ボランティアでモヤモヤしています | 心理カウンセラーのつぶやき

心理カウンセラーのつぶやき

前職では児童、女性問題等を主に担当。今は司法矯正や依存症等の心理専門職。対人援助職はさまざまな現場で臨床経験を積みながら、生きづらさを抱えた方のお手伝いができる専門職と考えています。統合的心理療法を実践。実はお笑い好きカウンセラー。

こんにちはニコニコ


全国の公園に広がりつつある、

自宅にいたくない子どもが集う〇〇界隈。




声かけボランティア活動の見学、参加を

させてもらいました。




下は13歳くらいの子どもが、

口びるにいっぱいピアスをしている。

腕にはたくさんの切り傷。




明らかに彼女たちを狙った、

男らが近くにいる。



ただ、声かけスタッフがいる時に、

彼女たちのそばにいる男より、

スタッフがいなくなったのを確認して、

夜中に現れる男たちが危険。

彼女たちを性的産業に引きずりこむ。




現に、帰る際、

デカい車を横づけして、

ガンガン音楽を鳴らしていた、

比較的若い年齢の下っ端がいました。




スタッフは大学教授、その学生さん、

活動に関心ある方が集まっていました。




彼女たちに居場所を作るという旗印。

大切だと思います。



ただ、今回、参加して、

私自身がモヤモヤしたこと。




それは、スタッフの方々が経験値が浅く、

関わり方がバラバラで、

見ていたら大人としてではなく、

子供に拒否されないようヒヤヒヤしている。



否定したらいけない技法を勘違いはてなマーク

しているようでした。




男からタバコをもらって喜ぶ14歳に、

良かったね

と言っている…



男から金をもらい2人で公園から出ていく、

その姿を見て、

どこにいくのかなとつぶやいている…



私は、え?え?どこですか?

と確認すると、

まだ姿は遠くに見えました。



その女の子、

ラブホかカラオケボックスで、

いわゆる身体を売ろうとしている、

すぐピンときました。

わかる人には当たり前の見立て。



その後を、

私は追っかけることができなかった。



私自身が絶対にやりたくない、

見て見ぬふりする大人

をしてしまった。



追っかけても、

ウザイと逃げるかもしれない。

それでもいい。

あの時、止めに入ってくれた人がいる、

そう感じてもらいたかった。



それから、気を取り直し、

界隈の子どもたちとしゃべりながら、




タバコはダメですよ、

まだ15歳、ダメダメ。

渡そうとした男性にも注意しました。



ただ、私は私でいられなかった。

振り返りで感じたことを、

素直に言わせてもらいました。




経験の浅いスタッフにどれだけ届いたか、

わかりません。

あまりピンときていないでしょう。



公園に逃げてくる子ども。



家があり、大学に行き、資格を持っている、

恵まれた私たちとは違う。




その子どものきびしい背景をを理解して…

教科書に書いてあるような、

支援の仕方を口にするスタッフ。



壮絶な現場を見たことすらない人がわかる?



軽々しくいう姿に、

なぜか熱いものを感じることができず、

空々しさをなぜか感じました。




これでは、

虐待を受けている子どもたちは、

もっとそう感じるだろうな…

そう思いました。




何千件と対応してきた私ですら、

一瞬だけを垣間見ただけ。


子どもたちの本当の苦しみが分からず

ただ、ただ、理解したいと願う。


そうしながら、

私自身がさまざまな場所や人から、

学ばせていきながら、



現場では私に許される行動で、

できる限りのことをする。

その思いながら関わってきました…

今もそうです。



支援者が全てわかった気でいる。

そんな人は成長しない。

私は、だから、そんな支援者に対して、

心の距離を取る。

関わらないし、教えない。



声かけボランティアを否定はしません。

活動はすばらしいです。



だからこそ、

話を聞くだけで支援者が満足したり

見て見ぬふりしたり


そうではなく、



立ち止まり、

常により良い関わりを考えて欲しい。

ただ話を聞くだけではなく。



そう感じました。