実家に引っ越す準備。

手始めに 食器の断捨離をする。


バザーに出すものを選ぶ。

結婚祝いにもらった

ペイネのシャンパン・グラスなんて

一度も使わんうちに

おばさんとおじさんになってしまった。

すまん、ペイネよ。

他人から見ても自分で見ても

ガラクタから、

そこそこ良い品だが、

昭和のかほり漂う客用茶器。

箱もないから、やけくそ気味に

段ボールやら麻紐でくくる。

売れる気がしない。

すまん、バザー主催者のみんな。


思い入れのある器だったり

誰かからのお土産だったり。


品物と言うより

心のやりとりが

捨てられないのかもしれないな。


大切なひとは

大切に胸のうちに抱えてるから

形は要らないはずなのに。

なかなか、手放せない。

どこに住んでも

自分なのに

なにか、物悲しい。


きっと

良い機会なのだ。

人生の後半戦

はな歌混じりで歩いていくには

身軽な方が良い。


分かっているけど

深爪したよな

ちくちく。


ちくちくするんだな。



おしまい。