投資家センチメントは引き続きあらゆる点で世界経済と同様に脆弱(ぜいじゃく)で、決算シーズンは企業の総体的な健全性の見通しを提供するとして、強く待ち望まれていた」と話した。
米国債
米国債は下落。1-3月(第1四半期)にインフレ圧力が予想以上に強まったことから、短めの債券を中心に利回りが上昇した。金融政策に敏感な2年債利回りは一時15ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り上昇。
1-3月の米実質国内総生産(GDP)は前期比で予想以上に減速したが、個人消費支出(PCE)コア価格指数は前期比年率4.9%上昇と予想(4.7%上昇)を上回った。GDP価格指数も4%上昇と、予想(3.7%上昇)を上回る伸びとなった。
米GDP、1-3月速報値1.1%増に減速-インフレは予想より加速 (3)
こうした物価データを受けて、米金融当局は金利をより長期にわたり高水準で維持する可能性がある。
| 国債 | 直近値 | 前営業日比(BP) | 変化率 |
|---|---|---|---|
| 米30年債利回り | 3.75% | 4.7 | 1.26% |
| 米10年債利回り | 3.52% | 7.2 | 2.08% |
| 米2年債利回り | 4.07% | 11.9 | 3.02% |
| 米東部時間 | 16時58分 |
BMOキャピタル・マーケッツの米金利ストラテジスト、ベン・ジェフリー氏は「市場はインフレの数字に反応している」と指摘。ただし、失業保険申請件数が予想を下回り、「労働面の堅調な数字」も同時に公表されたと付け加えた。
米新規失業保険申請件数、1.6万件減の23万件-3週ぶり減少 (1)
外為
外国為替市場ではドルがほぼ変わらず。米経済指標で成長鈍化とインフレ加速が示唆される中、日中は荒い値動きだった。
ドルは対円では上昇し、1ドル=133円台後半。一時は134円20銭を付けた。朝方には円が買われる場面もあった。
| 為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
|---|---|---|---|
| ブルームバーグ・ドル指数 | 1225.46 | -0.83 | -0.07% |
| ドル/円 | ¥133.99 | ¥0.32 | 0.24% |
| ユーロ/ドル | $1.1029 | -$0.12 | -0.11% |
| 米東部時間 | 16時58分 |
バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストらは「米利上げサイクルの終了が近づきつつある中、世界のマクロ見通しは従来のドル過大評価が中期的に巻き戻されることを示唆すると、引き続き予想する」とリポートに記した。
日本銀行が政策を正常化し、インフレのショックが弱まるのに伴い、円は傑出した逃避先通貨としての地位を取り戻すだろうと、バークレイズは予想している。
ウェルズ・ファーゴのエリック・ネルソン、ジャック・ボスウェル両アナリストは、円相場を動かす世界的な要因はさらに円に有利な方向に転じつつあると、27日の調査リポートで指摘。世界的にインフレが今後数カ月で和らぐとみられ、中銀政策を巡る市場の織り込みがそれほど一方向でなくなるのに伴い、円は最も恩恵を受ける可能性が高いと記述した。
円買い・スイスフラン売り勧める、世界的状況が円に有利-ウェルズF
原油
ニューヨーク原油先物相場は小幅に反発。発表された経済指標はまだら模様で、積極的な取引は手控えられた。
ニューヨーク商品取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は、前日まで2日間の下げが計5%を超えていた。
レイモンド・ジェームズのアナリスト、パベル・モルチャノフ氏は「現在続いている決算発表や、ここ数週間に公表されたマクロ経済データは、リセッション(景気後退)リスクについて強弱入り交じったシグナルを送っている」と指摘。「原油相場がやや方向感を失っているのはそのためであり、いずれの方向に対しても確信がない」と述べた。

WTI原油先物の推移
出所:ICEフューチャーズ
NYMEXのWTI先物6月限は前日比46セント(0.6%)高の1バレル=74.76ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント6月限は68セント(0.9%)上昇し、78.37ドル。
金
ニューヨーク金先物相場は小幅に反発。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、前日比3ドル(0.2%)高の1オンス=1999ドルちょうどで引けた。スポット価格はニューヨーク時間午後3時41分現在、0.1%安の1987.66ドル。
金相場は4月の大半を2000ドル付近で推移している。