日本株は4日続伸、米株高を好感した買い広がる-電機や精密機器高い
田村康剛更新日時
東京株式相場は4営業日連続で上昇。外国為替が円安方向に推移する中で前日の米国株が上昇し、投資家心理が上向いた。東証プライム市場は8割を超える銘柄が値を上げた。米ハイテク株が高く、日本でも電機や精密機器株を中心に買いが集まった。半面、中国が日本から同国に渡航するビザ(査証)の手続きを停止し、空運や百貨店などインバウンド銘柄は下落した。
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市場関係者の見方
三井住友DSアセットマネジメントの武内荘平シニアファンドマネージャー
- 12日発表の米消費者物価指数で株式市場にとって悪い内容は出ないとの観測が日本株のリスクオンの支えとなった。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演で政策への直接言及がなかったことや、米雇用統計で賃金が落ち着いてきたことなどが背景だ
- 為替市場がやや円安に振れていることを好感して電機や精密機器が買われている印象だ。在庫調整の比較的に足の短い電子部品株を中心に底打ち期待の買いが入っているのだろう
- ただ、日本株の上値は重かった。日銀の政策修正による円高の懸念があるかもしれない。為替の影響を大きく受ける自動車株などは円高を恐れて買いがあまり入っていないようだ
セゾン投信の瀬下哲雄マルチマネージャー運用部長
- 物価の落ち着きが好感され世界的に株式相場が上昇した。世界銀行が経済成長率を下方修正したが、金融引き締めが早めに終わると捉えたのだろう
- インバウンドの期待は、日本が水際対策を強化したり、中国がビザの発行を停止したりする動きがあったため縮小している。回復している中国の経済活動はコロナ感染が広がっても後戻りはしていないが、日本株への影響はもう少し時間を要するだろう
東証33業種
| 上昇率上位 | 精密機器、電機、鉄鋼、石油・石炭製品 |
| 下落率上位 | 空運、パルプ・紙、陸運 |
背景
- ドル・円相場は1ドル=132円台前半で推移、前日の日本株終値時点は131円77銭
- 世銀、2023年の世界成長率予測を下方修正-世界的リセッション警告
- 中国、日本と韓国でビザ手続き停止-コロナ対策の入国規制に報復
- 12日発表の米CPI、ベアマーケットラリー後押しも-JPモルガン
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