そらまめは

確実に雨女であります。

旅行やキャンプは十中八九雨が降る。

今回の旅は全身全霊で楽しみにしていたから

覚悟はしてたけれど

中日は こんなに降らなくてもと

笑っちゃうくらいの降り方でした。


でもね、

ちゃんと考えてたから

行き先には事欠かない。


雨で写せなかったから

ネットから拝借画像。

ごめんなさい、ありがとう。



ここはねー、
御夢想の湯っていって
共同浴場なのよ。
この四万温泉のなかでも
古い古い源泉らしくて
とても小さいらしいし
いつ行っても満員という情報ばかり。

これは普通なら諦めるけれど
平日の、しかも雨降り。
朝いちで行ったら入れるかもしれないじゃない?
まだ、ねむねむなオットを叩き起こして
レッツら権之助!

やった!
駐車場ガラガラ。
車の中でスッポンポンになりそうな勢いで
湯殿へ駆け込みました。

じゃじゃじゃん!



カッコいい!
これが有名な
黒御影石をくり抜いた湯船ですよ。
だーれもいないので
撮影できました。

ふむふむ。
ここから降りるのね。


ヨッコラショ。

シャンプーや体洗いは禁止なので
しっかり、お宿で済ませてきましたよ♪

さー、かけ湯かけ湯。
がぷほん!
ジャバー!

うわほぅ!

思わず、ジャッキー・チェンみたいな声が
飛び出すほどの 高温の湯!
こんなの初めて♥
まあ、高温の湯に入るときのセオリー通り
がぶほん!
ジャバー!
がぶほん!
ジャバー!
と掛け湯をくり返す。
くり返すたびにジャッキーに変身する。
なかなかに忙しい。
忙しいから、
だんだんめんどくさくなって
もういいやって
湯船に沈みました。

が。

ぐゎおぅ!

と、一声叫んで
鴨川シーワールドのシャチも顔負けの勢いで
はね飛んで飛び出しましたよ。

熱湯。

ななな、なんすか?
この温度は?
地元の人ー、これで正解の湯温なんすかー?

きっとこれが正解なんだろうな。
うん、そうだ。そうに違いない。
しからば、温泉大好き豆の
そらまめさんが
水でうめるなんて
ヤワなことしちゃあ、なりませんよ。
掛け湯をくり返し
全身の血が巡るまで待ち
再度湯船に。



ぐわおう!(←シャチ)
うわほぅ!(←ジャッキー)
ぐわおう!(←シャチ)
うわほぅ!(←ジャッキー)
ぐわおう!(←シャチ)
うわほぅ!(←ジャッキー)

しばらく、この変身をリピートしてから
なんとか、憧れの
御影石に身を沈めました。

んだども、はぁ、熱くてナ、
おらほの 尻っぺたがチリチリするで
じっとしてらんねんだ、はぁ、
まるで、人間ソフトクリームみてぇによ、
右回りに捻じれ〜
左回りに捻じれ〜して、
堪えに堪えたんだ。
和みに来たはずかょ、
とんだ 我慢比べだぁ。


などと、
ひとり語りが、とびだすしまつ。

でもね、
真っ赤になって
窓の外を見たら
たぬきが、樹の下で
雨宿りしてるのを見つけたり
黒い湯船の縁から
透き通った熱い湯が
滾々と流れ落ちていくさまは
非日常そのもので
心が踊ります。

さらに、いうならこの湯船、何かに似ている。
あ!
クフ王のピラミッドの中の
王の石棺だ!!!
わー、そっくり。

え?じやあ、あれ?
あのピラミッドはお墓じゃなくて
入浴施設?
四万温泉別館?!
王様の内湯?
そういう事?

わー、
真説出たかもよー?
インディー!
今度調査研究に来てー!

インディー・ジョーンズと湯煙魔宮殿の伝説
クフ王復活の呪文・湯中り奮闘篇
パートIIに続く!
みたいな?


もう、脳味噌まで茹で上がった豆ー。

という、入湯体験記でした。
なんの参考にもなりゃしない。