ベッドの移動で被ばく量3分の1に | 最近の気になる話題をピックアップ

ベッドの移動で被ばく量3分の1に

『がんばらない』著者の鎌田實氏は、94回に渡るチェルノブイリの医療支援を通して、その現実を見てきた経験から、被災地福島を支援している。
以下は、その鎌田氏による被災地の報告である。
 
僕が代表を務める日本チェルノブイリ連帯基金では、福島に年間50個のフィルムバッジを貸し出し始めた。
フィルムバッジは、作業中に被ばくする放射線を連続してモニターし、記録できる蓄積線量計だ。
まだ始めたかりだが、3人家族につけて頂いたところ、放射線量は、両親よりも6歳の子どもの方が高かった。
子どもは、外で遊ぶことが多いので高かったと推測される。
今後は遊ぶ場所の空間線量や土壌の線量を測って、お母さん方にアドバイスしていこうと思っている。
生後3週間の赤ちゃんがいる家庭でもフィルムバッジをつけてもらった。
すると赤ちゃんの年間の被ばく量は、6ミリシーベルトから8ミリシーベルトに達するという推定が出てきた。
家庭内の調査をしてみると、赤ちゃんの寝ているベッド付近の放射線量が高かったことが分かった。
この調査に協力して頂いている南相馬の医師は、調査のデータを踏まえ、赤ちゃんのベッドの位置を変えるようにと指示を出した。
これで被ばく量を3分の1ぐらいに下げられる可能性があるからだ。
さらに50個の空間線量計を家庭の主婦を中心に貸し出す。
自分たちの町のどこの地区の線量が高いかを測って、放射線マップを作る。
そのデータを共有し合って、自らの身を守るしかないと思う。
政府や東京電力はこのような報告をどのように受け止めているのか、さっぱりわからない。